渋谷の東急本店の前の道をさらに5~6分歩くと、「魚力」が見えてくる。魚力は明治創業の魚屋「魚力」が直営する定食屋。夜は居酒屋になる。ランチの人気店でもあるが、有名なのは看板メニュー「さば味噌煮」だ。
※以前、週刊現代の「今週のうまいもの番付」というコーナーで、『美味しい“サバの味噌煮”を出すお店~首都圏ベスト10~』 を紹介した時の取材メモです。(訪問記録)
魚力は新鮮な魚にひと手間かけた料理で酒を飲むことができる。一階はカウンターになっているが、夜はこのカウンター席がなかなか落ち着く。いくつかの独自ルールがあるのも面白い。例えば入口付近でメニューの札を自分で取って席に着く。これが注文になるのだ。繁盛店ならではの工夫なのだろう。昼に行ったことはないが、かなり行列するそうだ。
魚力ではご飯と味噌汁はおかわり自由になっている。ただし、一口でも残すと罰金500円。「一生懸命作ってくれたお米を残したら農家の方に申し訳ない」ということで、これは昔からある「魚力ルール」だそうだ。
定食には単品メニューの追加ができるが、ここにも「魚力ルール」がある。定食の札の裏の番号とその日の当たり番号が同じ場合、好きなものがひとつ無料になる。単品メニューには、明太子(200円)、たらこ(200円)、しらすおろし(150円)、冷奴(100円)、納豆(100円)、玉子焼き(100円)、もずく酢(100円)、生卵(50円)、 焼きのり(50円)などがある。
仕入れは四代目の担当だそうで、三代にわたる付き合いの仲卸もあり、いいものが格安で手に入るらしい。
「さば味噌煮」は鯖を輪切りにして、じっくり12時間以上煮込む。圧力鍋を使わずに調理することで、骨まで美味しく食べることができるトロトロの状態になるという。魚力の看板メニューだ。
■店名:魚力
■住所:東京都渋谷区神山町40-4
■電話:03-3467-6709