2009年02月25日

山利喜 森下

月島仮面さん、pochiさんと山利喜に行くことになりました。pochiさんは山利喜と家族ぐるみの付き合いがあるという常連さん。森下の交差点で待ち合わせて、お店に向かいます。お店に着くと、なんと行列がありません。1階はすでに満席だったので、すぐに2階に通されました。

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煮込み玉子入り

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まずは「煮込み玉子入り」630円を頼みます。山利喜の煮込みは、は東京3大煮込みと言われるほどの名品。この言い方はどうかと思いますが、山利喜の煮込みが東京を代表するおいしさなのは間違いない。煮込みには玉子入りと、玉子の入ってない普通の「煮込み」580円の2種類があります。玉子だけの注文や玉子2つ入りもできるとのことです。

HPによると、この煮込みには、牛シロ、八丁みそ、ブーケガルニ、ポートワイン、ザラメなどが入っています。元フレンチシェフならではの赤ワイン煮込みです。「ガーリックトースト」300円を一緒に注文して、トーストに汁をつけて食べるのが定番の食べ方。煮込みのつゆは40年近くも継ぎ足し続けている逸品。味の深みが違います。

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山利喜は煮込みが有名ですが、元はやきとんの店。我々もいくつか頼むことにしました。やきとん各種(1人前2本)300円。軟骨、がつ、たん、はつ、かしら、子袋、しろ、れば、軟骨たたき、てっぽうなどがあります。人気の「軟骨のたたき」は既に売り切れ。これは15人前ほどしかないそうです。早いときは開店5分で売り切れるそうなので、もっと早く来なければ「軟骨のたたき」にはありつけません。

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山利喜にはじめて行った時、「なんで飲み屋に行列ができてるの?」と不思議に思いました。その時は大行列で、夜風に吹かれて1時間弱も待つことになりました。2人での訪問だったので、案内されたのは1階の一番手前のカウンター席。煮込み鍋も厨房もよく見える絶好のポジションです。カウンターの雰囲気もよく、「なるほど名店だ」と感激したものでした。

今回はじめて2階に上がりました。広々とした空間に人が溢れる様は、まるでチェーン店。昔からこうなのか、最近大箱化しているのか分かりませんが、老舗の雰囲気はありません。そういえば、1階の厨房はまるでフレンチのような厨房でした。近くに山利喜新館、山利喜もりもり店など店舗展開もしているし、古いだけの居酒屋とはちょっと違った感覚なのかもしれません。

酒は「磯自慢 本醸造」650円にしました。2階は普通の居酒屋っぽい雰囲気ですが、「煮込みの名店に来た」などという気負いもなく、楽しめます。食べ物はどれもなかなかおいしい。ここは刺身もおいしいそうなので、次回は必ず注文したい。それと、なぎら健壱さんの『東京酒場漂流記』(筑摩書房)に出ている「もつ焼きを煮込みの中に入れてかき混ぜ、上にネギを山盛りにかけて食べる」食べ方をするのを忘れてました。それから15人限定の「軟骨のたたき」。これも次回必ず。支店はどちらも未訪なので、支店にも行ってみたい。そうするとかなり宿題が多いけど、ここなら何度通ってもいい。まだまだ山利喜には通わないといけません。

【追記】
pochiさんから頂いたメールを転記して訂正とします。
本館は建て替え中で、現在は建物がないそうです。
お間違えのないようにお願いします。(2009.3.2)

(以下メール)

おは♪

本館は建て替えで、建物は取り壊して更地になってるよ。
本館が出来上がると、間借りしてるもりもり館(元経営者が違うお好み焼き屋)は閉めちゃうんよ。


■住所:東京都江東区森下2-18-8
■電話:03-3633-1638
■営業時間:17:00~22:20、(2F)~21:40
■定休日:日曜・祝日
2008.07.16

東京都江東区森下2-18-8

2009年02月24日

焼肉ジャンボ 篠崎

ラーメン王こばさんは焼肉マニアでもある。あれだけストイックにラーメンを食べ歩いているのに、焼肉店の訪問数も半端じゃない。ラーメン界の大御所、大崎裕史さんはそれ以上。この方たちの焼肉食べ歩きはすごい。なんと焼肉屋の連食もよくやるらしい。その焼肉通のお二人がオススメする店、焼肉ジャンボ。ザガットサーベイの「料理」ランキングで、2008年1位、2009年2位とという名店。全てのジャンルの中で毎年この順位。この東京一の焼肉屋に、常連こばさんのお誘いで初訪問することができた。

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焼肉にもいろんなタイプがある。「叙々苑 游玄亭」と「スタミナ苑」は肉もスタイルも全然違うけれども、どちらも上質な肉が楽しめる。切り方が違うし、食べ方も違う。それだけで全く別のものになる。産地や品質が違っても肉は肉。それでも店によってこれほど大きな差が出るとは、驚くほどだ。

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ジャンボの焼肉はこの2店とはまた全然違う。街の焼肉屋のような甘めのタレも個性の一つ。その辺の焼き肉屋と見た目は変わらない。違うのは肉質。この値段でこの肉はすごい。コスパの高さに驚いてしまう。普通の焼肉屋にはない、珍しい部位があるのも焼肉ジャンボの売り。この日は残念ながらあまり残ってなかった。それでもミスジやトモサンカク、シンシンなどを食べることができた。

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しゃばぞう焼き

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肉の寿司

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サイドメニューの面白さも焼肉ジャンボの魅力だろう。特にしゃばぞう焼きのインパクトはすごい。意外や意外、メンチカツやカレーライスもうまかった。しかもメンチカツのソースは自家製。これが焼肉屋だろうか、というくらいサイドメニューは個性派ぞろいだ。「こりゃ~うまいでえ~」と何でもそう言って持ってくるご主人のキャラクターも面白い。どんな肉でもとにかく「うまいでえ~、こりゃ最高やで~」と言いながら持ってくる。

ご一緒したのは、こばさん東京カリー番長さん築地王さんヒロキエさんなどなど。もう一度行きたいけど、ちょっと遠いかな~というような辺鄙な場所にある。それでもさすがの人気店、この日も大盛況だった。

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ハンバーグと目玉焼き

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【注文したもの】
しゃばぞう焼き、タン塩、カルビ、ともさんかく、ロース、腕ロース、ミスジ、しんしん、センマイ刺し、ザブトン、メンチカツ、カレーライス、ハンバーグと目玉焼きなど。

■住所:東京都江戸川区篠崎町4-13-19
■電話:03-3679-8929
■営業時間:17:00~24:00
■定休日:火曜日
2008.03.07

東京都江戸川区篠崎町4-13-19

2009年02月23日

萬屋おかげさん 四ツ谷

「そろそろ飲みに行きたいですね。どこ行きましょうか?」。時々飲みに連れて行ってくれる岡部さんからお誘いがきました。行きたい店があって集まる時は簡単ですが、店から決めるのは大変。それでも「あーでもない、こーでもない」と店選びができるのは、僕は結構好きです。

いろんな店の名前が出たものの、決まるときにはすぐに決まるもの。「最近気になっている店があるんだけど、そこにする?」ということで、岡部さんが気になっていた四谷の「萬屋おかげさん」になりました。

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まずは!茶豆

萬屋おかげさんは四谷駅から歩いてすぐのところにあります。大通り沿いですが、お店は結構見つけづらい。HPにお店近くの写真が出ていたので、僕はそれを頼りに向かいます。地下に向かう階段を下りて入口を開けると、急に活気のある酒場が現れました。店内は狭いながらも、多くのお客さんでギッシリと詰まっている印象。みんな静かに飲んでいますが、異様な活気に包まれています。奥の方に岡部さんを発見。まさぴさん、romyさんと一緒に酒飲み4人で飲み始めます。

まずは舞浜地ビール工房「HARVESTMOON」で乾杯。メニューの「愛すべき定番たち」に出ている「まずは!茶豆」(400円)を注文。これ、なかなかうまいです。続いてハツ焦がし醤油焼き(600円)、マグロなかおち生姜焼きなどを注文します。

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ハツ焦がし醤油焼き

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マグロなかおち生姜焼き

萬屋おかげさんは、珍しい日本酒が豊富に揃っています。このメンバーでビールばかり飲んでいるわけはないので、早速日本酒に切り替えます。まずはお猪口選びから。カゴの中から好きなものを選びます。

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十四代 酒未来

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来福 愛山

十四代のちょっと珍しいものがあったので、僕はこれにします。高木酒造が自ら開発した「酒未来」という米を使用したもの。十四代(山形)は800円からあり、毎月数種入れ替わるそうです。続いて、僕の好きな米「愛山」を使用した「来福」を発見。十四代の愛山があればよかったんですが、これもかなりうまい酒でした。その他みなさんは、奈良萬(福島)特別純米生原酒中垂れ(1合750円、グラス450円)などを飲んでいたようです。仕込み水は「夢心」でした。

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秋刀魚の刺身肝合え

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鰹わらあぶり刺

料理でよかったのは、刺身の盛り合わせです。どれもこれも一工夫されたものばかり。やはり日本酒に合うように手が加えられているようです。「秋刀魚の刺身肝合え」は脂ののった秋刀魚に肝を合えた酒飲みにはたまらない一品。「鰹わらあぶり刺」は藁炙りの香りがいい。4種盛り合わせは、コチラによると、五島の「活〆いさき刺身」、厚岸の初物「秋刀魚の刺身肝合え」、気仙沼の「鰹わらあぶり刺」、常盤「真子鰈刺身」。

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塩だけの贅沢なおにぎり

最後に注文したのは、「塩だけの贅沢なおにぎり(小笠原自然海塩)」 (1ケ 200円)。小笠原自然海塩を使用した塩だけのおにぎりです。中に空気を含んだ絶妙な握り加減はまさに神業。これほどうまいおにぎりを食べたのは初めてでした。これは萬屋おかげさんに来たら必ず食べて帰るべきです。萬屋おかげさんは相当ハイレベルの居酒屋ですね。酒は面白いし、料理は手が掛かっているものばかり。そして店内の雰囲気もいい。こじんまりと一体感があって、居心地がいい店でした。

あと、すごく好感が持てたのがコチラのブログ。お店がこういうものをいつも書いてくれると、また行きたくなってきます。ブログを見てネタを指定するのも面白いかもしれません。

■住所:東京都新宿区四谷2-10松本館B1階
■電話:03-3355-8100
■営業時間:18:00~22:30
■定休日:日曜・祝日・月曜
2008.08.21

東京都新宿区四谷2-10

2009年02月19日

ラーメン 凪 新宿ゴールデン街店

酒を飲んだ後はいつもラーメンが食べたくなります。渋谷や銀座で飲んだ時はどこに行くかちょっと考えますが、新宿の場合はラーメン凪に行くことが多い。小さな店ですがいつ来てもほぼ満席の人気店です。大将の生田さんと知り合った【ど・なぎ】の時、準備していたのがこの店舗。その時の生田さんの凄まじい忙しさは強く印象に残っています。カウンターも厨房も狭い店ですが、居心地は悪くない。生田さんが店員さんと二人で頑張っているので、時々食べに行きたくなります。

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味玉ラーメン 800円

「おっ、くにさん久し振り」。いつ来ても同じような対応で迎えてくれます。いつも酔ったままフラリと立ち寄るので、どんな状態なんだか自分でもよく分かりませんが、やさしく接してくれます。店内には生田さんの知り合いがよく来ているようで、博多弁も飛び交っています。福岡出身の僕としては懐かしい方言で結構落ち着く。いつもラーメンだけ急いで食べて帰るので、この雰囲気にどっぷり浸るとまではいきません。一度ゆっくり飲みに来たいと思います。

この日のお隣はラーメン本を見てきた女性二人客。生田さんが話しかけて、次第に客同士でも会話が広がります。奥の方から話に加わってきたのが、僕のイラストも描いてくれたイラストレーターの青木さん。ここに来るといつも青木さんにお会いします。しかし、この店の雰囲気はいい。生田さん中心に家族的な輪ができて一見さんでも取り込まれてしまう。一人飲みのスポットとしてもかなりいいと思います。

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麺については「電車で運ぶ自家製麺」と店内に書かれている通り、本当に毎朝電車で運んでいるそうです。もっちりとした弾力がある麺で、驚くほどのコシがあります。麺の量は、並180g、中300g(+50円)、大400g(+100円)となっていて、味玉ラーメン800円と合わせると大が900円。大盛りで1,000円超えないので最近のラーメン店としては安めの設定でしょうか。

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チャーシューはしっかりとした食感の脂身が少ないタイプ。味玉は半熟で、割ると中からどろっと黄身が流れ出します。「味玉は半熟に限る」とは全然思わないのですが、これは結構好きな味でした。

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創業の地、新宿ゴールデン街に帰って来て煮干しスープを出すとは意外でした。てっきり博多ラーメンぽいものを出すと思い込んでいたので、逆に期待感があります。スープもうまいけど、ここは麺を楽しみたい店です。つけ麺もあるし、麺の種類もいくつかあるようです。思い入れのある創業の地で新たな挑戦をしようという意気込みが伝わってきます。

■店名:ラーメン凪 新宿ゴールデン街店
■住所:東京都新宿区歌舞伎町1-1-10 2F
■電話:03-3205-1925
■営業時間:11:30~15:00、19:00~翌4:00
■定休日:日曜・祝日
2008.09.12

東京都新宿区歌舞伎町1-1-10

2009年02月18日

分とく山 広尾

昨年最も感動した店の一つが南麻布の「分とく山」です。分とく山は、様々なメディアに登場する野崎洋光氏の店。メニューはおまかせ(15,750円、10皿)のみという、独特のスタイルを貫いています。この店はとにかく圧倒的に楽しい。カウンター越しに次々と供される品々は、どれもおいしく、見た目も美しい。そういう料理がカウンター越しに次々と出されるので、僕みたいな食いしん坊にはたまらなく楽しい時間になります。お店の人とのやりとりも楽しく、1回の訪問ですっかりファンになってしまいました。

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サザエと新じゅんさいの寿司、もづく、鳥のレバーのソース蒸し、アロエの網揚げ
先付けは「茄子とウニと水ダコの梅肉あえ」。梅肉の主張が強く、水ダコのプリプリした歯ごたえがいい。前菜は「サザエと新じゅんさいの寿司、もづく、鳥のレバーのソース蒸し、アロエの網揚げ」。レバーはかなりうまかった。おにぎりの様な寿司は、口の中でフワッっと香りが広がる、バランスをよく考えられたものでした。

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穴子とそら豆のしんじょう

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初カツオとカレイのお造りと湯葉
お造りは「初カツオとカレイのお造りと湯葉」。とろけるようなカツオと歯ごたえのあるカレイの組み合わせがいい。断面がきめ細かいのも印象的でした。カウンターなので調理を目の前で見ることができます。刺身は刀のような長い包丁を使っていました。見るからに切れ味のよさそうな美しい包丁。この包丁だからこそ、このような断面になるのでしょうか。

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イサキの新茶焼き、稚鮎(ちあゆ)の茶の葉揚げ
「イサキの新茶焼き、稚鮎(ちあゆ)の茶の葉揚げ」は香りがものすごくいい。カウンターに出された時、いい香りが広がってきて期待感が高まります。揚げ物の温度も絶妙でした。

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鮑の磯焼き
「鮑の磯焼き」は分とく山の名物料理になっています。鮑の肝とダシ汁を焼き上げる、肝の旨味と磯の香りが印象的なメニューです。

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組み肴
ここで「組み肴」が出てきました。グリンピースの豆腐、水ダコのゴマダレあえ、ばい貝、あん肝のこはく、サユリのフキ巻きなど。水ダコは柔らかくて、先付けで出てきたものとはまた違った印象。この組み肴は中休み的な位置づけなのでしょうか。

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蟹の酢ゼリーがけ
「蟹の酢ゼリーがけ」は蟹の甲羅でダシをとったゼリーが上にかかっています。蟹とゼリーと蟹みそを一緒に食べると、渾然としてものすごくうまい。ソースもゼリーも全て蟹だけで完結した組合わせは素晴らしい。ダシは酢ゼリーにしたからサッパリしてしつこくなく、全体のバランスがうまく取れたようです。これはこの日最高の一品で、昨年食べた全ての料理の中でも、最も印象に残った一皿でした。

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駿河めし

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お食事は「駿河めし」。新茶と桜海老で炊き上げています。2人分でこの量なので食べきれないほどで、おかわりをしてもまだまだあります。残りはお持ち帰りにしてくれました。元々2人分にしては大量なので、たぶん残りはお土産にするのが前提なのでしょう。この量だと大抵は持ち帰ることになると思います。

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日向夏(ひゅうがなつ)のフルーツゼリー
甘味は「日向夏(ひゅうがなつ)のフルーツゼリー」。見た目が綺麗で楽しめるだけでなく、サッパリとして食後にちょうどいい。甘味と酸味のバランスのよさも印象的でした。

分とく山は「何を食べてもおいしい」と聞いていたので、相当期待して行きました。今回訪問して、この店については「料理がおいしい」ではなく、「食事が楽しい」と表現するのが適切だと感じました。食事をしていてとにかく圧倒的に楽しい。これは他の店にはない分とく山の特徴です。

何が楽しいかというと、カウンター越しのやり取りが楽しい。僕は食べるのがかなり早い方ですが、そのスピードに合わせて料理が出てきます。これだけ質の高い料理がカウンター越しにバンバンと出てくると、なんとも心地がいい。料理人は接客にもなれていて、気持ちよく会話が交わせる。食事自体がエンターテイメントになっているところが、分とく山の特徴だと感じました。

コースの10品はどれもおいしくてボリューム満点。しかも最後に出てくる釜飯はおかわり自由で、食べきれないと残りをお土産にしてくれます。これだけでも満足度がかなり高いのに、最後に驚きのサービスがあります。帰り際に多くの店員さんが手を止めて、外まで見送りに出て来てくれます。野崎さんはじめ多くのスタッフが店先に並び、頭を下げる。これほど気持ちよく帰れる店も少ないのではないでしょうか。

飲食店の良し悪しは料理だけではありません。いかに楽しめて気持ちよく帰ることができるかも重要です。分とく山は店員の教育も素晴らしく徹底されていて、見ていて気持ちがいい。料理は安い値段でおいしいものを腹いっぱい食べさせる。そして最後に気持ちよく送り出す。このスタイルには感激しました。今年も必ず伺いたいお店です。


■住所:東京都港区南麻布5-1-5
■電話:03-5789-3838
■営業時間:17:00~21:00
■定休日:日曜日
2008.05.15

東京都港区南麻布5-1-5

2009年02月17日

白山ラーメン 白山

飲み会の後、一人で白山ラーメンに向かいます。ここは夜9時から朝4時までの営業。夜9時にこの辺をウロウロしていることはないので、普通の日に来ることはできません。大抵は飲んだ後に寄ることになります。店の前に着くと、まだ早い時間ですが既に路上に人があふれています。ここは座席のない珍しい店で、路上で食べることが前提になっているようです。カウンターはあるものの、出来上がったラーメンを乗せるだけの場所になっています。路上の長椅子が空いてなければ、縁石に座るか立って食べることになります。

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ラーメン 800円

以前はラーメンは700円だった気がします。最近ずっと来てないので知りませんでしたが、100円値上げしたようです。しかも丸々1個入っていた玉子が半分になってます。ラーメンには玉子1個、玉子入りを頼むと2個入ってくるという豪快な店だったのにちょっと残念です。

スープは背アブラが浮いた鶏ガラと豚骨ベースのスープ。ここで僕が一番好きなのはチャーシューです。甘辛く味付けされたチャーシューはたまらなくうまい。チャーシューの切れっ端の部分をうまく使っているようです。

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いつも多くの人で混み合っているので、一通りの流れが出来上がっています。注文をすると代金と引き換えに番号札を渡されるので、それを持って番号を呼ばれるまで路上で待ちます。

割り箸は丼の上に置いて渡されます。忘れちゃいけないのが、カウンターの右側にある水です。店内の隅にあるので気付かない人も多いようです。あとは入口付近に山積みになっているおしぼりを持って席に着きます。

歩道にある長椅子が空いてればそこに座る。空いてなければ、立ち食いか縁石に座ることになります。車で来ている人は車内で食べているようです。食べ終わった後は、バケツに残ったスープを捨てて、おしぼりも決まった場所にいれます。丼も重ねる場所があるのでそこに入れましょう。人手が少なく客が多いので、こういうシステムが出来上がったようです。元々先代の屋台が発祥ということで、現在でも限りなく屋台に近い雰囲気のまま営業している珍しい店です。

ラーメン800円、玉子入り850円。このご時勢ですが、ずいぶん値段が上がってきました。みんなで路上で立ち食いしたり、その辺に座って食べたりが魅力の店なので、安価で頑張って欲しかった。客は相変わらず歩道に大勢たむろしていて、昔の土佐っ子ラーメンを彷彿とさせるほどの賑わいです。値段が上がるのは仕方ないですが、味や雰囲気はこのままで頑張って欲しいと思います。

■店名:白山ラーメン
■住所:東京都文京区白山4-37-26
■営業時間:21:00~翌4:00
■定休日:日曜・祝日
2009.02.07

東京都文京区白山4-37-26

2009年02月16日

ほていさん あんこう鍋 3 月島

毎年1~2月頃に「ほていさん」にあんこう鍋を食べに行っています。今年は「くにろくOFF]で20人で予約しての訪問。11月に予約しておいたのですが、1月になって「2号店の奥の座敷が20人ちょうど入るのですが、2号店でもよろしいですか?」という連絡が入りました。「本店で作ったものを運んでいるので、味は同じです」とのこと。2号店には行ったことがなかったので、そのままお願いすることにしました。

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ネットで調べると、「予約の取りづらい店なので、1~2月に行こうと思ったら11月頃から予約しないと席が取れない」などと書いてあることが多いようです。以前はそういう状態だったようですが、昨年11月に電話したら「1~2月はまだ予約が入ってないので、何人でも大丈夫」と言われました。年が明けても1月の予約にまだ間に合うようです。ただ大人数は早めに予約した方がいいですね。1月に入って「2号館になりますがよろしいですか?」という電話が来たので、2週間くらい前には席が埋まってきているのかなという印象を受けました。(訪問は1月31日)。

この時期は「お任せ料理」5,250円のみ。内容は、あんこう鍋、刺身盛合わせ、付き出し二品(ゴマ豆腐、メカブ)、雑炊、お新香など。これで一人5,250円は安いのではないでしょうか。特に刺身盛りやあんこう鍋のボリュームを考えると割安感があります。

まずは刺身盛りが出てきます。「はじめに出てくる大量の刺身を食べ過ぎると、後半の鍋が食べれなくなるから注意」ともよく聞きます。確かに量は多いですが、鍋が食べれなくなるほどではありません。月島は築地が近いので、安くて新鮮な魚が大量に出てくるイメージがあるかも知れませんが、実際はそうではありません。刺身の質ははっきり言ってあまりよくない。今回はマグロは全くダメだったものの、タコやウニはこの値段にしてはまあまあでした。大量だから余るのか、おいしくないから余るのか、大抵はかなり残ります。でも結局おばちゃんに食べるように言われて、誰かが食べることになります。はじめて行った時から特別おいしいというほどではなかったので、このへんは変わらないようです。

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ほていさんのあんこう鍋は、大量のあん肝を溶かし込むドブ鍋といわれるあんこう鍋です。あんこうは1月~2月になると、寒さと産卵に備えて太るそうで、肝も大きくなります。その頃があんこうの旬ということになります。

鍋に火をつける前に、あん肝を少し味見させてくれます。その後火をつけて、ダシも飲ませてくれるのですが、これはすごい味でした。どうもあん肝だけをダシにしているのではないようです。この強い旨みは何のダシなのか、あん肝が溶け出すとこういう味になるのでしょうか。

「おばさんが怖い」というのは、ほていさんでは有名な話です。別に怖くはないんですが、おばさんのペースで淡々と作業をこなしているので、強引に感じることもあります。でもこれはおばさんに限らず店員さんはみんなそうです。今回は若いお兄さんが担当でしたが、取り皿を動かしたら、「こちらでやりますから、触らないでください」と怒られました。おばちゃんなら「怖いなあ」で済むところですが、お兄さんに言われるとちょっと感じ悪い。でもそういうサービスの店なので、そのへんは分かっておくべきです。お店に全て任せて、客は何もしなくていい、でも勝手に触ると怒られることがある。そういう店です。

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肝心の鍋ですが、年々あんこうの質が落ちているように思えて仕方ありません。以前から大量のあん肝を溶かしている割にコクがないと思っていましたが、これは産地の問題なのか、処理の問題なのか不明です。

ただ、一緒に行った人の大半は満足するおいしさであることと、ドブ鍋とよばれるこのタイプのあんこう鍋を出す店が東京には少ないということで、依然貴重な店に違いはありません。話のネタに1度行ってみて損はないと思います。

昨年末から「ほていさん あんこう鍋」「ほていさん 月島」などと検索して当ブログに多くの人が見に来てくれました。2年に渡り2度記事にしてますから、検索で出やすくなっているようです。ただこれだけ多くの方が見に来てくれると、ちょっと責任のようなものを感じてしまいます。勘違いして食べに行ってガッカリされては困まります。今回は僕が感じたことを正直に書かせてもらいました。


【以前の記事】
2008年01月30日 ほていさん@月島 あんこう鍋
2007年02月12日 ほていさん


■住所:中央区月島3-15-7(2号店)
■電話:03-3531-5200
■営業時間:17:30~22:30、(土日祝)17:00~21:00
■定休日:日曜・祝日(不定休あり)※10月~3月は無休。
2009.01.31
中央区月島3-15-7

2009年02月13日

桂花 ラーメン サンシャイン60通り店

僕が東京でラーメン食べ歩きを始めたのは、17~18年前のことです。その頃はまだラーメンブームだったのか分かりませんが、当時人気のラーメン店にいくつかお気に入りがありました。荻窪の春木屋や丸福もよかったけど、その頃好きな店はむしろ新宿に多かった。利しり、満来、そして桂花。九州出身なのに、本格的な熊本ラーメンは東京ではじめて食べたと記憶しています。新宿には肥後のれんという店もあったけど、ここはそれほど好みじゃなかった。桂花はほんとによく食べに行きました。ラーメンに関してはその頃からリピーター型で、桂花は当時50回以上通っています。

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太肉麺(ターローメン)950円

桂花のスープは、豚骨と鶏のWスープ。見た目は白濁した、いかにも九州ラーメンの面持ちです。初めての人はちょっとしょっぱく感じるかも知れません。「ソルター」と呼ばれる桂花独自の調味料は塩ベース。これに「マーユ」というニンニクベースの香味油をかけたのが、桂花のスープ。かなりのインパクトがありますが、それだけに3回くらい食べるともうヤミツキになってしまいます。

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麺は熊本らしい中太ストレート麺。九州のラーメンのルーツは久留米の南京千両だそうですが、その後、熊本でもラーメンが作られるようになりました。それが博多に伝わって、細麺になった。細麺は茹で時間が短いので杯数がこなせる。博多商人のアイデアだったようです。博多ラーメンに慣れた人は、熊本ラーメンの麺は太く感じると思います。細麺は豚骨スープによく絡んで食べやすいけれども、麺のうまさは熊本の中太の方が分かりやすい。桂花の麺は小麦のうまさがそのまま伝わってきます。

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桂花といえば、一番の人気メニューは太肉麺(ターローメン)。僕が新宿で食べていた頃、このメニューはまだなかったと思ったのですが、HPによると「東京出店メニュー」だそうです。桂花ラーメン、阿蘇ラーメン、店主盛ラーメンとかはあったけど、太肉麺はなかったんじゃないか?と今でも疑問。ターローというのは桂花が名付け親で、その後類似商品が多く出たのでそういうことにしたのかも知れません。しかし阿蘇ラーメンまで食べてるのに太肉麺に気付かないことがあるだろうか・・。いずれにせよ、僕のお気に入りはこの太肉麺。今ではこれしか食べません。シャキシャキして甘いキャベツがスープやマーユによく合っておいしい。もう100回以上食べてると思いますが、毎回スープまで飲み干しています。これほど長い間お気に入りのラーメンも珍しい。最近の人気店よりもずっとインパクトがあって、うまいと思います。

■店名:桂花 サンシャイン60通り店
■住所:東京都豊島区東池袋1-22-18 第5中村ビル1F
■電話:03-3981-1871
■営業時間:11:00~22:30
■定休日:日曜・祝日
2009.01.25

東京都豊島区東池袋1-22-18

2009年02月12日

サン・パウ 日本橋

スペインの本店が三ツ星で、日本にあるこの支店も2年連続の二ツ星という、ミシュランからは高い評価を受けている店です。コレド日本橋の別館ANNEXがサン・パウになっています。まず目に付くのは、外から丸見えの青いタイルの厨房。てきぱきと動く様子が外からでもよくわかります。

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厨房の写真を撮っていると、お店の方が入り口からこちらの様子を伺っていました。予約していることを告げ中に入ります。1階は正面がワインセラーになっていました。これはなかなか綺麗です。ここで上着を脱いで2階に向かいます。

2階は入ってすぐのところにソファが並んでいて、大きな花とシャンデリア、絵画などが飾られた豪華な内装になっています。左にシガールーム、右はテラスになっていて外に出ることもできます。正面奥はバーカウンターでした。広くはないものの、機能的にゆったりと空間が使われていてなかなかいい。全体的に、豪華だけども控えめでスタイリッシュな空間になっています。

訪問はクリスマス前ですが、既に部分的にクリスマスメニューになっていました。デグスタシオンメニュー22,000円とガストロノミクメニュー18,000円がありました。今回は18,000円の方にします。まずは4種のミクロメニューが出てきます。

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はじめに出てきたのは、小川に鴨を表現したもの。鴨はマジパンで出来ています。こういう遊び心のある料理は楽しいものです。

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他の3つは一度に運ばれてきました。ミクロメニューというだけあって、どれも一口サイズのものばかり。全く傾向の違う料理を少しずつ楽しめるのがいい。続いて出てきた「比内地鶏のキュービックスープ」は、固形に固めた材料にお湯を注ぐというもので、感動するほどではないものの、アイデアは面白い。メインは魚と肉。魚は「イカ2008」と題されたもので、5種類のソースが使われています。これはなかなかうまい。

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「アンコウとロメスコソース」は、カリカリに揚げたアンコウがソースにピッタリ合っていておいしい。これはかなり満足度の高い料理です。

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肉料理は、サン・パウを代表する一品「イベリコ豚のプルーマ」です。血が滴るくらいにレアな焼き加減が絶妙。こんなうまいイベリコははじめて食べました。さすがサンパウを代表する料理です。

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「5種類のチーズプレート」はチーズ一つにつき、突合せが一品。イラストつきのメニューを渡されます。コロミエールには木苺のサラダ、イボレスには赤ワインとスイカ、サントモールには松の実のガレッタ、ボーフォールにはハーブのビスキュイ、ゴルゴンゾーラドルチェにはトマトゼリーとバジルという、サンパウおすすめの組み合わせで一口ずつ出されます。

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デザートもイラストつきのメニューがあります。本店のシェフが女性ということで、こういうものが好きなのだとか。いつも空いた時間に手書きしているそうです。

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デザートで面白いのは、海苔の裏側にチョコレートを塗ったもの。チョコと海苔の組合わせは意外でしたが、これがなかなかイケる。それから小さなアイスクリームもありました。これは明らかにうまい棒かなにかを意識したもので、日本向けに考えられたものです。このへんの感覚はとても楽しい。

料理全体の印象としては、素材を重視して味付けは控えめにしている感じでした。変な調味料は使わず食材の個性を引き出すために、塩で食べさせるものが多い。ちょっとしょっぱく感じるかもしれませんが、上質の焼き鳥をタレで食べると勿体ないので塩で食べたくなる、その感覚です。

ワインはRUEDA Las Brisas 9,000円にしました。ワインは7,000円くらいからいいものがあります。料理はかなり満足度が高い。見た目がかわいいものが多くアイデアが面白い。塩を利かせた食材重視の姿勢にも好感が持てました。

■店名:RESTAURANT SANT PAU レストラン サンパウ
■住所:東京都中央区日本橋1-6-1 コレド日本橋 ANNEX
■電話:03-3517-5700
■営業時間:11:30~15:30/土日12:00~15:30、18:00~24:00
■定休日:月曜日
2008.12.05

東京都中央区日本橋1-6-1

2009年02月10日

中華そば むらさき山 三田

JR田町駅、都営地下鉄三田駅周辺はランチ不毛地帯ではないでしょうか。この辺は大きな会社もあって、サラリーマンが多い。当然お昼はちょっとした店でも行列になっています。ただ「ここはオススメ!」と自信を持って言える店はほとんどないのが現状です。その三田の裏路地にひっそりと人気ラーメン店があります。

12時過ぎに店の前に着くと10人ほどの行列ができています。三田の昼時はあちこちで行列を見掛けます。そんな場所にあるということを考えると有名店にしては行列は短い。ここは忙しい昼時でもすごく接客がいい店です。席が空いたので座ろうとすると「今お席拭きますので少々お待ちください」と言われました。テキパキとして、しかも丁寧な接客。かなり好感が持てます。

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紫(ゆかり)そば

ラーメンが運ばれてきました。はじめてなので看板メニュー「紫(ゆかり)そば」 850円にしました。ラーメンもかなり丁寧な印象です。魚介系と動物系とうまくバランスをさせた無化調のスープ。マイルドでスッキリとした味わいです。

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軽く煮干の香りがするものの、近年よくある魚介のキツめのラーメンとは違って、魚介系と動物系とがうまく支え合うような優しい仕上がりです。麺は中太ストレート麺。加水率はやや低めで、スープとの相性もいい。このラーメン、コッテリしているのに食後サッパリしているのがすごい。化調の嫌な感じも残らないのがいいですね。

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カウンター上のメニューを見ると、「むらさき山おすすめ、ごわんのぶっこみ!」というのがある。「ごわん」って何だろうか。どうやら白ご飯のことらしい。オススメは半白ごわん100円だそうです。さっそくそれを注文。ごわんは途中からでも注文できました。カウンターに100円おくとすぐに持ってきてくれます。確かにこのスープ、ぶっこみご飯に適したスープでした。ただラーメンの量も少ない訳ではないので、ごわんまで食べると、ちょっと食べすぎかなという気もします。サイドメニューの「豚ごわん」250円も気になります。次回はこれも食べることにしよう。

■店名:中華そば むらさき山
■住所:東京都港区芝5-23-8
■電話:03-3455-8966
■営業時間:11:30~14:30、17:30~22:00
■定休日:日曜
2009.01.08

東京都港区芝5-23-8

2009年02月09日

やまだや 築地 2

台湾のブロガーAsileasileさんが東京に来るということで、歓迎オフが企画されました。コチラによるとStage 1~Stage 6までの2日間に渡るオフ群には多くの方々が参加されました。僕は1日目の夜に開催された「やまだや」オフにおじゃまさせてもらいました。

「やまだや」は以前築地王さんに連れて来てもらった時、店主のこだわりや質の高い料理などに強い印象を受けました。それ以来訪問する機会がなかったのですが、つきじろうさんからのお誘いに「やまだやであれば」と参加させてもらうことにしました。

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やまだやベーコン

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手作り帆立貝クリームコロッケ

はじめてやまだやに来た人もいるので、やまだやベーコン990円、手作り帆立貝クリームコロッケ(4コ)840円などの定番から注文します。やまだやベーコンは以前食べた時の感動はないものの、こういうベーコンにはあまりお目に掛かれないものです。噛めば噛むほど味わいが増す食べ応えあるベーコン。油っこいのが好きな人にはたまらないでしょう。帆立貝クリームコロッケは、帆立のダシが効いていてかなりの美味しさ。料理にこだわるやまだやのメニューの中でも特にオススメの一品です。

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刺身盛込

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野菜いろいろ温サラダ

さらに野菜いろいろ温サラダ630円、白子の昆布焼き1,050円、刺身盛込1,995円などを注文。刺身盛は通常は3種類4切ですが、1切ずつ人数分もらいます。「やまだや」のご主人の家は魚河岸が日本橋にあった頃から仲買をしているそうです。それだけにいい魚が入るのでしょうか。この刺身もなかなかのものでした。

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この日の参加者なべひろさん・おざわゆきさんからお二人の著書『築地あるき2』をいただきました。築地を題材にした個性的な漫画ですごくおもしろい。築地場内の墨田書房(8号館)でも売っているそうです。しかも帯の推薦文は我らがつきじろうさんです。

もう1冊話題になった本があります。築地王さんの『東京・築地 五つ星の味、極上の逸品』(東京書籍)です。この本は台湾でも翻訳版が数年前から販売されていて、築地王さんは台湾でも有名人だそうです。Asileasileさんが築地王さんのファンということで、ご自分の本にサインをもらっていました。

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黒ぢょか

酒はまずは神亀(純米)735円をちびちび飲んでいると、みんなで注文した黒ぢょか1合682円が来たのでそれもいただくことにします。黒じょかは水と焼酎を前割りして馴染ませる飲み方で、これを黒ぢょかという容器で温める九州地方の飲み方です。普通に割るよりもマイルドで飲みやすくなります。

日本酒はメニューにないものもたくさん置いてあります。「不老泉 山廃純米吟醸 うすにごり」「不老泉 山廃仕込純酒 生原酒」「不老泉山廃純米吟醸 備前雄町」「小左衛門 純米 六割五分 山田錦」など6種類出してもらってその中から選びます。僕はやはり備前雄町。スッキリとしてうまいです。

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自家製豆腐のみそ漬け

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カニミソピザ

さらに自家製豆腐のみそ漬け(4コ)756円、サバのへしことモッツァレラチーズのピザ892円、カニミソピザ1,050円、やまだやパスタ1,680円などを注文します。豆腐のみそ漬けはトロっとした濃厚な味わい。これは酒がすすみます。カニミソピザはカニミソの香りがすごくいい。これは気に入ってしまいました。へしこのピザはちょっと匂いが好きになれませんでした。パスタはボリュームがあるものの味は普通。これで1,680円はちょっと高いかなと思います。

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金目しゃぶしゃぶ

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シメは金目しゃぶしゃぶ2,100円にします。さすがにこの店の魚はうまい。このしゃぶしゃぶはかなり贅沢な気分に浸れます。刺身で食べたいくらいなので、さっと湯に通して早めに食べます。最後の雑炊もかなりの美味です。最後にこれでシメるとかなり満足度が上がります。

ご主人は最近ウイスキーにもはまっているそうで、山崎・白州も置いてあります。普通あまり目にしないプレミアムソーダがあるのには驚きました。これは山崎の仕込み水を使った贅沢なソーダです。小売はしているのかどうか、僕はまだ見たことがありません。

後半はご主人と蒸留所の話をしたり、楽しい時間になりました。酒についてもとことんマニアックでほんとに勉強になりました。

参加者はAsileasileさんさん、。つきじろうさん築地王さんmidoriさんゆきむらさんくま~のこびんさん、ななさん、まさぞうさん、なべひろさん、おざわゆきさんでした。

■店名:やまだや
■住所:東京都中央区築地7-16-3 クラウン築地 1F
■営業時間:18:00~23:00
■定休日:日曜・祝日
2009.01.24

東京都中央区築地7-16-3

2009年02月04日

GINZA 1954 銀座

久々のバーナビ取材に行ってきました。スコットランドツアー以来中断していましたが、本日から再開します。ほぼ毎週の更新になると思います。

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「GINZA 1954」で面白かったのはラーメンがあるところ。バーでシメのラーメンまで食べて帰ることができる。これはいいですね。

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カツサンドは超うまい。今まで食べた中で一番おいしいカツサンドでした。お酒飲めない人もこのカツサンドを食べるためだけに行って欲しい、というくらいこれは特別な存在です。

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チョコレートリキュール「モーツアルト」を使ったイチゴのカクテル。「モーツアルト」はバレンタインにおすすめのリキュールです。




NO.1のカツサンドとシメのラーメン

詳しくは・・


コチラ!


2009年02月03日

ラーメン 富士丸 板橋南町店

仕事が遅くなった日の帰り道、無性にフジマルが食べたくなりました。この中毒性は二郎以上かもしれませんね。あのごわごわした麺は二郎とはまた違った魅力があります。ブタやアブラのうまさも、そのボリュームも桁外れ。二郎では「大」もよく食べますが、富士丸では「ちょい増し」もなかなか食べようとは思えない。そのくらいすごいボリュームがあります。

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豚増し 1,000円
富士丸にはいくつか支店がありますが、家から行きやすいのは神谷本店と板橋南町店です。マイルドで盛り付けも控えめな本店と違い、豪快な板橋南町店は富士丸の中でも僕の一番好みの味です。

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ブタは以前はカラめの味付けで僕の好みだったのですが、最近はそれほどでもありません。量もかなり減ってきているような気がします。「豚増し」は950円から1,000円に値上げしましたが、同時にブタの量も減ってきているのでしょうか。元々サービス過剰なくらい大盛りの店なので、それが控えめになっただけかもしれませんが、ファンとしては寂しいところです。

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トッピングは「ニンニク・アブラ・ニンニクダレ」。富士丸はショウガダレとニンニクダレが選べますが、最近はニンニクダレばかりになってます。このトッピングであれば、味が薄かった時にも調整がききます。しかも富士丸のトッピングは別皿で出されるので、途中で味の調整がしやすくて便利です。トッピングはブレの多い二郎系のラーメンを食べるときの保険のようなものですね。

僕は味が濃い方が好きなので、二郎でもとりあえず「カラメ・ニンニク・アブラ」にしておきます。ちなみに「野菜増し」にするととんでもない量を盛られることがあるので、最近はやりません。そもそも茹でただけのモヤシをあんなに大量に食べれるものではありません。神田神保町のように美味しい野菜であれば大量でもイケます。らーめん大のようにブラックペパーなどがある店は食べやすいですが、それでも好んで食べるというほどではありません。

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麺も以前ほどではありませんが、丼から溢れるほどのボリュームです。丼から溢れ出した麺をなんとかほうばって、「もう2度と食べたくない」というほどお腹がパンパンの状態になるのが富士丸の魅力だとか。そうなりたい人は「ちょい増し」150円にチャレンジするしかないようです。

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強烈な個性が好きだった板橋南町店は、味も量もおとなしめになってきたようです。これが富士丸全体の傾向なのかどうか、次回は神谷本店に行ってみようと思います。


■店名:ラーメン富士丸 板橋南町店
■住所:東京都板橋区南町4-7
■最寄駅:東京メトロ有楽町線 要町駅 徒歩10分
■営業時間:18:00~24:00
■定休日:月曜
※お店に確認していませんので、間違っている可能性があります。

東京都板橋区南町4-7

2009年02月02日

呑喜 本郷

東大前、本郷通りにある名店「呑喜」をご紹介します。僕のとっておきの店なので、大きな声で宣伝したくはないのですが、居酒屋好きの人には一度は訪れて欲しい店です。呑喜は間違いなく東京で最高の居酒屋の一つだと思います。それだけでなく東京のおでんの歴史を体現する貴重な店なのですが、なぜか最近の居酒屋の本には載っていないようです。

あまり情報がないから誰も来ないのでしょうか。何かに載っている店だから飲みに行くという姿勢では限界があります。そういう意味では僕も本やブログに頼るのではなく、居酒屋は自分で発見して自分がいいと思う店を自信を持って紹介するべきだと改めて感じています。そんな中、名著『居酒屋礼讃』(森下賢一・筑摩書房)には呑喜はちゃんと載っています。古い店なので居酒屋を語る上でも無視できない存在です。

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少し早い時間の訪問です。店に入ると、まだカウンターにお一人座っているだけ。おやじさんに挨拶をして、入口横の棚に荷物を置いて、席に座るまでの短い時間。もうこれだけで十分でした。「これはすごい店に来た」とまさに肌で感じました。こういうことはそう何度もあることではありません。

居酒屋の名店には必ずと言っていいほどある独特の空気があります。呑喜も例外ではなく、あの何ともいえない空気が流れていました。

はじめに玉子、大根、ちくわ、ふくろあたりを頼みます。店内にメニューはありません。鍋の中を覗いて今あるタネの中から食べたいものを選びます。はじめてでも値段を気にする必要はまずないと思います。おでんを十数個食べて、酒3本で2,000円ちょっとのお会計ですから、ものすごく安い。

玉子やだいこんは味が染みていておいしい。東京風のいかにも濃そうな見た目ですが、食べると意外と薄味のおでん。ふくろは中にすき焼きの具が入っています。

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続いて豆腐、がんも、つみれを注文。スジを頼むと「スジはまだ早いから後にした方がいいですよ」と言われます。慌てて食べて帰るわけでもないし、スジができるまでのんびり飲みながら待つことにします。ここらでようやく酒を注文。「お酒ください」とだけ言ってみます。酒は何も言わなくてもぬる燗で出てきました。銘柄は分かりませんが、ここで飲むとなんともうまい。

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ずっと気になっていたのが、おでんの鍋の横に張り付いたようになっている燗つけ機。相当古いものです。呑喜は今のご主人が4代目で創業120年にもなるそうです。東大の目の前にあるので、昔から大学関係の人が通う店で、昔を懐かしんで訪れる人も多い。僕らの隣の人も息子さんと二人で来ていて「こいつせがれです。30年ぶりなんですよ」とおやじさんに話しています。意外にもおやじさんは「そうですか」とそっけない。常連にも一見にも同じように接し決してこびない。名店らしい客あしらいです。

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そろそろスジがいいようです。ボール(イカ入り)、里芋、しのだまき、スジ、うずらを注文します。鍋の中を見てもよく分からないので、「これ何?」と聞きながら「じゃ、それください」という感じで注文します。このあたりでそろそろ閉店時間も近づいてきました。そんなに食べてないのにお酒3本ゆっくり飲んでしまいました。

この時間帯になるとおやじさんも気楽になってきて、いろいろ話をしてくれます。定番は落語の話。スクラップした切抜きを渡されレクチャーがはじまります。おでんについてもいろいろと教えてくれます。「しのだまきは、油揚げが狐の好物だから、信太の森の狐伝説からこの名が付いたんですよ。信太の森の狐伝説というのはね・・」と話題は尽きません。そんな話を聞きながら飲むのは楽しくて、もう何度も通ってしまいます。

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最後に茶飯を注文します。醤油と酒だけのシンプルな味付け。呑喜に来たらシメはこれです。

いい気持ちになって家路につく時、「この店を見つけてよかった」というなんとも言えない満足感がこみ上げてきます。酒飲みにとって最高の瞬間ではないでしょうか。


■店名:呑喜(のんき)
■住所:東京都文京区向丘1-20-6 ファミール本郷 1F
■電話:03-3811-4736
■営業時間:11:45~14:00、16:30~22:00/祝日15:00~20:30
■定休日:日曜日

東京都文京区向丘1-20-6