最終日はエジンバラ城に行きます。これまで何度も遠くから見ていましたが、ようやく本丸に突撃。歴代のスコットランド王はみんなここに住んだそうで、スコットランドでも一番の観光地となっています。エジンバラ城に行く途中にも名所がたくさんあるので、寄り道しながら向かうことにします。
エジンバラ城は切り立った岩山の、かなり際どいところに立っています。ウドさんに「あの岩山の真下に行けませんか?」という、わがままなリクエスト。運転手ゴードンが快くOKしてくれて、このアングルから撮影することができました。
市街をぷらぷらと歩きながら城に向かいます。まずはウォルター・スコット記念塔。1844年に建てられた、記念碑としては世界最大の塔。高さは約61メートルで287段の階段で上まで登ることができます。壁が黒くなっているのは薪、石炭の煤煙によるものだそうです。
この塔は弁護士にして、歴史小説家のウォルター・スコット卿のために建てられたもの。ウォルター・スコット卿は、スコットランドの義賊ロブ・ロイを題材にした同名の歴史小説で有名。カクテルの「ロブ・ロイ」もこの義賊のことです。
この近くにある「JENNERS」。世界最古のデパートで、英国王室御用達にもなっています。
バルモラル・ホテル。列車に乗り遅れる人がいなように、時計は3~5分進んでいます。このホテルは、ハリー・ポッターの最終章を書くためにJ・K・ローリングさんが滞在したことでも有名。部屋には「この部屋で『ハリー・ポッターと死の秘宝』を書き終える」というような落書きがあるそうです。ちなみにハリーポッターの舞台はスコットランドだと言われています。
ようやくエジンバラ城に来ました。入口には、ラテン語「nemo:me:impune:lacessit」が掲げられています。英語にすると「No one strikes me with impunity」で、攻撃にきた者に「無事に帰れると思うなよ」と警告してるらしい。
ここは城に入ってすぐの坂道。馬が上りやすいように、細かく石を組合わせ敷詰めています。川のようにうねっているのはただの模様ではなく、車輪のためのもの。ずいぶん小さい荷車だったようです。
ウドさんが話しかけてくれたので、カメラを向けるとニッコリ笑ってくれました。ここでは音声ガイドを貸し出しています。たった8ヶ国語しかないのに、ちゃんと日本語がありました。そういえば、エジンバラにはパンフレットなども日本語版は必ずあります。そういう意味では、スコットランドは日本人が旅行しやすい国です。食べ物もよく合うし、人もあたたかい。日本の田舎に来たような感じで、誰とでも話しやすいのがスコットランドのいいところです。
新市街(ニュータウン)に向けられたアーガイル砲台。
こちらはワン・オクロック砲と呼ばれる大砲。日曜・祝日以外毎日、午後1時に空砲が一発鳴らされています。 正午だと12発鳴らさないといけないので、1時にして1発。これがスコットランド人のセコさを物語っているとのこと。スコットランド人って、そんなにケチじゃなかったと思うんですが・・。
石を3キロも飛ばしたモンズ・メグの大砲。15世紀のベルギー製で重さは約6トン。砲弾は150kg以上あるそうです。
宮殿の2階にあるクラウン・ルームには王家の秘宝が展示されています。スコットランド王家のシンボル「三種の宝器」と言われる、王冠、王笏、御剣と、スコットランド王家誕生の時に用いられた「宿命の石」などがありました。その部屋は撮影禁止なのでポスターの写真です。本物の迫力はすごかった。
こちらは武器を展示している部屋。壁沿いにズラリと槍や刀が並ぶ様は、まさに壮観です。
昔の監獄も展示されています。こちらは捕虜の部屋。臭いまで忠実に再現されていています・・。
こちらは軍律を犯した兵のための部屋。囚人の部屋なので質素ですが、同じ時代とは思えないほど捕虜とは待遇が違います。
エジンバラ城の中には、一日では回りきれないほど多くの施設があります。今回はこれくらいにして、城をあとにします。
エジンバラ城の前にある「The Scotch Whisky Experience」。 スコッチウィスキーの製造工程や歴史を学べるツアーがあります。ワゴンに乗って人形を見ながらウィスキーの歴史を学ぶんだそうです。併設されたショップには珍しいウイスキーやお土産もたくさん売ってました。
これが有名なボビーの像。ボビーは主人が亡くなった後、14年間主人の墓を離れなかったという、スコットランドの忠犬ハチ公。「BOBBY’S BAR」の前にあります。ちなみに店の前に止まっているのがゴードンの車。旅行中ずっとこの車での移動でした。
こちらはその横にあるボビーの墓。かわいい人形が乗ってます。
エリザベス女王のスコットランドにおける公邸「ホリールード宮殿」。この噴水はフランスにある水の代わりにワインを流す噴水を真似て作られたとか。シャーロックホームズの作者コナン・ ドイルのお父さんが石工でこれを彫ったんだそうです。