「メーカーズマークにメチャクチャこだわったバーがあるんですよ」。とあるイベント会場で同席したMさんが耳元で囁くように言った。メーカーズマークは最近我が家でもハイボールにしてよく飲んでいる。かなり歴史のあるバーボンなのだが、日本での知名度はまだまだだ。最近ようやく広告を見かけるようになったし、流行に敏感な人はみんな飲み始めている。それに呼応するように取り扱う店も増えているようだ。しかしメインで取り扱う店はまだ少ないと思う。そんな中、その店のメーカーズマークへのこだわりは群を抜いているという。一体どんなバーなのだろうか。トマ子さんと3人で訪問することになった。
その店は地下一階にあった。「確かこのへんなんですよね」と自信のなさそうなMさん。でも下に降りる階段を見下ろした時、絶対にここだと確信した。メーカーズマークの旗が正面に張られていたからだ。何やら導かれているような気がしなくもない。気になって降りていくと、ここから先は別世界になっているのだ。
BAR WaWoNは池袋駅西口から徒歩数分のところにある。池袋とは聞いていたがこんな駅前にあったとは意外だった。
店内に入るとすぐにメーカーズマークのグッズが所狭しと並べられているのに気付く。どこを見てもメーカーズマーク一色だ。奥の方には空き瓶がギッシリと並んでいる。東京都内にバーは数あれど、こんな熱狂的にメーカーズマークを愛しているのはこの店だけだろう。
とりあえずハイボールから始めることにした。横目にチラチラ映るのは見たことのないメーカーズマークの瓶。でもまあ、まずは礼儀として?普通のものでお願いしてみた。どうせそのうちマニアックな世界に引きずり込まれることだろう。流れに身を任せるのもありかもしれない。それがこの店の正しい楽しみ方のような気もする。
食べ物はバッファローチキンウイング500円、フィッシュ&チップス500円などを注文した。メーカーズマークを浸み込ませたスモークチップで燻製したピスタチオなんかもある。これはもう僕の中では定番になっているが、とにかく食べだすと止まらない。
メーカーズマークだけでなく、普通にバーに置いてある酒はあるようだ。でも今日は覚悟を決めてメーカーズマーク一本でいこう。メーカーズマーク700円、メーカーズマーク46 1,000円、メーカーズマークミントジュレップ1,000円、メーカーズマークVIP1,300円。メニューを見るとメーカーズマークだけでもこれだけある。ストレート、ハイボール、クラッシュアイス、水割りなど飲み方が変わっても値段は同じらしい。もちろんこれ以外にも店内にはいろいろな種類が置いてあるが、何を頼めばいいか初めての人には難しい。店員さんと話をしてヒントをもらってから注文するのがよさそうだ。
店員さんは男性2人の共同経営。2人とも異常なほどのメーカーズマークマニアだ。スマートフォンの待ち受けまでメーカーズマークだというから驚いた。見せてもらうと、お二人ともメーカーズマークのグッズをスマホに付けている。私物までメーカーズマークで揃えるとは恐れ入った。
お二人は毎日メーカーズマークを飲んでいるそうだ。いくら好きと言っても毎日飲むことはないと思うのだが、毎日飽きずに飲めるというのもメーカーズマークの魅力の一つだと言う。
内装はレンガと木を基調とした落ち着いた雰囲気。バーとはいえ、かしこまった感じではなく、かなりカジュアルな雰囲気だ。店員さんは明るい人たちなので、一人でも楽しく酒を飲むことができる。この店はメーカーズマークを知る最初の店として相応しいと思う。その後、この酒にハマるかどうかは分からないが、BAR WaWoNには通うことになるかもしれない。
⇒メーカーズマークブランドサイト
■店名:Bar WaWoN
■住所:東京都豊島区池袋2丁目5-10 OZビルB1F
■電話:03-6907-2187