笹吟を後にして、この日のゲストたあぼうさんと合流しました。以前お会いした時に「最近アイラモルトにはまっているんです。今度一緒にバーに行きましょう」という話をしていました。バーにも詳しいMさんに相談すると、代々木公園近くにあるRECOVER(リカバー)がかなりいいとのこと。それではみんなで訪問しようということになりました。
しかしこのRECOVER(リカバー)、かなり特殊な店のようです。住所も出してはいけないといいます。ネットで検索すると住所は出てくるのですが、ここでは書かないことにしましょう。ヒントは、富ヶ谷の交差点の近く。気になる方は探してみてください。まず印象深いのは、女性バーテンダーさんの個性です。この女性一人で酒と料理を作っています。営業時間は彼女が酔い倒れるまで(?)という噂。店内はオレンジ色のオシャレなカーテンと、素晴らしいカウンター。かなりいい雰囲気の店です。
まずはお通し。ピーナッツやいぶりがっこなどが出てきました。お酒はどうしますかと言うので、「アイラモルトのちょっと変わったやつ」を注文。出てきたのはラフロイグ10年。「ORIGINAL CASK STRENGTH」なので確かにちょっと変わっています。僕の言った「ちょっと」の感覚を分かってもらえたようです。一杯目ですから、このくらい馴染みのあるところからの変化がちょうどいい。ラフロイグと、お通しのいぶりがっこのスモーキーな香りがなんともよく合います。
RECOVER(リカバー)の最大の特徴の一つは、注文したウイスキーに合わせた料理を出してくれるところ。この日はスコッチばかり飲んでいましたが、料理はバービャカウダやベーコンなど次々と出てきます。酒の数はそれほど多くなさそうですが、押されるところは押さえています。何よりもバーテンダーさんの個性がいい。ほとんど迫力といってもいいくらいの、ただならぬ存在感があります。RECOVER(リカバー)という店名も、もちろんバーテンダーさんの名前がリカさんだから。「リカのバー」ということでしょう。RECOVER(リカバー)は、噂通りかなりいいバーでした。今後代々木公園の近くでバーに行きたい時には、有力な候補になりそうです。