大塚駅前にあるラーメン店「ホープ軒本舗」。昔からけっこう好きで、もう何年も通っている。西巣鴨に住んでいた頃からだから、10年以上は間違いないだろう。店員さんもいろんな人がいて、コロコロと何度も変わった。時間帯によっても味は変わるが、店員さんによっても微妙に変わってきた。昼は正面のカウンターのみの6席。夜は折り畳んであった横の席が開く。店を構えても屋台の雰囲気があるのはそのせいだろう。
ホープ軒本舗の暖簾には「SINCE1938」とある。これはホープ軒本舗吉祥寺店を始めた年。創業者の難波二三夫氏が屋台「貧乏軒」を開業したのは1934年だ。その後、「ホームラン軒」を経て、「ホープ軒」として貸し屋台をはじめた。なんと103台もの屋台を貸し出していたらしい。その時屋台を借りていた人の中から、千駄ヶ谷「ホープ軒」、「土佐っ子」、「らーめん香月」などの人気店が生まれていった。
僕がよく頼むのは、「中華麺、味付け玉子」、ニンニクが大丈夫な日は迷わず「ニンニクダブル」が加わる。以前は緑色の芽ニンニクで強烈な匂いだったが、最近は少しおとなしくなったようだ。たぶん麺の量も減っている。以前は意味わからないくらいの大量だったけど、今くらいがちょうどいいと思う。
こちらはチャーシューメン。薄くてしっかりしたチャーシューと、少し固めで縮れた細麺。時間帯によってはかなり濃厚なスープ。この味に引き寄せられて、夜中、飲んだ後のおじさんたちが集まってくる。改装してからちょうど10年。大塚駅前の景色の一部になっているような店だ。
ホープ軒本舗 大塚
■店名:ホープ軒本舗 大塚店
■住所:東京都豊島区北大塚2-14-8
■電話:03-3940-0982