ル・コントワール・ド・ブノワ 大阪

フレンチ

青山 ブノワでお会いした、大阪の「ル・コントワール・ド・ブノワ」の方からお誘いを受けていました。といっても、なかなか大阪まで行けずにいたところ、サントリー「京都 料亭 割烹特集」のため、京都に行くことになったので、そのまま大阪 ル・コントワール・ド・ブノワに寄って帰ることにしました。
ル・コントワール・ド・ブノワ
ザ・リッツ・カールトンなど、超高層ビルが立ち並ぶ西梅田。ブリーゼブリーゼのある辺りは、大阪駅周辺でも際立って落ち着いた場所です。僕らのイメージする「大阪らしさ」が見当たらないほどの洗練された地域。その中に位置する「ブリーゼブリーゼ」の最上階に、「ル・コントワール・ド・ブノワ」があります。
ル・コントワール・ド・ブノワ
ル・コントワール・ド・ブノワ
大阪割烹のスタイルに感動したアラン・デュカス氏が、大阪に作ったユニークなビストロ。その面白さはカウンターに現れています。「ル・コントワール・ド・ブノワ」の「コントワール」とはカウンターの意味。円を描くように厨房を取り囲むカウンターは、左右で高さの違う配置。右側は背の高いバーのようなカウンター。左側は低いカウンター席で、厨房の中を全て覗くことができる、まさに大阪割烹のようなスタイルです。
どちらでも好きな方に座っていいという事なので、左側の低いカウンター席に座ります。こちらの方が厨房が目の前に見えます。ディナーは5,700円、6,800円、8,000円とありますが、低い方のカウンター席は10,000円の料理長おまかせコースのみ。その日手に入った食材から着想を得て、素材ありきでシェフが料理を組み立てます。このカウンター席は面白い。厨房が全て見渡せて、何一つ隠すことができない配置になっています。まさに割烹スタイルのビストロ。アラン・デュカス氏の発想には驚かされます。
リゾット
前菜は、真っ白に泡立ったソースとウニの組み合わせ。京都では和食ばかりを食べてきたので、このソースの甘みは疲れをグッと癒してくれる効果があります。続いてフォアグラのリゾット。チーズと添えられた野菜のみずみずしさがたまりません。 ル・コントワール・ド・ブノワの野菜はおいしい。すごく生き生きとしています。
ワイン
穴子
そろそろコッテリ系の料理が出てくるということで、赤ワインにシフト。ピノ・ノワールにします。表面をカリッと焼いた穴子と野菜。これにバルサミコ酢を合わせています。これは見た目通り濃厚な味付け。添えられた野菜のうまさはたまりません。野菜は有機栽培の契約農家から仕入れるのが基本。でもそれだけではなく、産地等にはあまりこだわらず、その日手に入る最も新鮮でいい食材を厳選して使用しているとのことです。
肉
メインは肉です。子牛の背肉の部分で、柔らかく濃厚な味。焼き加減が絶妙で、脂身もおいしく調理されています。ただし、ボリュームがかなりあって、脂っこいので、この後もう何も食べれないほど満腹になります。添えられたのは季節の野菜。ル・コントワール・ド・ブノワは野菜の使い方がうまい。付け合せに同じようなものはなく、種類や調理にも気を使っていることが伺えます。
チーズ
プロバンスのシェーブルチーズ。栗の葉に包んで熟成させています。シェーブルチーズとは、山羊乳のチーズの総称。成熟させると酸味が抜けてコクが出るそうです。ちなみに葉っぱは食べれませんよと、スーシェフがわざわざ冗談を言いにきました。
デザート
デザートは桃のソース。ふんわりとおいしい。もうちょっと食べれたかなという感じですが、新幹線の時間ぎりぎりなので、あわてて退散します。
スーシェフ、ソムリエ、お店の方、ブリーゼブリーゼの方、みなさんに囲まれて、いろいろと解説付きで楽しい食事となりました。文化的な一角にあるブリーゼタワーというものすごいビルの33階。でもここは、大阪らしい気取らないビストロでした。低い方のカウンター席は、目の前で調理が見れて、そのまま料理を持ってきてくれるので面白い。反対側に明るい大きな窓のある席があって、こちらも気持ちがよさそう。夏には花火が目の前に見える個室もあります。そろそろ予約しないと来年の花火には間に合わないかもしれません。
■店名:ル・コントワール・ド・ブノワ
■住所:大阪府大阪市北区梅田2-4-9 ブリーゼブリーゼ33F
■電話:06-6345-4389
■営業時間:11:00~23:00
■定休日:不定休

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