そういえばまだ書いてなかったなあ、という店をメモ的に紹介するシリーズ。今回は代々木にある人気店「志乃ぶ」。週刊現代「美味しい“サバの味噌煮”を出すお店」特集の取材のため訪問した。ランチの人気店でもあるが、居酒屋としてもかなりいい味を出している。僕の著書『東京「駅近」居酒屋名店探訪』にも載せたお気に入りの店だ。
魚がうまいという評判で、ランチではかなりの人気店になっている。初めて夜に伺った時は意外な印象だった。昼の感じからすると、上品な小料理屋風の店になるのかなと想像していたのだが、夜は夜で堂々たる居酒屋だ。
「志乃ぶ」は手作りの料理にこだわっている。旬の魚を毎日築地で仕入れて丁寧に調理する。焼き魚は注文を受けてから焼き、味噌汁は昆布と鰹で出汁をとる。そんな家庭料理的な真面目な仕事がこの店のいいところだ。
入口手前の2人掛けのテーブルに座る。取材なのでサバの味噌煮と、刺身や日本酒などを注文。サバの味噌煮で飲む日本酒もいいものだ。まるで家飲みみたいな気分。
こんな店が家の近くにあれば、毎晩のように寄って帰ると思う。そんな暖かな雰囲気がいい。うまい煮魚や焼き魚をつまみながら酒を飲む。そんな小さな幸せを感じることができる店だ。
■店名:志乃ぶ
■住所:東京都渋谷区代々木1-21-12 ガイアビル 1F
■電話:03-3379-5848