燻製キャンプ 白州・尾白の森キャンプ場

サントリー関連

燻製キャンプ 白州
燻製道士さんの「燻製キャンプ」にお誘いいただいた。燻製道士さんが燻製を作り、グルメな方たちが自慢の食材を持ち寄って料理をするキャンプだ。メーカーズマークや白州といった燻製によく合う酒も用意されていた。気持ちのいい白州の森で、夜中までよく飲みよく食べた楽しいキャンプだった。


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僕はこれが二度目の参加になる。場所は山梨県の白州「尾白の森キャンプ場」。前回は白州蒸留所を見学した後にキャンプをしたが、今回は直接キャンプ場に向かう。韮崎駅に集合して燻製道士さんの車に乗せてもらうことになった。この車には和田さんプチトマ子さんと僕の三人が乗せてもらう。キャンプ慣れしていない三人だ。
逆にいうとこの三人以外は皆、キャンプ&山登りマスターの人たちだ。キャンプ場に着くとすでにbebeさんの手配で会場が完璧に出来上がっていた。bebeさんは今回の会場の手配から何から全てお世話してくれた。
燻製道士さんの車には山で燻製をするためのフルセットが積まれていた。RVにはこんなにたくさんの荷物が積めるのかと、荷物を下ろしながら驚いた。たぶん燻製のために買った車なのだろう。自宅の庭にも燻製スペースがあるらしいから、車も燻製仕様ということか。
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白州、メーカーズマークなど燻製に合う酒が用意されていた
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今半の肉に下味をつける
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ナッツを埋め込んだチーズの燻製
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ピスタチオの燻製
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燻製する前に下味をつけ乾燥させる
キャンプの勝手がわからない僕らは、タレのついた蒲鉾を拭きながらバットに並べるとか、チーズにナッツを埋め込むとか、燻製の時間を計るとか、干した材料をひっくり返すとか当たり障りのない任務が与えられた。
燻製道士さんはタイムスケジュールをチェックしながら複数の工程を同時進行でこなしていく。なにげなくスケジュールを見ていると、「封蝋BAR儀式」という文字が目についた。なんだそれは?燻製道士さんは複数のスモーカーを同時進行で温度と時間を計りながら緻密に作業を進めている。この真剣な姿を目にすると、下らない質問なんてできなくなる。封蝋BAR開店は14:00予定だ。何が行われるのか分からないが、それまで待つことにしよう。
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スケジュールに「燻製BAR儀式」の文字が!
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ボルシチを煮込みはじめるといい香りが漂ってきた
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レバーペースト、マリネ、生牡蠣
燻製の仕込みも整い、ついに「封蝋BAR儀式」の時間になった。みんな???な様子で燻製道士さんの準備を見守る。テーブルにはメーカーズマークと白州、プレミアムモルツなどが並べられた。その手前に羊皮紙のような紙が置かれている。手紙は赤いロウで封蝋されている。封蝋の印は「M」。これは紛れもなく燻製道士の印だ。
「封蝋BARの儀式をはじめます。それでは今回キャンプ場を手配してくれたbebeさん、手紙の封蝋を開封して下さい」と言って、燻製道士さんが小さな剣をテーブルの上に置いた。bebeさんが開封すると、羊皮紙風の紙にはこの日のドリンク&燻製メニューが記されていた。拍手と歓声が上がる。
手の込んだ演出に誰もが驚いた。この儀式のために費やされた手間と時間は大変なものだと想像される。羊皮紙風の紙を探したり、スペイン製のオープナーを入手したり、この五分間のために一体何日間掛かったのだろうか。さすが燻製道士さん。こだわりがすごい。
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封蝋の開封
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開封すると封蝋バーのメニューが登場
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一杯目はメーカーズマークのハイボール
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スモークステーキは完璧な仕上がり
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1週間熟成したはちみつ味噌ショルダーベーコン
最初の一杯はメーカーズマークだった。オレンジスライスを添えた爽やかなハイボールだ。白州の森に囲まれたキャンプ場は気持ちのいい天気だ。ここで飲むハイボールは格別な味わいがする。
二杯目はまたメーカーズマークにした。三杯目はみんなそろそろ白州に手が伸びてきた。うまい燻製が酒をさらにうまくする。スモーキーな白州は燻製にもよく合うのだ。ミントの葉を手のひらで叩いてハイボールにのせる。これぞ本物の森香るハイボール。白州の森香るハイボールを白州の森で飲んだ人は少ないだろう。でもここで飲むと、白州のイメージが変わる。白州の森と水は美しい。どんなところで白州が作られたか、身体で感じることができるのだ。
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プチトマトの燻製
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桜香るスモークチーズ2種
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鳥もも肉の燻製
テーブルには、矢車草さんのレバーペーストとボルシチ、bebeさん特製のマリネ、タカオさんとmariさんの生牡蠣など贅沢な料理が並ぶ。
メーカーズマークに漬け込んたチップを使ったピスタチオの燻製は、実は既製品があるのだが、出来たてということもあり(もちろん燻製道士作ということもあり)、こちらの方が圧倒的にうまい。
今半の肉で作るスモークステーキは、塩や胡椒で味付けした後、メーカーズマークを振りかけて下味をつけたもの。燻製の具合も絶妙で、肉は柔らかい。これこそまさに美味と言うべきものだった。
一週間熟成したショルダーベーコンは、はちみつ味噌で味付けしてある。はちみつ味噌と燻製がとてもよく合うというのは新発見だった。ここまで来ると素人のレベルではない。さすがは燻製道士さん。どこまで高みを目指すのだろうか。
この日一番驚いたのは、プチトマトの燻製だった。口に入れた時にはさほど燻香がしなかったのに、噛み潰した時に一気に口内に燻製の強い香りが広がった。ここで白州かメーカーズマークをストレートで飲むと最高だ。
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かまぼこジャーキー
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燻製牡蠣のオイル漬け
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パエリア
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ボルシチ
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メーカーズマークに浸け込んだ豆を挽いてコーヒーを飲む
夜暗くなっても酒宴は続く。さすがはキャンプマスターな人たちだ。電気や灯油のランタンが並べられた。これだけでも十分に明るい。タカオさんとmariさんが燻製牡蠣のオイル漬けを瓶に入れてお土産にしてくれた。2〜3日すると最高の状態になるとのことだが、そうは知りつつ、ひとつつまんでみた。これがまためちゃくちゃうまかった。
翌朝は燻製道士さんが用意してくれたメーカーズマークに浸け込んだ豆を挽いてコーヒーを飲んだ。新緑の白州の森の朝は爽やかだ。この空気の中で飲むコーヒーもまた格別だ。
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燻製道士さんから頂いたお土産
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僕と和田さんとプチトマ子さんの3人は早めに帰るので、高速バスの出ている白州の道の駅まで送ってもらった。そこで燻製道士さんからお土産までいただいた。これもまた凝りに凝っている。「燻製道士謹製 ピスタチオの燻製」と記された札が封蝋で留めてあった。開けると中にはミニチュアのメーカーズマークと例のピスタチオの燻製が入っていた。
お土産を渡す時の燻製道士さんの穏やかな表情が忘れられない。満足感に満ちたいい表情ではないか。燻製道士さんがプロデュースした白州・燻製キャンプは大成功のうちに幕を閉じた。また機会があったら参加させてもらいたいと思う。僕らはほとんど手ぶらで参加させてもらった。申し訳ないので、次回は手打ちの麺でも持参して何か作ろうとかなと思う。

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