赤坂の「中華うずまき」の食事会にお誘いいただいた。予約の取れない人気店「ロンフウフォン」が閉店し、ロンフウフォンのシェフだった方が中華うずまきでシェフをしているという。
最近忙しくてこういう集まりに参加できていないので、おなじみの方々ともずいぶん久しぶりだ。どみその斎藤さん、田中商店の田中さん、ラーメン凪の西尾さんなど飲食関係の方も参加されていた。
段取りをしてくれたのは、以前はロンフウフォンで毎年貸切忘年会を開催してくれていた某常連さん。ロンフウフォンは料理、ワイン、サービスとどれをとっても素晴らしい、いい店だった。関連のロウホウトイも閉店しているので、似たような店を探すのは今では難しいかもしれない。
そういう意味では、うずまきには期待が持てる。中国料理とワインが楽しめるというコンセプトはロンフウフォンに近いし、なんといってもシェフが同じだ。あのロンフウフォンの料理をまた楽しめというだけでも嬉しくなってしまう。
ロンフウフォンといえば黒酢の酢豚が印象深かった。実はうずまきでは、黒酢の酢豚は通常メニューにはないのだが、常連さんのリクエストでこの日だけ復活させてもらうことになった。
メニューは、前菜3品(豚舌、アキレス、四方竹)、マコモとひしの実、舞茸と近江カブ炒め、太刀魚 煎り焼き、加賀蓮根と海老芋の炒め、栗と銀杏、カニ玉、バターナッツと落花生くろゴマ炒め、すぶた、ナメコのろう麺などであった。
久々に食べた黒酢の酢豚は懐かしい味。もう何年も経っているから、「こんな感じだったかなあ」と記憶は頼りないが、その他のメニューも昔のロンフウフォンを彷彿とさせる味わいが残っているようで嬉しかった。店やメニューは変わっても、シェフの味は根本のところでは変わらないのだとしみじみと感じる。
個室はないが、手前のテーブル席は店内でも隔離されたスペースになっていて、食事会に使いやすい。「あのロンフウフォンのシェフが」というだけで、そのうち人気店になるのは目に見えている。予約しやすい今のうちに行っておくのがいいかもしれない。
■店名:中華 うずまき
■住所:東京都港区 赤坂 5-5-11 赤坂通り50番ビルB1F
■電話:03-3584-2116