毎年恒例の「あんこう鍋」の会。この会は、大量のあん肝をスープに溶かした「どぶ汁」と呼ばれるタイプのあんこう鍋を食べる会。どぶ汁は茨城県から福島県の太平洋側で食べられている漁師料理。東京でこの鍋を食べられる店は少ないが、くにろくOFFメンバーのような食通の方々が喜ぶものとなると、ほとんど候補はない。毎年かなり苦労しながらお店探しをするのだが、以前食べたあんこう鍋のうまさが忘れられず、今年は福わうちにお願いすることにした。
Googleプレイス Downtown in Tokyo 門前仲町 with くにろくのメンバーにもお声掛けして、大崎さん、北島さん、山路さんなどラーメン関係の方々、くにろくOFF常連メンバーなど、30人弱の会になった。福わうちは24~25人から貸切ができるのだが、ゆったり食事できるのは27人くらいまで。キャンセルが出ることを考えると予約は結構難しい。
今回はGoogle+上でこの会のサークルを作り、プロのカメラマンさんに撮ってもらった写真をメンバーで共有したり、新たな楽しみ方にも挑戦してみた。Google+にはサークルという概念があるので、オフ会の案内を流すのが楽。まずは常連メンバーで予定を固め、次いでその他の主要メンバーを誘う。その時々お会いしたい方には別に案内を流すなど、フレキシブルな対応ができる。みんながGoogle+に来てくれれば、これまで苦労していた日程調整がずいぶん楽になるんだけど。まだまだこれからというサービスだ。
あんこうの旬は11月から3月くらいまで。毎年あん肝が一番うまくなる2月頃にあんこう鍋の会を開催するのだが、今年はもう3月になってしまっていた。この時期に大型のあんこうは少ないとのことだったが、当日は15kgのあんこうを用意してくれた。お通しからあんこう料理が続き、最後はあんこう鍋でシメる。あんこうを隅から隅まで食べつくすことができる特別コース。まずはあん肝マヨネーズと芽ネギ、あん肝のともあえ、あん肝大根などが運ばれてきた。焼鳥のように見えるのは、あんこうの肝焼き。これはほんとうに美味だった。
あんこうは大洗のもの。大洗については放射能の影響とかいろいろと心配されているようだが、正確な情報についてはよく分からない。ただ、店主三宮さんが言うには、少なくともあんこうに関しては大丈夫だそうだ。あんこうは血液が少ないので他の魚とは事情が違っているらしい。他の魚についてもどの程度影響があるのか分からないが、特産のあんこうが大丈夫と聞いて少し安心した。
ちらしは、メサバ、アカムツ、貝柱、アシアカエビ、イシダイ、ヒラメ、中トロ、ウニ、イクラ、アオサのり、タイラガイのひもなど様々な魚介が散りばめられている。
あんこうのフルコースと飲み放題で会費は8千円。貸切であることを考えると、お店には申し訳ないくらい安い価格設定だった。それでも三宮さんには「今回もうちの勝ちですよ」と勝利宣言されてしまった。元々福わうちの食材入手ルートはすごいんだけど、それでもこの値段は安すぎる。日本酒や焼酎もそこそこいいものが揃っていた。今回のあんこうのような特別な食材を仕入れてもらっても、この人数で食べれば割安になるということか。福わうちは2~3人で食べに行ってもたいてい会計は安い。でもけして安い食材を使ってるわけじゃないというのがすごいところ。みんな満足してくれたみたいだし、我々も勢いづいてこの後、西麻布のバーに向かった。
■住所:東京都港区白金1-28-2 サーラ白金1F
■電話:03-5739-0264
■営業時間:17:30~2:00、(土)17:30~0:00
■定休日:日曜
大きな地図で見る