居酒屋 大舟 旭川

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居酒屋 大舟 旭川
北海道では、旭川駅前のホテルに宿泊した。気温はなんとマイナス15度。かなり寒いが、駅前の街路には雪を溶かす仕掛けがあるそうで、ほとんど積もっていない。ホテルから5~6分歩くと、旭川の有名店「大舟」があった。舟の外観をした建物に赤提灯がぶら下がっている。なにやら面白そうな店だ。


店内は入ってすぐ右側がカウンターになっていて、板さんが並んでいる。建物は4階建てで、1階から3階まで約90席あり、4階は倉庫になっている。僕らの席は1階の一番奥。2階は地元の家族連れが使っているようだ。かなりの席数だが、お客さんもたくさん入っている。
昭和の歌謡曲が流れる店内はのんびりとした雰囲気でかなり居心地がいい。まずは生ビールを注文。
居酒屋 大舟 旭川
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「今日の刺盛 6品盛」3,800円は、活ツブ貝、エゾバフンウニ、野付産天然ホタテ、オヒョウ、天然の鮭、シメサバ、などが切株を模した大きな器に載せられている。たぶん名物は「えぞ盛り(7~9品)」で、2人前4,800円~5人前7,800円まで4種類あって、かなりの盛りだ。でもメニューには「今日の刺盛(2人前くらい)が絶対オススメ!」と書かれていて、お店の人もこちらを勧めている。
「いずし2品盛(ホッケとサンマ)」680円、「ゆり根天ぷら」580円、「肉じゃがコロッケ」680円、「特大シマホッケ」1枚1,400円/半身700円などを注文。いずしは北陸や北海道などの名物。やはり現地に来たらこういうものを食べておきたい。シマホッケも北海道ならでは。非常に肉厚でうまいホッケだ。こんなにうまいホッケを食べたのは初めてかもしれない。ゆり根も北海道の名産。冬季のみメニューにあるそうだ。
居酒屋 大舟 旭川
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魚はどれも新鮮でうまい。値段に対してボリュームも十分にある。芸能人のサインが大量に貼られているという話は聞いていたので、少し心配だったが、自分の勘を信じてこの店にしてよかった。実際、壁にも天井にも所狭しと写真が貼られていた。正直言って、芸能人の写真やサインを張り出す店にいい店は少ないように思う。でも大舟はすごくいい店だった。値段と質のバランスがとれていて、北海道の食材を楽しみたい観光客は満足できるし、地元の人にも愛されている。
でも口コミサイトを見ると、かなりひどいことも書かれていた。観光客向けの店で、観光客値段だから高いとか、地元の人が行く店じゃないからいい店ではないという論調だ。
居酒屋 大舟 旭川
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でもそれは仕方のない部分もあると思う。旭川は内陸ではあるが、やっぱり魚はうまい。観光客は当然新鮮でうまい刺身を食べて帰りたいだろう。それに対して地元の人は、こんな寒いところで刺身ばっかり食べているわけがない。北海道で炉端焼きが発展したのは当然のことだと思う。
だから観光客と地元の人が行く店は自ずと違ってくる。それに観光客向けの店がダメな店で、地元の人が行く店がいい店というのは、一概には言えない。これは他の地方でも同じことが言える。大舟は観光客をかなり意識した店に違いないが、地元の人が普段使うような店だった。2階では子供も走り回っているし、気軽に使っているのがよくわかる。
居酒屋 大舟 旭川
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帰りに豆菓子をいただいた。「旭豆」という100年以上の歴史がある商品らしい。たまたま店にあったのか用意したものかは知らないが、こういう心遣いはちょっと嬉しいものだ。地元に根差した店ならではのサービスなのかなと思う。
■店名:大舟
■住所:旭川市3条通6丁目右6号
■電話:0166-22-2295

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