「大砲ラーメン本店」に行こうと、友人と二人車で久留米へ。その途中、丸星ラーメンのある国道3号線を走っていることに気づき、「丸星やってるかな?」と聞くと、「前に丸星行って閉まってたの年末じゃなかった?」と友人。年末年始はいつもフラレてる気がします。軽い気持ちで「やってたら食べていく?」などと話してました。当然連食になるし、目的の「大砲ラーメン」に行く途中で、先に他のラーメン食べるってどういうこと?ていうか、元々連食の予定で「大砲ラーメン」の次は「南京千両」という屋台に行くことが決まってたんだけど。。でもまあ、どうせやってないだろうと車を走らせていると、黄色い大看板の奥に行列が!やってるよ、しかも丸星で行列!?丸星といえば、店内が広くてたぶん90席くらいはある店。所謂ラーメンセンター。そこで行列とは。。さてはテレビにでも出たのかな?二郎で慣れているので、僕にとって行列はなんともないです。問題はスープですね。それだけ大量のスープを採ってもコッテリした久留米ラーメンは成立するのか?味が薄くなっているのではと、それだけが気がかりでした。
顔は350円らしいですね。スープがコッテリして旨みがすごい。これだけ濃厚なラーメンを30杯ずつ作れるということが、値段以上に驚愕させられるとこです。
左:麺は中細。加水率は普通。コシは弱め。普通の久留米ラーメンの麺ですね。
右:チャーシューは普通。
こんなの見たことありますか!?普段店内の写真は撮らないことにしてますが、これは撮ってしまいました。丼を5個ずつトレーに置いて重ねています。先にカエシだけは全ての丼に入れてあります。ここにあるのが丼100個くらい。今麺が入っているのが約30杯です。これだけスープを採ってダシは平気なのか?との疑問は、ちょうど湯気で見えなくなってる奥の寸胴を見てブッ飛びました。ゲンコツが20本以上寸胴からはみ出てます!!これはすごい。。これほど大量のゲンコツを使っている店はまずないでしょう。30杯ずつスープを採るにはこうする他ないですね。店内は人でごった返し。数を数えると80人以上。店員さんは「は~い!奥30杯くださ~い!手前25杯ね~!」などと平気で言ってます。「年末年始、九州に帰ったら丸星を食べたい」という客を引き寄せるパワーがある店です。
上:おでんも充実しています。味はそれほど・・。
下:骨髄が丼の底に溜まってます。久留米ラーメンではよくあること。100杯のうちの1杯がこんなスープというのが凄い。100杯作っても、味がブレたり薄くなったりしないのが丸星。丼に「祈る 安全運転」の文字。元々、トラックやタクシーの運転手から評判が広まった店です。「トラックがたくさん止まってる店が旨い」とか「タクシーの運転手が旨い店を知っている」とか今でもたまに聞きます。丸星はトラックやタクシーのお客さんを大切にする店で、昔「運転手用の無料宿泊所」を作ったりしました。
【コメント】
驚愕の安さ!!でも安いのが売りの店ではありません。九州ラーメン発祥の地、久留米で長年有名店として君臨しています。僕の実家からはかなり遠いのですが、中学生の頃にはもう名前は知ってました。メディアではなく口コミで知った店です。「久留米の丸星ラーメンが旨い」という噂をいろんな人から聞きました。近年のラーメンの進化は凄まじい勢いですが、少なくとも20年前からこの味というのは驚異的です。運転手御用達の店で、なんと運転手用に無料宿泊所まで作ってしまった。いかにもラーメンセンターという感じですが、ラーメンは旨い。僕はこの味を久留米ラーメンの基本としてインプットしています。今後九州のラーメンは久留米ラーメンがリードしていくのは間違いないでしょうね。今回帰ってそう感じました。博多ラーメンはバリエーションも発展性も乏しいです。それに比べ、久留米ラーメンからは様々な展開が見られます。その一つは後日記事にします。店主が育てた警察犬の写真や新聞記事が店内に貼られていることでも有名な店です。
【注文したもの】
ラーメン(350円)、おでん3こ(240円)
【主なメニュー】
ラーメン(350円)、替麺(100円)、ごはん(100円)、焼きぶた(200円)、いなり(130円)、寿司パック(260円)、おでん1コ(80円)、おでん2コ(160円)、おでん3コ(240円)、おでん4コ(320円)、おでん5コ(400円)、おでん6コ(480円)、牛乳・90円券(90円)、アイスクリーム・100円券(100円)、その他、10円券、20円券、・・・200円券、300円券、400円券などがある。
【お店データ】
■住所:福岡県久留米市高野2-7-27
■最寄駅:西鉄天神大牟田線 宮陣駅 徒歩5分/国道3号線沿い
■営業時間:24時間営業
■定休日:第2・4木曜(祝日の場合は営業)