ほていさんのあんこう鍋の前に、pochiさんが門仲で飲んでいるという情報をキャッチ。メールを入れると、既に大坂屋で飲んでいるといいます。大坂屋は僕がこれまで2度、臨時休業に振られている店。「まだ席あいてるよ」というメールだったので、急いで向かいます。門仲の駅に着いて電話をすると、すぐに留守電になりました。即座に「電話は無理」というたった5文字の返信。急に電話が掛かってきて焦ったpochiさんが目に浮かびます。さすがに大坂屋で電話は難しかったようです。
店に着くと、なんと3人しかいない。2人並んで座ることができました。とりあえずビールと煮込みを注文します。鍋の中には、部位の違う煮込みの串が3種類。「3本ください」と言うと、煮込みを3種類出してくれます。量は少ないけれども、コリコリとした食感がたまらなくいい。カウンターでまったりと煮込みをつまみに酒を飲む。至福の時間です。
牛にこみ 3本
大坂屋の煮込みは「東京5大煮込み」の一つと言われています。僕はこの言い方にはちょっと違和感を感じています。5大煮込みなどと言うと、東京で5本の指に入るおいしい煮込みという風に聞こえます。でも煮込みの良し悪しは好き嫌いの問題なので、5大とか3大とか、そういう考え方にはあまり意味がない。そもそも味だけで考えても、5大煮込みが東京のベスト5なのかはかなりあやしい。煮込みは店毎にその店の味があって、その個性を楽しむものだと思います。
特に大坂屋については、この呼び方に違和感を感じます。3つずつ串に刺さった、煮込みというよりはどて焼に近いこのタイプの煮込みは、東京ではなかなかお目に掛かれない。明らかに東京の一般的な煮込みとは違う路線です。この個性的な煮込みを他の4つと同列に並べる意味が分からない。それにこの呼び方によって、大坂屋の一番の魅力が忘れられているのは残念なことです。
グツグツと煮込み鍋の小さな音がBGMになるほど、他には何の音も聞こえません。ボソボソと遠慮がちな話し声が時々聞こえるだけです。この静かでまったりとした雰囲気がいい。狭く小さな店をおかみさん一人で営業しています。メニューはほぼ煮込みだけで、酒も大したものはない。それでもこの店のために多くの人が訪れるのは、この雰囲気に癒されたいからだと思います。店の空気と静かなおかみさんの対応に癒される。この感覚が大坂屋の1番の特徴です。
玉子入りスープ
3種類食べ終わって、そろそろ2順目です。今度は玉子入りスープも一緒に頼みます。玉子を崩して、煮込みを浸して食べてみます。pochiさんに教わってやってみましたが、2回目以降は時々これで食べると面白い。
写真撮影については、おかみさんに許可をもらいました。おかみさんは写真を嫌がっているようで、「店で写真を撮る意味が分からない」としきりに言います。どうも前に顔を無許可で撮影されたそうで、「料理はいいけど、人は撮っちゃいけない」ということらしい。だから煮込みの写真を撮ろうという人は、ここではキチンと許可を得た方がよさそうです。
【メニュー】
御酒430円、冷酒950円、ビール(大)650円、(小)550円、焼酎400円、ワイン(ハーフボール)1,050円、牛にこみ 1串130円、玉子入りスープ330円、オニオンスライス300円
■住所:東京都江東区門前仲町2-9-12
■電話:03-3641-4997
■営業時間:16:00~21:00
■定休日:日曜・祝日
2009.01.31
[map_tb:東京都江東区門前仲町2-9-12]
大坂屋 煮込み 門前仲町

コメント
会社のすぐ近くなのです。
なので、何回か伺っています。
玉子スープにモツを浸すのが、
最近の流行になったようですね。
閉店時間の早さがネックですが、
また行きたくなりました。
◆なべひろさん
また、いいところに会社あるんですね(笑)今度は門仲で飲みましょう♪
居酒屋でもラーメン屋でも写真撮影が禁止というお店が増えてます。
それも、店内に「撮影禁止」と書いてあればまだ良いのですが、知らずに撮影している時に注意されると、気分的にも最低です。
大坂屋の煮込み・・・忘れがたい味です。
あの独特の雰囲気もいいですねー。
岸田屋、河本、縄のれん、大はし、・・・
またいろんな煮込みを食べたくなりましたねー。
◆こうめさん
居酒屋で撮影禁止はわかりますね。たいていは常連さんを気遣ってのことですね。ラーメン屋だと、何かあるのかな・・?と思ってしまいます(笑)
◆Mさん
僕はやっぱり河本が好きですね~。名店もいける時にいかないと、すぐなくなりますから。また行きましょう♪