2011年03月03日

江戸一 大塚

大塚駅近くにある有名な居酒屋、江戸一。昔から「大塚に江戸一あり」と言われる名店です。大塚は居酒屋の名店がひしめき合う土地です。江戸一から少し巣鴨方向に行ったところにある串駒、串駒出身の人が開いたこなからなど、酒も料理も素晴らしい店があります。もう少し坂を上ると、焼き鳥の蒼天や御代家も見えてきます。反対に新大塚駅方向に進んだところにあるくうも実力派。挙げればきりがないほど、個性的な居酒屋がある土地です。その中でも1店だけ挙げろと言われたら、僕は迷わず江戸一を選びます。

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店内はいつも満席で活気に溢れています。コの字形のカウンターの中は板張りで、女将さんを中心に4~5人の女性が動き回っています。カウンター上にはいくつも徳利が並びます。飲み終わっても徳利は下げないので、誰が何本飲んだのか分かるのがおもしろい。入れ代わりに手前の席が空いたので、座らせてもらいます。玄関の横にある棚に荷物を入れて席に着きます。

座ると、目の前にお盆が一つ置かれます。このお盆の幅が一人分のスペースということになるでしょうか。まずは日本酒、昔この店ではじめて飲んだ、惣花(そうはな)880円をお願いします。惣花は、宮内庁御用達のブランド。明治32年に皇室御用酒となったという由緒正しい日本酒です。生産量が少なく、特別な製法で造られるため、「幻の酒」と言われているそうです。昭和21年創業の老舗、江戸一ならではの酒ではないでしょうか。酒は基本、燗をつけて出されます。銘柄にもよるかもしれませんが、ぬる燗くらいでしょうか。酒といえば燗があたりまえ。この店で冷やを頼む人は見たことがありません。

合鴨つくね500円、季節のおひたし(あさつき)420円、天然ひらめ850円、焼魚(いかなご)470円、からすみ420円、穴子煮500円などを注文。2人なのでちょっと多めになりました。江戸一は1人客が多く、料理2~3品と酒を何杯か飲むくらいの短い時間が基本です。常連さんは時間を気にせず、かなり長く飲んでいる人もいます。でも基本は酔わないこと。居酒屋に来ておいて変な話ですが、江戸一では「酔わない」ということがとても大事なことだと僕は思います。カウンターは心地よい空気が流れていて、温泉に入っているようなゆったりとした感覚になります。この雰囲気には酔ってしまいますが、酒に飲まれている人はこの店には一人もいません。

久しぶりに来てみると、店内には携帯電話や写真撮影など禁止事項が書かれた貼紙がありました。確かこれは以前はなかったと思います。ブログをはじめてすぐの頃、江戸一でカメラを出すと、店員さんがスッっと寄ってきて何かが書かれた紙を差し出しました。そこには、写真撮影禁止の旨が書かれていて、「嫌がるお客様がいらっしゃいますので、すみません」と控えめに断られました。他のお客さんには気付かれないように、そっと伝えるところが江戸一の素晴らしいところ。今では、撮影NGでなくとも、こういう店ではカメラは出さないことにしています。写真を撮っていいかどうかは、店に入った瞬間、はっきりと分かるものです。

客層は質が高く、年齢も高めです。40代はかなり若手の部類になるでしょうか。僕ら30代はさっさと飲んで帰るのが一番。居酒屋は客が作るものです。江戸一ほど、それを実感できる店は他にないと思います。

■店名:江戸一
■住所:東京都豊島区南大塚2-45-4 三栄ビル
■電話:03-3945-3032
■営業時間:17:00~22:00 、土16:30~21:30
■定休日:日曜日


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