スタミナ苑 鹿浜

焼肉

月島仮面さんのお誘いで、Mikasaさんとトマ子さんの4人で久々にスタミナ苑に来た。前回は、はんつ遠藤さんと「麺や七彩」の阪田さんと、通称「総理大臣コース」という総理大臣が食べた特別コースを食べた。月島仮面さんのご好意でいつもこのコースを用意してくれているのだが、毎回このコースというのは気が引ける。ホルモンは我々の分だけ別に切り出して用意してくれているし、正肉はあのアラガワと競り合うような高級肉を出してくれる。毎回面倒を掛けるわけにはいかないので、今回はおまかせではなくメニューを見て注文することにした。
ホルモン
ハラミ
中切り落とし
肉
特上ハラミ1,800円、中切り落とし1,700円、あぶりレバ塩900円などを注文。この値段ならコスパはかなり高いと思う。肉の状態に応じて、細かく庖丁が入れられている。「焼肉屋は焼くのは客任せで、お店がやるのは、切り出して下味をつけるだけ」というのは間違いだ。ちゃんとした店は、肉の状態を見て、味をつけたり庖丁を入れたりとかなり仕事を施している。イメージは寿司屋の「仕事」に近いものがある。
焼肉屋がミシュランに載らないのは、客に肉を焼かせるからだ。肉は焼き方に大きく左右される。上等な肉でも、ほんの数秒焼き過ぎただけで完全に味が落ちてしまう。味のことだけ考えれば、お店が焼けばいいのにと思う反面、焼肉は自分で焼くから楽しいというのもある。僕らのテーブルは、月島仮面さんが全て焼いてくれた。月島仮面さんはスタミナ苑の肉の焼き方を熟知している。焼肉は部位によって微妙に焼き方や時間を変えなければならないが、滅多に来ない店で上手に焼くのは難しい。月島仮面さんにお願いすれば、全て完璧に焼いてくれるので、最高の状態で食べることができた。
ユッケ丼
ユッケ丼
テグタンスープ
杏仁豆腐
常連メニューのユッケ丼。これは、ものすごくうまい。ユッケ丼はいつもあるわけではないので、常連さんでもなかなか食べることができないという。でもそれは方便なのかもしれない。常連さんの中でも、特にお店が認めた人にしか出していないというのが実態のようだ。だから常連の間でも「ユッケ丼はお店の方から『食べる?』と聞かれてから」と言われているようだ。常連であっても厚かましく自分から要求してはいけない。月島仮面さんは20年以上スタミナ苑に通っている。そのくらい通ってお店の信頼を得れば、こういうものも出してくれるようになる。
確か昨年のザガットに「常連への特別待遇が気に掛かる」というようなことが書かれていたと思う。そうかもしれない。でもこれはスタミナ苑に限らず、どの店でも同じだ。ガイドブックを見てはじめて来た人と、長年通ってくれている人を同じには扱えない。飲食店はそうでないといけないとも思う。もちろん一見さんにもよくして欲しいけれども、常連さんと同じ程度までの扱いは、客も求めてはいけない。スタミナ苑の場合、常連さんでも行列に並ぶ。人気店では、裏から入れたり、営業時間前に入店させる店もある。スタミナ苑は「総理大臣以外は誰でも並ぶ」というスタンスだ。総理大臣は警備とかの問題もあるから、特別扱いにしているようだ。ちなみに、現役の大臣でもちゃんと行列に並んでいる。このやり方は正しいと思う。
最後は 定番のテグタンスープと杏仁豆腐。テグタンスープは前よりもピリ辛だったかもしれない。これは相変わらずうまい。スタミナ苑で必ず食べて欲しいのが、この杏仁豆腐。僕はここの杏仁豆腐が一番好きだ。いつも奥様がキッチリと作ってくれている。この手作り感がいい。焼肉の後にさっぱりとする効果もある。これを食べないとスタミナ苑に来たという気がしないというほど、僕の中では定番になっている。
■店名:スタミナ苑
■住所:東京都足立区鹿浜3-13-4
■電話:03-3897-0416
■営業時間:17:00~23:00/土日祝 16:30~23:00(L.O22:30)
■定休日:月曜日・火曜日

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