【ど・みそ】 東京ポートシティ竹芝店

ラーメン

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9月14日にオープンした「ど・みそ東京ポートシティー竹芝店」。東京ポートシティー竹芝は、東急不動産とソフトバンクの再開発プロジェクトで、ソフトバンクが本社を移転するということで話題となった。そんなすごいビルにど・みそが出店するということで、本来であれば大変にめでたい出来事だったはずだ。
ところが、その次の日にど・みその社長である齋藤賢治氏が亡くなってしまった。齋藤さんに大変お世話になった僕は、複雑な心境で東京ポートシティー竹芝店を訪れた。写真は「特みそこってりらーめん」(1,100円)。


ここから先は、思い出話というか、僕の独り言のようなものです。
ど・みその創業は2006年。僕のブログ「くにろく」も2006年にスタートしている。ど・みそは仲間内で話題となっていたこともあり、僕もすぐに訪問した。翌年には、「ど・みそ意見交換会」というイベントをやっていて、「みそカレーらーめん」や「新みそ」の試食も行っている。最初は修行元の「ときせい」の味噌を使っていたが、麺とセットでの購入が条件だったこともあり、齋藤さんも悩んでいた。この状況を打開するための新みそ試食会だったのだ。その後もいろんなイベントを企画しつつ、ずっと仲良くさせてもらって、ど・みその成功への道を間近で見させてもらった。支店も少しずつ増えていって、今では11店舗にもなっている。
まだ京橋にしか店舗がなかった頃、よく齋藤さんと2人でど・みそに泊まった。一人は丸椅子を並べてその上に寝て、一人は床に新聞紙を敷いて寝る。丸椅子の上でも意外と落ちずに寝られるということと、新聞紙が意外と温かいものだということを、その時に学んだ。2人でたくさんバカなことをして、たくさん酒を飲んで何かしらを語り合った。僕らは同じ年に、店やブログを始めた同志であり、僕にとって齋藤さんは兄貴のような存在だった。そのうち隣の2階に事務所を借りるようになり、「ブラックど・みそ」とかいうイベントを2人で考え出した。ブラックど・みそも何度かやったが、その頃までが僕らの一番楽しい時代だったような気がする。
ここ数年は一緒に遊ぶ機会が少なくなっていたが、時々会ったり、メールのやり取りもしていた。齋藤さんが亡くなった今でも、「あ、ちょっとこれ、齋藤さんに聞いてみようかな」と思う自分がいる。どこかでいつも頼りにしていて、身近に感じていたのだと思う。
僕は今この文章を新幹線の中で書いている。先日父が亡くなって、今日は四十九日法要の帰りなのだ。立て続けに大切な人を亡くしたわけだが、父は仕方がないとしても、齋藤さんはあまりにも早すぎた。
バカなこととか、真面目なこととか、ちょっと人に言えないようなこととか、いろいろなことがあったけど、全部黙っておいてやろう。「こら、くにすけ!お前が言うな」とか言われそうだけど。楽しかった、あんなこととか、こんなこととか。ひとつも書けないし。でも齋藤さんと知り合えてよかった。ありがとう!!
■店名:ど・みそ東京ポートシティー竹芝店
■住所:東京都港区海岸1-20-9 2階みなと横丁エリア内
■電話:03-6721-5117

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