月島仮面さん、pochiさんと山利喜に行くことになりました。pochiさんは山利喜と家族ぐるみの付き合いがあるという常連さん。森下の交差点で待ち合わせて、お店に向かいます。お店に着くと、なんと行列がありません。1階はすでに満席だったので、すぐに2階に通されました。
煮込み玉子入り
まずは「煮込み玉子入り」630円を頼みます。山利喜の煮込みは、は東京3大煮込みと言われるほどの名品。この言い方はどうかと思いますが、山利喜の煮込みが東京を代表するおいしさなのは間違いない。煮込みには玉子入りと、玉子の入ってない普通の「煮込み」580円の2種類があります。玉子だけの注文や玉子2つ入りもできるとのことです。
HPによると、この煮込みには、牛シロ、八丁みそ、ブーケガルニ、ポートワイン、ザラメなどが入っています。元フレンチシェフならではの赤ワイン煮込みです。「ガーリックトースト」300円を一緒に注文して、トーストに汁をつけて食べるのが定番の食べ方。煮込みのつゆは40年近くも継ぎ足し続けている逸品。味の深みが違います。
山利喜は煮込みが有名ですが、元はやきとんの店。我々もいくつか頼むことにしました。やきとん各種(1人前2本)300円。軟骨、がつ、たん、はつ、かしら、子袋、しろ、れば、軟骨たたき、てっぽうなどがあります。人気の「軟骨のたたき」は既に売り切れ。これは15人前ほどしかないそうです。早いときは開店5分で売り切れるそうなので、もっと早く来なければ「軟骨のたたき」にはありつけません。
山利喜にはじめて行った時、「なんで飲み屋に行列ができてるの?」と不思議に思いました。その時は大行列で、夜風に吹かれて1時間弱も待つことになりました。2人での訪問だったので、案内されたのは1階の一番手前のカウンター席。煮込み鍋も厨房もよく見える絶好のポジションです。カウンターの雰囲気もよく、「なるほど名店だ」と感激したものでした。
今回はじめて2階に上がりました。広々とした空間に人が溢れる様は、まるでチェーン店。昔からこうなのか、最近大箱化しているのか分かりませんが、老舗の雰囲気はありません。そういえば、1階の厨房はまるでフレンチのような厨房でした。近くに山利喜新館、山利喜もりもり店など店舗展開もしているし、古いだけの居酒屋とはちょっと違った感覚なのかもしれません。
酒は「磯自慢 本醸造」650円にしました。2階は普通の居酒屋っぽい雰囲気ですが、「煮込みの名店に来た」などという気負いもなく、楽しめます。食べ物はどれもなかなかおいしい。ここは刺身もおいしいそうなので、次回は必ず注文したい。それと、なぎら健壱さんの『東京酒場漂流記』(筑摩書房)に出ている「もつ焼きを煮込みの中に入れてかき混ぜ、上にネギを山盛りにかけて食べる」食べ方をするのを忘れてました。それから15人限定の「軟骨のたたき」。これも次回必ず。支店はどちらも未訪なので、支店にも行ってみたい。そうするとかなり宿題が多いけど、ここなら何度通ってもいい。まだまだ山利喜には通わないといけません。
【追記】
pochiさんから頂いたメールを転記して訂正とします。
本館は建て替え中で、現在は建物がないそうです。
お間違えのないようにお願いします。(2009.3.2)
(以下メール)
おは♪
本館は建て替えで、建物は取り壊して更地になってるよ。
本館が出来上がると、間借りしてるもりもり館(元経営者が違うお好み焼き屋)は閉めちゃうんよ。
■住所:東京都江東区森下2-18-8
■電話:03-3633-1638
■営業時間:17:00~22:20、(2F)~21:40
■定休日:日曜・祝日
2008.07.16