醤油らーめんを食べ終える頃、齋藤店主が隣の席にやってきた。これからご飯休憩だという。あれこれ喋りながら、ビールを飲んだ。そういえば、ど・みその日・祝限定らーめんだった「濃厚ごまみそ坦々麺」を結局食べてないという話になった。本格的な坦々麺で人気の店、湯島の阿吽。その阿吽の胡麻ダレとラー油、ど・みその味噌ダレを使用したコラボらーめんだ。人形町げんまんでは、濃厚ごまみそ坦々麺がレギュラーメニューになっている。手間隙かけて作られた阿吽の坦々麺は、まさに本格四川料理。限定だけのコラボだと思って諦めていたが、げんまんでいつも食べることができる。これはうれしい。
胡麻と味噌の風味が合わさった複雑な味わい。10月の限定で、このコラボについて聞いた時、「うまいに決まってる。食べなくても分かる」と言い切った。それほど相性の良さには自信があった。これはその時の想像通り、いやそれ以上のうまさだ。ラー油はたくさん追加してもらった。辛くて食べれないというほどの辛さではない。ラー油の香りと、胡麻と味噌。この組み合わせはたまらない。
スープをかき混ぜると、胡麻、味噌、ラー油が渾然となってうまさが増す。麺はドロドロのスープによく絡む。この麺とスープの組み合わせも面白い。ラー油の香りと、胡麻と味噌の風味。この複雑な香りと供に麺をほうばる。うまいなあ。
ネギを胡麻味噌に浸して食べると、格別のうまさ。もっと大量のネギを入れてもらいたいほどだ。ネギ味噌担々麺というメニューもありかもしれない。げんまんでは、白髪ネギがいい役割を果たしている。醤油でも味噌でも、白髪ネギがポイントになっていると思う。
このごまみそ坦々麺だけでも十分人気が出るのではないか。げんまんに来れば、ど・みその味噌、はんつ遠藤さんの醤油、阿吽コラボのごまみそ担々麺と、3つの看板メニューを食べることができる。客としては、何を食べようか迷うのが楽しいほどだが、これだけメニューが多ければお店は大変だろう。味噌はやっぱりど・みそで食べて、人形町には濃厚ごまみそ坦々麺を食べに来ようか。これは、げんまんの看板メニューになりそうだ。
らーめん2杯に、ビールも2杯。3時半という中途半端な時間にたくさん食べてしまった。しかも5時半から忘年会。年末だから仕方ないが、正月までこんな感じになりそうだ。
■店名:げんまん :らーめんダイニングど・みそ×はんつ遠藤プロデュース
■住所:東京都中央区日本橋人形町3-7-11三福ビル1F
■電話:03-6661-9921
■営業時間:11:00~22:30、土曜日11:00~21:00、日・祝12:00~21:00
■定休日:不定休
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