2010年01月22日

いもや 神保町 三丁目店 2

僕が大好きな天丼の店、神保町の「いもや」。神保町には、いくつか「いもや」があるが、僕がよく行くのはこの三丁目店だ。前回は、えび天丼を紹介した。メニューには、天丼(汁付)550円、えび天丼(汁付)800円、おしんこ100円の3つしかないので、今回は天丼の方にした。それから前回、隣のお客さんが注文した「天丼、つゆ多め」も気に掛かる。

天丼
いもやのカウンターは気持ちがいい。白木のカウンターは美しく、店内は清潔に保たれている。何より見ていて楽しいのが、無駄のない店員さんの動き。この店はお客さんもいい。みんなすばやく食べて、サッっと店を出る。サラリーマンが多いということもあるのだが、こういう店では早めに食べて店を出るのは、ほとんど常識と言っていいと思う。ラーメン店では、これが分かっていない客が多い。お友達とお喋りするのは、店を出た後にした方がいい。人気店では特に気を付けないといけない。

いもやの客は上級者が多い。年齢が高めということもあるが、客と店の無言の了解が取れている部分が多いような気がする。昔ながらの常連が多い店では、お客さんの気配りが気持ちいい。すばやく食べて席を立つのも、忙しいというだけでなく、それがこの店の流儀だからだ。

「天丼、つゆ多め」。それだけ告げて席に着いた。念願の「つゆ多め」をようやく食べることができる。てんぷらが揚がるのをじっと待つ。静かな店内には鍋のぱちぱちという音だけが聞こえてくる。ごま油の香りは食欲をそそる。僕はこの時間が好きだ。先に出されたシジミの味噌汁をすすりながら、静かに待つ。するとすぐに天丼が出てきた。

天丼は、エビ、イカ、キス、海苔。ごま油の香りがたまらない。ようやく食べることができた「天丼、つゆ多め」。これはちょっとカラかった。いもやのタレは薄味でさっぱりとしている。「つゆ多め」はタレを2回分まわすが、これだといもやのタレの爽やかな旨さが生きてこない。やはり普通がよかったかもしれない。てんぷらはいつもながら「カリカリ」でも「しんなり」でもない。ご飯も固めでちょうどいい。いつも変わらぬ味。これも大切なことだ。でも僕がこの店が好きなのは、店内の雰囲気がいいからだ。カウンターに座って天丼を待つ時の数分間。あの心地よさがある限り、いつまでも、いもやに通うのだと思う。この空気は店と客が守っている。今の客筋を見る限り、この雰囲気はまだまだ続きそうだ。

■店名:いもや 神保町 三丁目店
■住所:東京都千代田区神田神保町3-1
■電話:03-3261-7982
■営業時間:11:00~20:00
■定休日:日曜・祝日


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