2012年09月28日

京都 肉料理 いっしん

肉懐石 いっしん
京洛肉料理 いっしんの暖簾

京都の名店「いっしん」。昔、渋谷のホルモン「ゆうじ」さんから教えてもらって、ずっと行きたかった店だ。但馬牛のミスジ肉などを多用した肉割烹。肉料理という言葉の一般的なイメージからはかけ離れた、非常に繊細な火入れや味付けをする店だ。

いっしんは最近、料理の撮影が禁止になった。いろいろ事情があってのことだが、僕としては残念でならない。元々、料理の写真を撮られるのを嫌っているわけでもないので、以前は誰でも撮影ができた。ミシュランで二ツ星を取り、以前に増して知名度が上がっているが、僕がゆうじさんに教えてもらったのは何年も前のこと。それを考えると、最優先で行くべきだったなと思う。でもまあ、今となってはどうしようもないので、また撮影再開になったら撮らせてもらうことにしよう。

カウンターに座ってまず驚いたのは、厨房の美しさ。ステンレスシルバーの厨房だが、買ったときよりも綺麗なんじゃないかと思えるほど、ピカピカに磨き込まれている。料理が出てくるまでの間、ビールを飲みながらしばしこの厨房に見入ってしまった。この店の料理が美味しくないわけがない、という確信とともに、ものすごい期待感が沸いてきた。これはすごい店に来てしまった。この厨房だけで酒が飲めてしまうほど見事だ。そんな店今まで何軒あっただろうか。

最初の皿は、肉ソーメン。もう感動的にうまい。続いて3種盛り。これは真空調理のローストビーフがよかった。椀ものはタンの塩漬けが入っている。このダシは京都の割烹と比べても遜色のないもの。かなりのハイレベルだ。薄めのダシに、塩漬けされたタンの塩分が加わってほどよくなる、という離れ技。これはすごいわ。

ミスジ肉の湯引きシトラスドレッシング、ミスジの握り、ミスジ肉海苔巻きなど、ミスジ肉のうまさを、いろんな角度から味わせてくれる。加茂茄子とタンを白味噌で食べさせるのも技を感じた。デザートは、桃のシャーベットとほうじ茶のブリュレ。ご主人はホテルなどでフレンチの修行もしたという。その経験がこういうところに出ているのだろう。

昼は一部但馬牛、夜は全て但馬牛を使うという。昼は食材のランクが少し下がるものの、5~6千円で楽しめるコスパの高さは魅力的だ。味だけでいっても、これ以上の肉料理店はめったにないと思う。焼いた肉も出されるが、基本は湯がいた肉。ミスジ肉をおいしく食べさせるには、湯がいた方がバリエーションが増えるということじゃないかな。

食べてみて驚いたのは、食後、肉を食べたことを忘れるほどサッパリとしていること。胃にもたれることがない。デザート以外は全て肉なのに、これはすごいことだ。味付けは季節ごとに微妙にを変えているらしい。また違う季節に味付けの違いを確かめに行こうと思う。


■店名:京洛肉料理 いっしん
■住所:京都市東山区祇園新橋元吉町51
■電話:075-531-5311
■営業時間:12:00~13:15(L.O.)、17:30~22:00(L.O.)
■定休日:月曜日


大きな地図で見る


トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://kuniroku.com/mt/mt-tb.cgi/927

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)