琴音庵 日田

スイーツ

琴音庵 日田1
やな場の後は、豆田の街を歩くことにした。江戸時代、日田は幕府直轄の天領地だった。その中でも御用達の商家が集中していたのが豆田町だ。豆田町は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されているらしい。今でも古い建物が残っている街だ。


琴音庵 日田3
琴音庵 日田2
琴音庵 日田4
日田駅から豆田に向かって歩いて行くと、琴音庵というカフェが目についた。入り口にかき氷のディスプレイがある。この日はかなり暑かったので、帰りにかき氷でも食べていこうと思い、一応気に留めておいた。でも時間があまりないので先を急ぐ。電車の本数が少ないから、どうしても予定の列車に乗らなければいけないのだ。
豆田の街は久し振りだ。資料館や重要文化財などはいつも通りだが、新しいカフェや雑貨屋がいくつもできている。強い日差しを浴びてひとしきり歩いたところで、休憩場所を探す。いくつか店を覗いてみたものの、結局、さっきのカフェでかき氷を食べて帰ろうということになった。
ジャズがかかった店内はランチを楽しむお客さんでいっぱいだった。時間が遅かったせいで、ランチはすでに終了していたが、かき氷目当ての僕らには関係のないことだ。
ブルースブラザーズの映画が上映されていた。内装や調度品に趣向が凝らされてあり、こだわりを感じる。ランチの後はカフェ、夜はバーになるらしい。この感じだとバーもたぶんいい雰囲気なのだろう。
琴音庵氷とかき氷があったが、かき氷の人気NO.1いちごにした。ブルーハワイやマンゴーなども人気だが、やはり王道のいちごが手堅いだろう。店内の貼り紙を見ると、地元のテレビ局がかなり取材に来ているらしい。どの局もお目当てはかき氷だ。
きめ細かくしっとりとした氷。下の方にも様々なベリーのカケラとアイスクリームが入っている。イチゴと練乳がうまい。かなり大きいので2人でひとつがちょうどいいくらいだ。何故こんなにも氷がしっとりとしているのか。詳しくは教えてもらえなかったが、やはりいろいろと工夫をしているようだ。
体も冷えたことだし、コーヒーを飲んで帰ることにした。エスプレッソはイタリアのCimbari社製とのことだが、普通にコーヒーを注文することにする。「甘いものを食べた後なのでたぶんコーヒーが苦く感じると思います」と言ってサービスでキスチョコをくれた。コーヒーはかなりおいしい。いい豆を使ったコーヒーは身体の疲れがとれる。強い日差しを浴びて豆田の街を歩き回った僕らの身体に染み渡る味わいだった。
テレビ的にはボリュームのあるかき氷はウケがいいだろうし、確かにかなりおいしいのだが、コーヒーもなかなか捨てがたい。そしてバーにも期待がもてそうだ。店内の隅々からこだわりが感じとれる。家の近くにあったら間違いなく通うことになる店だと思う。
■店名:琴音庵
■住所: 大分県日田市淡窓2-4-38
■電話:0973-23-6577

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