【帰国】憧れの地 アイラ島&スペイサイド蒸留所巡り

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夢のような一週間もこれでおしまい。エジンバラ空港でウドさんとゴードンにお別れを言うと、もう帰国するんだなという実感が急に湧いてきた。長かったスコットランド滞在もあと数時間で終わる。大切な残り時間をどう使うか、ほくとさんと作戦を練る。「とりあえず何か食べましょう」。相談するまでもなく、結局それしかない。ウドさんに聞いた、エジンバラ空港で一番うまいという「PAUL」で何かつまむことにした。
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見るからにおいしそうなパンやケーキが、大量にガラスケースに並ぶ。迷ったあげく、ぼくがチョイスしたのはモッツァレッラのパンとベリーのタルト。店内は女性客が多く既にほぼ満席状態。やはりかなりの人気店だ。コーヒーはサイズ違いも同じ値段。大きい方にしたら巨大なマグカップだった。店内を見回すと一つだけ空いた席があったので、そこを確保。ほくとさんがコーヒーを持ってきた。「なんすか、それ?うわぁ~失敗した~」。どうやら大きい方がよかったらしい。ぼくは大きすぎて「失敗」したのに。
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LE TOMATE MOZZARELLA
スコットランドのパンのうまさはここでも健在。モッツァレッラ独特の食感もこの硬いパンの前ではあまり感じられない。モッツァレッラはくせのないチーズなので、酒飲みには若干もの足りない。それでもチーズを食うと酒が飲みたくなる。でもまだここでは飲まない。もっとうまい酒を飲むためには、少しくらい待っていられる。
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TARTE FRUIT ROUGE
プディングはスコットランドの食文化の中でも最も印象深いものの一つだ。毎食供される怒涛のプディングには正直驚かされた。それほど滞在中に食べておいて、なにも空港まで来てまたベリーのタルトなんか食べることない。そう言われればそれまでだが、ここは記念に自分をいじめておこうと思った。これでプディングともおさらばだ!あ、プディングは必ずあるけど断われるので、毎回食べなくても大丈夫。
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行きと同じくヒースロー空港で乗り換えて帰る。またこの空港がデカくて、かなりの距離を歩くことになる。ここではお土産を探さなければいけない。時間はたっぷりあるものの、それを計算に入れるとそれほど時間があるというわけでもない。頼まれていたものを探しに、メモ片手に走り回る。これがどうしても見つからず、時間が足りなくなってきた。仕方なくお土産探しは中断することになった。それでも「一杯飲みますか」というのは我々にとってまた別の話。ばたばたと店を探し1杯だけ飲むことに。
同じ酒でも飲む場所や状況によって味わいは違う。スコットランド旅行の最後、空港で飲む一杯には特別な意味合いがある。この酒飲みたちは、丸一週間ウイスキーを飲み続けたにもかかわらず、こんなとこでもまた1杯やってしまう。しかもこれがまた、なかなかいいパブだった。騒がしい店内の雰囲気もいいし、二人でビール二杯飲むのが精一杯なのに、残りのお金を思い切り使ってしまう気分もいい。
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CARLING
蒸留所巡りは一生の財産になった。バーテンダーさんの中には、毎年のようにスペイサイドに行ってる人もいる。そんな人たちと比べれば1回くらいアイラ島に行っても大したことではないが、我々のような素人にとっては1回行くかどうかで経験値がずいぶん違ってくる。
まずスペイサイドやアイラ島の空気を吸ったということが大きい。あの風土だからこそウイスキーは生まれた。その空気を吸い、日の光を浴びた。霧雨に降られ、雨上がりの風に吹かれた。この感覚は現地に来ないと得られないものだ。
もう一つ、蒸留所で働く人間の顔を見ることができた。ウイスキーを作っている人たちに触れ、彼らの話を聞いた。蒸留所は思った以上に規模が小さく、ほんの数人で作る家族経営の蒸留所も多い。ウイスキーは彼らの生活だ。彼らの営みは、僕が日本でスコッチを飲んだところで完結する。これからはその感覚でウイスキーを嗜むことだろう。アイラ島に行く前と後とでは、ウイスキーに対する見方が根本から違っている。この旅行でアイラ島に行くことができて幸運だった。
スコッチの蒸留所に行くと、サントリーの山崎蒸留所や白州蒸留所がいかにすごいかがよく分かる。設備に関しては圧倒的に日本の蒸留所が優っている。さすが日本は技術が違う。でもウイスキーは技術を味わうものではない。もっと深く、もっと人間くさいところを味わうのだ。これからは酒も料理も、もっと人間くさい部分を味わっていこうと思う。
今回のツアーは、JALPAKとサントリーの共同企画ということで、普段見れないところを見ることができるのがいい。ボウモアの水面下にある貯蔵庫は普段は見ることができない。ボウモアがサントリーの関連ということで、見学することが許された。それから、JALPAKがわざわざ専用のツアーを組むというのも珍しい。特にアイラ島のツアーが儲かるとはどうしても思えない。このツアーは来年も数回企画されるそうだが、それ以降ツアーを準備することはないだろう。
そんな意味合いも込めて、このツアーはウイスキー好きの皆さんにオススメしたい。余裕のある方はぜひこの機会にスコットランドに行ってほしい。写真ではこの国の美しさを伝えきれなかったし、言葉でも伝えきれない部分が多く、もどかしい思いが残った。それほどスペイサイド&アイラ島は素晴らしく、その魅力はまだまだ伝え切れていない。ぼくも今回の経験を自分のものとして昇華するには時間がかかりそうだ。もう一度アイラの地を踏むまで答えは出ないかもしれない。

※ツアーの詳しい内容やマニアックな蒸留所訪問記は下記アドレスからご覧ください。

JALPAKのホームページは  ⇒コチラ!
サントリーBAR-NAVIは    ⇒コチラ!

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