小川菊 うなぎ 川越

うなぎ 穴子

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うなぎ専門店「小川菊(おがきく)」は、文化4年(1807年)の創業。今年で213年になる老舗だ。現在の当主は7代目という。江戸時代から続く一子相伝の秘伝のタレを使ったうなぎを今も楽しむことができる。
川越といえば、うなぎ。多くのうなぎ店の中でも小川菊は代表的な店だ。予約もできるが、座席の半分に限定している。残りの半分は店先に並ぶお客さんのために残しているのだ。入口前の受付機で番号を取って、呼ばれた番号順に入店するというシステムだ。老舗であっても古臭くはなく、積極的に新しいものを取り入れようとする姿勢が伺える。新しいもの好きというわけではなく、新技術がサービス向上に結びついている。


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骨せん
今年初めての雪で行列客が減ったのかどうか。30分ほどで入店することができた。アジア系外国人のお客さんが多いのが印象的だ。この店だけでなく、川越という街自体の傾向なのかも知れない。
僕らの席は二階だった。下足入に靴を入れて階段を上がる。コートを脱いで掛けると、踊り場の椅子でしばらく待つように言われた。この店は、接客が落ち着いて丁寧な方が多く、待ち時間の長さも気にはならないほどだ。
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うな重に付いてくる「香」
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うな重に付いてくる「吸い物」
席に着くと、本日のうなぎは鹿児島産ですと説明があった。先に日本酒を熱燗でお願いする。酒は神亀と鏡山があるが、川越の鏡山(純米酒)800円を熱燗でお願いした。
お店の方にすぐに出るつまみを聞いて、一番早いという「骨せん」450円を注文。うなぎが来るまでの間、骨せんをつまみに酒を飲みながら待つことにした。
うな重(香・吸い物付)は、特重(5,250円)、上重(4,000円)、うな重(3,350円)がある。せっかくなので僕は特重にした。ご飯は、普通、中盛、大盛の三種類がある。普通は一膳、中盛は一膳半、大盛は二膳だ。今回は中盛。
コースは、山吹コース(7,000円)、桜コース(9,700円)、菊コース(11,800円)とあるが、前々日までに予約しないといけないそうだ。この日は急な訪問だったので、コースは次の楽しみに取っておくことにしよう。
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この写真の左下のところに発券機がある。
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踊り場。二階に上がると、ここで待つように言われる。
川越は小江戸と呼ばれる土地。小江戸とは、江戸時代の風情ある古い町並みを残す町のこと。小川菊の現在の店舗は川越市の景観重要建築物等に指定されている。大正時代の歴史的建造物が多い川越市内でも珍しい木造3階建ての建物だ。
江戸時代は肉食が禁じられていたため、海のない川越では、鯉、どじょう、うなぎなどを取って食べていた。当時の河川は水がキレイで川越でも鰻がよく採れたことと、特産品の醤油を使ったタレのためにうなぎが特産品になったという説があるそうだ。
もう一つの特産品はさつまいもで、こちらも江戸時代から有名だった。今でも川越のお菓子などにはよく使われている。
■店名:小川菊(おがきく)
■住所:埼玉県川越市仲町3-22
■電話:049-222-0034

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