2010年12月27日

ミシュラン 東京 横浜 鎌倉 2011

4年目を迎えたミシュランガイド東京。今回は調査地域を広げ、新たに横浜と鎌倉を加えています。東京都も足立区と荒川区を加えて合計17区。やはり一通り回るには5~6年かかるということでしょうか。東京だけで星が付いたのは240店、三つ星は14店。それに対して、本場パリの三つ星は10店。なんとパリをも上回っています。もちろん飲食店の数が違いすぎるので単純比較はできませんが、東京が世界的な美食の都市であるということは言えるのではないでしょうか。



三つ星★★★

すきやばし 次郎 本店


鮨 水谷


小十


石かわ


ジョエル・ロブション


カンテサンス


再訪したい店の筆頭は、鮨 水谷です。寿司屋としてよりも、居酒屋的な雰囲気が好きです。すきやばし次郎出身なので、念入りな手当をする店かと思いきや、そうではありません。素材の個性を重視して、一番旨い食べ方を追及しているように思えます。接客のゆるさも魅力の一つ。思い立ったらふらっと立ち寄れるくらいゆるいのが理想ですが、残念ながら予約は非常に取りづらい。僕が行った当時おまかせが15,000円、2人でぴったり30,000円。会計は非常に気持ちのいいものでした。

「絶対に間違いのない店」と思い、ジョエル・ロブションに再訪。でも結果はがっかりなものでした。1年前と比べてメニューにほとんど変化がなく、替わりに出てきた皿もバラつきがあります。コース全体を通しての印象もまとまりのないものでした。ただそれでも他の二つ星店よりも上回っている部分が大きい。とはいえ、「変化なし」は三つ星としてマイナス要因ではないでしょうか。

すきやばし次郎は別格。一度は思い切って大金を投じる価値があります。しかも30分以内で食べ切るくらいのスピードがちょうどいい。もったいぶってゆっくり食べると、絶対に損をします。小十はこの中で一番のオススメ。2万円くらいでハイレベルな和食が楽しめます。


二つ星★★

青空


分とく山


近藤


キュイジーヌ [s] ミッシェル・トロワグロ


サンパウ


ピエール・ガニェール


分とく山は、初年度から二つ星をあげてもよかったと思うのですが、なぜかずっと一つ星でした。それが今年ようやく二つ星に昇格。てんぷら近藤もそうでしたが、店自体はそれほど変わってないのに、昇格することがあります。ジャンル毎のバランスなどを考えた結果ではないかと思います。

最近食べ歩いた京都の料亭・割烹の星を予想していたのですが、昨年の「ミシュランガイド京都 大阪2010」では、ほとんど予想通りでした。ミシュランの好みそうな店が、なんとなく感覚で分かってきたように思います。ただこの感覚は、元々の僕の好き嫌いの基準とは違っています。ミシュランの評価を気にしながら食べ歩いた結果、ミシュランの好みがなんとなく分かってきたというだけ。「これは一つ星」「これは二つ星」とある程度予想できますが、自分の好みは全く逆だったりします。



一つ星★

中嶋


江知勝


尾花


バードランド


バードコート


たかはし


ます味


萬屋 おかげさん


小笠原伯爵邸


マサズキッチン 47


ミシュランの調査力ってすごいなあと思う反面、今年の一つ星を見る限り変な驚きもあります。「変な驚き」というのは、表現しづらい感覚なんですが、なんかミシュランガイドがくにろく50選に近づいてきているように思います。江知勝、尾花、石ばし、野田岩、味泉、シンスケ、萬屋おかげさん、太田なわのれん・・。どこも素晴らしい店ですが、ミシュランにはあまり載りそうにない店ばかりです。これらが一切ミシュランに出なければ、「ミシュランは日本の食文化を分かってない。数々の名店が抜け落ちている。例えば・・」と挙げたいような店ばかり。それがはじめから堂々と掲載されてます。この感覚でいけば、星に近い店は他にもたくさんあります。

僕のおすすめ店を挙げておきます。鳥栄こなから(大塚)なんかどうでしょうか。鳥栄はなぜ入っていないのか分からないほどですね。一つ星のクオリティは十分にあると思います。こなからは居酒屋ですが、料理の質は申し分ない。掲載されていても別に驚きはしません。

今回、てんぷらではじめて三つ星店が誕生しました。焼き鳥も一巡したところで、来年以降二つ星が出てくるでしょう。例えば、たかはしは一つ星に相当するのかもしれませんが、バードコートと比べると、正直見劣りがします。焼き鳥に関しては、一つ星と二つ星が混在している状況ではないでしょうか。一巡したところで、何店かが二つ星になるというのが規定路線かなと思います。

バードコートは、今年、完全にギアチェンジしたと感じました。僕の印象では既に二つ星でもおかしくはないと思います。それにしてもバードコートの紹介文にはがっかりしました。あの小さなスペースに、書かなくていいことばかり書き並べています。思い入れのある店なので、ちょっと残念です。

イタリアンはほんとに評価されてないなあと感じます。東京の星付きレストラン240軒中、イタリアンは10軒ほどですね。イルギオットーネは星を失ったし、白山のヴォーロ・コズィは文京区が調査地域に加わっても掲載されませんでした。イルギオットーネは正直、水準に達してないと思いました。ヴォーロ・コズィは、一つ星でもおかしくはないと思います。居酒屋の扱いに比べると、ミシュランはイタリアンには厳しいのではないでしょうか。

ミシュランガイドは全くアテにならないという人もいます。確かに三つ星と一つ星は突っ込みどころが多いものの、少なくとも二つ星については、それほどおかしくないかなと僕は思います。だから行くなら二つ星、もしくは二つ星になりそうな勢いの一つ星がおすすめです。

萬屋おかげさんに「5000円以下マーク」が付いていますが、これは完全に間違いです。おかげさんは客単価7,000円くらいを想定していると思いますよ。これはケアレスミスではなくて、居酒屋経験が少ないのかなと思います。居酒屋は奥の深いジャンルです。日本料理のついでに調査ができるほど甘くはないと思います。

僕は海外のミシュランをよく分かってないのですが、フランスのミシュランにはブラッスリーも出ているのでしょうか?ブラッスリーとかパブとかカフェとか、使われ方というのがありますよね。存在自体がその土地の文化なわけです。日本の居酒屋も同様です。「ミシュランに日本の文化がわかるのか」とか言う人もいますが、そこまで言わなくても、ブラッスリー、ビストロ、パブ、カフェと同じように居酒屋を見た上で、掲載にふさわしいと判断したのか。そのへんがちょっと疑問です。

世間ではあまり注目されなくなっているのかもしれませんが、僕は未だにミシュランに注目しているし、期待もしています。新しい店を発見してくれたり、これまでと違った評価もしてくれる。でも一番よかったと思うのは、職人さんが変わってきたことです。これまで師匠から教わったことをほとんど変えずに来た職人が、更に上を目指すべく内容を変えています。ミシュランお断りの店は、それはそれでいいことだと思うんですが、ミシュランの評価から逃げずに頑張っている姿はかっこいいものです。既に星を取っているシェフが、そこから更に料理を進化させようとする。今まで日本にはなかった刺激を与えてくれていると思います。

2010年12月20日

ブリック 銀座店

銀座ではじめてトリスハイボールを提供した店、ブリック 銀座店。トリスハイボールは、長い時を経て今年再ブレイク!ブリックでは、その間もずっとトリハイを提供し続けてきました。今回のゲストは、ハイボールブームの前からハイボールに注目してきた方。今やハイボール界の大御所と言っても過言ではないでしょう。

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フードは個性派揃い。銀座で最も興味深い店の一つです。今回はハイボールだけをひたすら飲み続けてみました。

詳しくは、BAR-NAVI(バーナビ)公式ブログをご覧ください。




2010年12月15日

まるます家 居酒屋 赤羽

先月発売された、週刊現代の「今週のうまいもの番付」の取材のため、赤羽のまるます家を訪問。まるます家といえば、看板に「鯉とうなぎのまるます家」とあるように、鯉とうなぎがメインの居酒屋です。毎朝店で鯉をさばくほど、川魚には力を入れています。なんと、ドジョウやなまずの唐揚げなども食べることができます。週刊現代の記事は、「美味しい“サバの味噌煮”を出すお店~首都圏ベスト10~」というお題でした。 確かまるます家には、シンプルで味付けのいいサバの味噌煮があったはず。代表的なメニューではありませんが、この日はサバの味噌煮を目当てに訪問しました。

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赤羽駅から徒歩数分、商店街を進むと角地に立つまるます家が見えてきます。片面には「鯉とうなぎのまるます家」という黄色い看板。もう片方には「昭和25年創業」の文字が見えます。ということは、もう60年になるんですね。ずいぶん昔からの人気店です。「まるます家」で検索すると、漫画『孤独のグルメ』でも取り上げられた・・とか出てきますが、とんでもない。その前から誰でも知っている超定番の有名店です。

すごいのは、朝9時から飲めるところ。確か土日の昼頃の訪問でしたが、もちろん満席。非常に活気がある。みんな酒やつまみを次々と注文しています。ただし、まるます家には、2つの約束があります。一つは、「飲んでいる方はお断り」、もう一つは「お酒は1人3本まで」。この注意書きが店内に貼り出されています。時々こういうルールのある古い店がありますが、大抵はとてもいい酒場です。節度のある客が集まるということが、居酒屋にとってどれほど大事なことかが分かります。当然、こういう姿勢を貫く居酒屋だからこそ、長く続くということなのでしょう。

店内は白地に赤の短冊が並びます。1階はカウンターがメイン、2階は座敷になっています。カウンターにはおじさん客が並び、店員は女性が4人。素早く気持ちのいい接客です。飲んで訪問すると、おばさんに怒られるそうなので、注意が必要です。厨房には男性が4人ほど見えます。中も外も忙しく、ものすごいスピードで酒や料理が運ばれていました。

とりあえず、うなぎ蒲焼800円と日本酒を注文。うなぎは800円、1000円、1200円、1500円とあり、値段と枚数を言って注文します。こんな大衆酒場で1500円とは驚きますが、うなぎを目当てに来た人たちは、平気で何枚も頼んでいました。非常に安い代わりに粗悪な大衆酒場も多いものですが、まるます家は違います。400~500円くらいの品がほとんどの中、1枚1500円のうなぎもあり、メリハリがついています。

日本酒は富久娘350円と金升300円。生酒初花(新潟)700円など特別なものもいくつかあるようです。焼酎は甲類250円、芋300円。僕は日本酒とハイボールにしました。

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さばみそ煮500円は、味付けがいいですねえ。身は薄いですが、鮮度は悪くなさそうです。鯖は蕁麻疹やアニサキス などがあるので、大衆居酒屋ではあまり注文しません。鮮度や清潔感などに問題がある店で注文するのは勇気が必要です。一度、蕁麻疹になったことがあるので、それからは鯖、貝類、レバ刺しなんかには特に気をつけています。まるます家の料理を見ていると、値段の割りに、かなりしっかりとしているので、安心感を感じます。この店ならたぶん大丈夫、こういう直感みたいなもので、注文するかどうかを決めています。

鯉のあらい400円は、酢味噌でいただきます。実家の近くの郷土料理でも、鯉こくや鯉のあらいがあります。昔から好きでよく食べていました。福岡の田舎の方では、ちょっとした店でも非常においしい鯉のあらいを出します。今度実家に帰ったら、久々に鯉でも食べに行こうかという気になりました。

まるます家は、朝9時から飲めて、鯉やなまずやドジョウなど珍しい川魚が楽しめる貴重な居酒屋です。60年も続いている定番の人気店で、これほど個性的なメニューを揃える店は少ないと思います。時々思い出して出かけてしまう、今後もずっと続いて欲しい居酒屋です。



■店名:鯉とうなぎのまるます家
■住所:東京都北区赤羽1-17-7
■電話:03-3901-1405
■営業時間:9:00~21:30
■定休日:月曜日


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2010年12月09日

くにろく 50選 2010

僕のお気に入りの店を50店ほど選んでみました。これ以外にも載せたい店はたくさんありますが、なるべく少なめにしています。「くにろく 50選 2010」の中には、今年行ってない店もあります。ここ数年訪れた店の中で、今僕が気に入っている店のリストだと思ってください。ただ料理がおいしいだけでなく、店主の人柄や、他の店にはない面白さなども考慮して選んでいます。


和食 寿司

バードコート 焼き鳥 


すきやばし次郎 寿司 


小十 割烹


分とく山 割烹


日本橋橘町 都寿司 寿司 


福わうち 和食


うなぎ 米花 和食


鳥栄 鳥料理


穴子料理 ます味 穴子料理


ラーメン

ラーメン二郎 三田本店 


ラーメン二郎 神田神保町店 


杭州飯店 新潟 


ラーメン富士丸 神谷本店


らーめんダイニング ど・みそ


らーめん天神下 大喜


白山ラーメン


ふくちゃんラーメン 福岡


瀬佐味亭


八百善 愛知


居酒屋

江戸一 


酒盃 秋田 


萬屋おかげさん


大衆割烹 三州屋 銀座店


串駒本店


つず久


伊勢藤


魚三酒場 富岡店


魚三酒場 高橋店


焼肉

ゆうじ 


スタミナ苑


フレンチ

ガストロノミー ジョエル・ロブション


キュイジーヌ[S] ミッシェル トロワグロ


イタリアン

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中国料理

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麺類 丼 餃子など

すみた うどん


ジャポネ パスタ


ファイト餃子 餃子


いもや 天丼


ファイアーハウス ハンバーガー


亀戸餃子 餃子


とんがらし 立ち食いそば


ボンディ 欧風カレー


京都 料亭 割烹

桜田 


梅の井 


建仁寺 祇園丸山 


瓢亭 別館


なか川


バー カフェ


EST! 


露口 愛媛 


BAR AdoniS(アドニス)


銀座ゼニス(Ginza Zenith)


祇園サンボア 京都


アンセーニュダングル 原宿店


2010年12月02日

やき鳥 まさ吉 武蔵小山

55aiaiさんから、「ラーメンブロガーさんたちと飲み行こう!」というお誘いをいただきました。メンバーはお会いしたことのない方ばかりですが、以前お会いした、ぼぶさんのお名前があったので参加させて頂ことにしました。お店は、武蔵小山の「やき鳥 まさ吉」。この店の噂は、いろんなところから聞こえてきます。焼き鳥屋なのに本格的なラーメンを提供する店ということで、ラーメン好きの間ではよく知られています。これは一度食べに行かないと!と思いつつ、ずいぶん時間が経ってしまいました。

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武蔵小山駅から徒歩5分程度でしょうか。大通りから少し入ったところにある静かな路地。いくつか飲食店はあるものの、ほとんど住宅地に近い雰囲気の場所です。その中に溶け込むようにして「やき鳥 まさ吉」がありました。細長い店内の奥に伸びるカウンター。その一番奥にあるテーブルが我々の席でした。このテーブル席は片側しか座れません。手前側が通路になっているので、ここをふさぐと奥のトイレに行けなくなってしまいます。仕方なく、テーブル席の壁側に4人、カウンターに2人という変則的な配置になりました。

ボジョレー・ヌーボー解禁ということで、ぼぶさんからジョルジュ デュブッフのボジョレーが振舞われました。その他のお酒は日本酒が中心。出雲富士790円、十四代などを飲みました。十四代は、僕の大好きな愛山があるということで、久々に注文。これはメニューにある十四代(純米吟醸)1,570円といことでいいのでしょうか。日本酒にもこだわりが感じられます。僕が好きな陸奥八仙790円なども置いてありました。

鶏たたきとアボカドのわさび和え、レバ刺し、ポテトサラダ400円などを注文。焼き鳥だけでなく、サイドメニューも充実しています。何を頼んでもハズレはなさそうです。

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焼き鳥は、せせり270円、ねぎま250円、つくね250円など。やや大ぶりでジューシーな焼き鳥です。鶏は新潟を代表する銘柄鶏「越の鶏」を使用。「越の鶏」は、ハーブやヨモギなどが入った植物性の飼料で飼育された鶏。臭みがなく、脂肪分が少ないヘルシーな鶏肉になるといいます。ただ、いくらいい鶏を使っていると言っても、この場所でこの値段はちょっと高い。焼き鳥は3~4本にしておいて、サイドメニューで酒を飲むような使い方になりそうです。小さな店ですが、一度に大量に焼く店と違い、焼きに少し時間が掛かっているようでした。焼き鳥だけを食べに行くのではなく、いろんなものを少しずつ、バランスよく注文したいところです。

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いよいよ、まさ吉の目玉、ラーメンを注文します。メニューにも、「やき鳥「命」ですが、中華そばにも負けず劣らず思い入れがあります。化学調味料を一切使わず、鶏をメインにかずかずの食材でとったスープ・・(略)」などと書かれています。手間をかけて、しっかりと出汁をとったスープ。麺は佐野実さんの麺を使用しているとのこと。まさ吉はラーメン店以外で、はじめてこの麺を提供されたそうです。

ぼぶさんがお店の方と相談をしてくれて、開発中の「塩」も出していただくことになっていました。写真は順番に、中華そば、塩つけそば、塩中華そば(小)。普通サイズだけでなくハーフサイズもあるので、〆に少しだけ食べることもできます。余裕のある人は数種類食べることができそうです。

僕の好みは中華そばでした。これは所謂、昔ながらの懐かしい味。それを本格的に作ったもの、と言った方が正確でしょうか。昔ながらの中華そばは、どこかごまかしがあります。「あの頃のラーメンが一番旨かった」と言っても、それは思い出の中での話。今同じものを食べたら、また違った受け止め方をするはずです。その頃の自分を思い出しながら、しみじみ「旨い」というのが本当のところでしょう。この中華そばは、その頃のラーメンのイメージにすごく近い。違うのは、化調に頼らずしっかりと出汁をとって、真面目に作ってあるところです。麺はあの佐野さんの麺。昔ながらのイメージをそのままに、グレードアップさせた本物の中華そばだと思います。

その次によかったのは、塩つけそばです。お酒を飲んでいるので、このくらいの塩分が欲しいところ。表現が難しいですが、甘いような刺すような、少し雑味を感じる塩分。塩中華そばは、これが薄くなったような印象です。もう一工夫いるかなという感じはしました。酒を飲まずにラーメンだけを食べた場合は、また全然違う感想になるかもしれません。僕が〆に頼むなら、中華そばですね。あのスープを最後にゴクゴクと飲んで帰りたい。塩つけそばは、途中で注文して酒を飲みながら食べたいところです。

全体の印象としては、単なる焼き鳥屋ではなく、焼き鳥からラーメンまで楽しめる使い勝手のいい居酒屋というところ。どの料理にもこだわりを感じます。酒の揃えもなかなかよく、飽きさせません。特筆すべきはラーメンのレベルの高さ。まさに専門店顔負けのクオリティでした。

ぼぶさん、ばんじまるさん、がぶさん、イニシャルDさん、55aiaiさん、お誘いいただきありがとうございました。やき鳥 まさ吉は、今年一番気になっていた宿題店の一つでした。2軒目のラーメンには参加できず残念です。また、お誘い下さい。


【参加者のブログ】
ぼぶのラーメン紀行
ばんじまる@鶴見ほか
がぶがぶ君 ラー・つけ日記
イニシャルDのRETURN OF THE FUNKY 麺!
じぶん日記




■店名:やき鳥 まさ吉
■住所:東京都目黒区目黒本町5-2-8
■電話:03-3792-5216
■営業時間:18:00~23:00(L.O)
■定休日:日曜日


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2010年12月01日

ジョエル・ロブション 恵比寿

昨年も10月に訪問したジョエル・ロブション。今年も同じ時期に行くことにしました。前回はロブションのあまりの凄さに唸るほど感心しました。絶対に間違いのない店ということで、今年もロブションにしたのですが、残念ながら前回ほどの感動はありません。スペシャリテなど、メニューの多くが昨年と同じで、新鮮味がなかった。更に、昨年から入れ替わった皿にインパクトがない。クオリティの高さは相変わらずですが、期待が大きい分、新鮮な驚きがないと物足りなく感じてしまいます。

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まずはスペシャリテから。ロブションブランドのキャビア缶、特選生ウニ3変化(コーヒーの香るロブション風ピュレと共に、桜エビの香るフランとフヌイユのベルーテ、自家製海藻塩でマリネしてからキュウリと大根のロールにのせて)。キャビア缶は相変わらずおいしい。昨年と同じですが、これはお約束として毎回あってもいいですね。生ウニ3変化も昨年と全く同じ。ウニにはいろんな可能性があります。この組合せが最高で、変えることが出来ないとまでは思えません。別の3変化を考えて欲しかった。

卵 卵黄のみをほうれん草と共にラヴィオリにし、茨城県産椎茸を添えて。これも同じですね。さすがに1年に1回はメニューが変わっていると思って訪問したのに、この時点でがっかりしました。はじめて食べたときは、もの珍しさもあって、自分の舌が曇っていたのでしょう。ただ今年はそんな驚きはありません。昨年の味も記憶しているので、細かいところが見えやすくなっていました。

レストランは、客が騙されに行く場所だと思います。昨年は、美しい器や、意外な組合せなどに完全に騙されました。前回と同じものを出すというのは、ある意味冒険ですね。タネのばれた手品をする時のように、知っていても驚かすことができるような工夫が必要です。その工夫がないのは、このクラスのレストランでは手抜きと言われても仕方がないかも知れません。それも最初の3品が同じですから。夢の世界に誘うべき序盤で、これは上手くないと思いました。そんなに固執するほどの絶品でもないので、時々変えて欲しいところです。

スペシャリテは変えずに毎回出さないといけない、という考えも分かります。昨年おいしかったから今年も来ているわけで、勝手に次々とメニュー変えられては、客と店とのコンセンサスなんてなくなってしまいます。食べたことのある料理からはじめることで、気持ちを落ち着かせる効果もあります。ただ、3品はいらない。キャビア缶を食べて、「ああ、ロブションに来たなあ」と感じてもらえば十分ではないでしょうか。

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岩手産活ホタテ貝 ミ・キュイにポワレし カルヴァドスの香るコライユとりんごのクーリ、そば粉のフィヤンティーヌと共に。これは昨年と同じホタテ貝。ただ食材の質は上がっているようです。ホタテはかなり小さくなりましたが、大きさはちょうどいいと思いました。

ゴルゴンゾーラピカンテ ロワイヤル仕立てにし、セージの香るポワールとトマトコンフィをのせて。昨年と同じ美しい器。これもおいしいけど、昨年も同じものを食べました。

カサゴ ひよこ豆の粉でカリッとペニエにし、イカスミのエッセンスとパエリアのブイヨンを添えて。ようやく新しいメニューが登場。「・・・最後にブイヨンを口に含むと、口の中でパエリアが出来る」という説明を受けます。口の中で食材が混ざって、パエリアの味と錯覚する・・。ははあ、このへんで中休みということで用意された息抜きだな、と思いました。「こんなのやってみました」という遊び。茶目っ気があります。パンを持ってきた店員さんに、「これ、ロブションぽくないですよね?」みたいなことを言って、探りを入れてみました。すると、非常にまじめな答えが返ってきた。どうやら冗談ではないようです。これはロブション氏が考えたのでしょうか。この皿については、未だに意図がよく分かりません。

特選和牛 グリエにし、旬野菜のバリエーションと天城産ワサビの香るホウレン草のソテーと共に。昨年よりも脂が多い気がするのは、個体差でしょうか。カットは昨年と同様。添えられた野菜に変化が見られるものの、衣揚げやワサビは昨年と同じ。これでは年に1回行っても楽しめません。ミシュランの調査員は、三つ星店に年数回訪問するそうですが、もう飽きているでしょうね。やっぱりアラカルトでないとダメなんでしょうか。

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大豆の色々な変化をテーマとしたパールパスタのカルボナーラ仕立て。三つ星フレンチでパスタが登場。

柑橘類のグラニテ ジャスミンの香りと共に。ポワール クーリーを忍ばせたピスタチオのブリュレ、わらび餅とマリネを添えて。ここからデセールに突入します。

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カフェとミニャルディーズ。ワゴンが登場します。と書くとすぐに出てきたようですが、コーヒー2杯分待たされました。忘れられていたのでしょうか。帰ろうかどうしようか相談している頃、ワゴンがやってきました。カヌレ、キャラメル、カルバドスのチョコなどをチョイス。

ロブションがすごいなと思うのは、三つ星のボーダーラインを心得ていて、その少し上でレベリングされているところ。どの料理も革新的、どの料理も驚くほどおいしい、ということではなく、適度に新しく、安定感があり、しかもおいしい。ちょっとした遊びも忘れません。非常にクレバーな組立で、「どお?三つ星でしょ?」と訴えかけてくるような料理。皿を介して会話してくるような、そんな印象がありました、昨年は。

今回はサービス面でも気になる部分がありました。テーブルの間隔は場所によって狭いように感じました。前回のように完璧な配置ではありません。それと、途中で厨房からお店の方が出てきたのですが、知り合いが食べに来ていたようで、二人で談笑していました。もうデセールの時間だから料理には支障はないんでしょうけど、ちょっと気になりました。ジョエル・ロブションのようなレストランでは、記念日などの特別な時間を過ごしたいお客さんが多く訪れます。あの立ち話を聞いて、隣のカップルは、早めに現実に引き戻されたのではないでしょうか。ガニエールのように、全てのテーブルを回って挨拶しろとまでは言いませんが、もう少し手短に済ませて欲しかった。

ジョエル・ロブションでは、帰りにお土産を受け取って帰ります。お土産の内容は、コースによって違うようです。我々は金額で言うと、ちょうど真ん中のコースでした。帰ろうとした時、お店の方が「すみません」と言って、一旦渡されたお土産の中から何かが取り出されました。あまり気分のいいことではありません。チョコレート一箱くらいあげてしまおうという発想にはならなかったのでしょうか。残念です。あまり文句ばかり書きたくないですが、ここは一人4~5万はする超高級店です。しかもミシュランの三つ星ということで、正直に書かせてもらいました。

この日は、乾杯のシャンパンと、CLOS SAINT-JULIEN '06 SAINT-EMILION 4,800円の2杯飲みました。お会計は1人40,000円くらい。サービス料は12%です。昨年の様子はコチラをご覧ください。→ジョエル・ロブション

フレンチの名店、ジョエル・ロブション。ネットで調べると、ほとんどの方が絶賛しています。僕も昨年は絶賛しました。ただ、三つ星レストランといえど、毎日奇跡が行われているわけではありません。サービス面では、今回は残念なことが重なりましたが、それをもって「サービスが低下している」と結論付けるのは早急過ぎます。たまたま運が悪かっただけで、いい日もあれば悪い日もある。料理も同様です。それは大した問題ではありません。むしろ、同じメニュー、同じ食材を多用して1年間変えてないというのは、僕としては新しい発見でした。当然、意図があってのことだと思いますが、期待して行ったのでちょっと残念でした。


■店名:ガストロノミー ジョエル・ロブション (Joel Robuchon)
■住所:東京都目黒区三田1-13-1 恵比寿ガーデンプレイス シャトーレストラン ジョエル・ロブション 2F
■電話:03-5424-1347
■営業時間:11:30~14:00、18:00~21:30
■定休日:不定休(恵比寿ガーデンプレイスの休日)


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