2015年03月20日

マスターズドリームハウス 丸の内

マスターズドリーム
サントリーの新商品「マスターズドリーム」が3月17日(火)発売になった。同日、旗艦店「MASTER'S DREAM HOUSE」が丸の内にオープン。そのオープニングパーティーに呼んでもらった。東京駅日本橋口を出てすぐ隣の「丸の内トラストタワービルN館」の1階だ。マスターズドリームは「醸造家の夢」を実現したビール。開発に10年近くを要したそうで、醸造家のこだわりが詰まったようなビールだ。

サントリーのビール事業は1963年に2代目社長、佐治敬三氏が始めた。ビールをやりたいと創業者の鳥井信治郎氏に伝えると「やってみなはれ」と言われたのは有名な話。サントリーのチャレンジ精神を象徴する逸話だが、そのビール事業は2008年に初めて黒字になるまで45年間ずっと赤字だった。いくらものづくりにこだわる会社とはいえ、45年も赤字が許されるとはすごい社風だ。

「ザ・プレミアム・モルツ」はモンドセレクションで3年連続最高金賞を受賞し、「プレミアムビール」という新しいジャンルを生み出すほどのインパクトがあった。その成功にどどまらず、サントリーの醸造家たちは自らの夢のために更なる挑戦を続けていた。「世界のどこにもない、心を震わせるほどにうまいビールを造る」。その思いが、このマスターズドリームに生きている。

マスターズドリーム

マスターズドリーム

マスターズドリーム

マスターズドリーム
オープニングパーティーでは、最初にトークショーが行われた。欧米のビールコンテストなどでジャッジを務める、ビール評論家の藤原ヒロユキ氏と、マスターズドリームを手掛けた醸造家の丸橋太一氏だ。

丸橋氏はミュンヘン工科大学の醸造学科卒。藤原氏曰く「ビール業界のスーパーエリート」。そのくらいすごい大学のすごい学科らしい。丸橋氏はドイツでビールの文化を体感してきた。ドイツの人たちはビールを通じて人生を楽しんでいる。その文化を肌で感じてきたのだ。「ビールの美味しさに心躍らせるくらいのものを作りたい」。その思いから生まれたのがマスターズドリームだ。「やりたいようにやっていい」と会社に言われていたそうで、まさに醸造家の夢(マスターズドリーム)を実現する環境があったということだろう。

マスターズドリーム

マスターズドリーム

マスターズドリーム

マスターズドリーム
マスターズドリームを飲んでみた。色は濃いめで、泡がきめ細やか。飲んだ後は心地よい苦味が残る。コクと余韻があって、「大人のビールだなあ」というのが第一印象だ。たぶん日本の愛飲家に合わせていて、それほど重くはない。コクはあるけど飲みやすいギリギリのラインを守っていると思う。香りと苦味とが時間差でくるので、味わいに厚みを感じる。深みを感じる仕上りになっていると思う。サントリーHPによると、「深いコク」「柔らかな苦味」「ほのかな甘味」「心地よい香り」が折り重なる“多重奏で濃密”な味わいが特長だそうだ。

マスターズドリームに合う料理3種が出された。ちゃんと撮影用のブースがあったので、そこでも撮影。この日の料理は「MASTER'S DREAM HOUSE」でも出される料理だ。

マスターズドリーム

マスターズドリーム

マスターズドリーム

マスターズドリーム
マスターズドリームの理屈についても書いておきます。ダイヤモンド麦芽、トリプルデコクション、銅炊き仕込の3点が主なポイント。

ダイヤモンド麦芽はチェコ周辺で作られるものだが、非常に硬く旨味の抽出が難しいので、欧州でもたった3%しか使われていなかった。そのうまみをしっかりと引き出すために「銅製循環型ケトル」で3度炊き上げる手法を開発した。3回も炊き上げる必要があるのかということだけど、そこはマスターズドリーム。会社からは自由にやらせてもらっている。あくまで醸造家がイニシアチブを握っているのだ。

「銅製循環型ケトル」はマスターズドリームのために開発して、特許も取得しているらしい。熱伝導率の高い銅釜で麦汁を炊くことにより、厚みのある味わいや芳ばしさを出すことができるそうな。ここまでくると「やりすぎ」な感じはするけど、そもそも45年も赤字だったんだから、今後もこんな感じでいくのかな。美味いビールを造ってくれれば、何の問題もないです。

デコクション製法というのは、「煮出す」(decoct)ことで、「濃厚な麦汁」を作り出す製法らしい。技術的なことはだいたいこんな感じ。やりだすと本気でやる会社だなあとは思っていたけど、醸造家の本気はすごい。ここまでやることを許される社風というのもすごいけれども。

マスターズドリーム

マスターズドリーム
プレミアムモルツ、香るプレミアム、マスターズドリームの飲み比べセットが配られた。このセットは「MASTER'S DREAM HOUSE」でも出されるそうだ。この中ではやはりマスターズドリームが一番重い感じ。ただ重いといっても、プレモルみたいにふわっと抜ける感じがなくて、スッキリと余韻が残る。落ち着きのあるビールという感じだ。

丸橋氏に気になることを聞いてみた。日本のビールはキンキンに冷やして、喉ごしを重視する傾向がある。マスターズドリームはどうなのか。答えはこうだ。温度が下がってもダレないように作ってあるので、冷えてなくても美味しい。ビールだけで飲めるものを目指したので、ビールそのものの味わいを楽しんでもらえる。たぶんこんな感じだった。それから料理との相性については、麦芽の味わいとホップの香りとのバランスが大事。料理とケンカしない香りなので、寿司などの和食にもよく合うということだった。

■店名:MASTER'S DREAM HOUSE
■住所:東京都千代田区丸の内1-8-1 丸の内トラストタワービルN館1F
■電話:03-6269-5251


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