新築のビル、日本生命丸の内ガーデンタワーの地下にできた「うおまん ダイニング」に行ってきた。サントリーの担当の方々に誘われて、オープンして数日という早いタイミングでの訪問だ。大手町駅のD6出口から直通なので、その辺りでなんとなく集合することになった。
「うおまん ダイニング」は一つのフロアに個性的な6店舗を展開している。鮮魚が自慢の和食「うおまん」、日本酒バル「さわら」、スペインバル「ラ カスエラ」、台湾小皿料理「五福」、ニューヨークスタイルのカフェ「Caffe113」、貸切りパーティースペース「バンケット」の6つだ。
僕が一番気に入ったのは、各店舗で会計を引き継げるところ。中華を食べ、日本酒を飲み、その後スペインバルに行ったとしても、会計は最後に一回だけで済む。いちいち会計をする煩わしさがなく、そのまま移動するだけなので気軽にハシゴができてしまう。
この6店舗は「うおまん」が各地で展開している店で、通常は独立して出店をしている。それがここだけは一ヶ所に集合しているのだ。いわば「うおまん」グループのオールスターのようなものだ。
まずは「さわら」に集合して、飲み会がはじまった。最初はもちろんザ・プレミアム・モルツの生。
写真を撮るのに苦労してかなり時間が掛かってしまったのだが、全然泡が切れないのには驚いた。グラスの形が独特で泡が綺麗に残るのだ。このグラスはかなり気に入った。これだけでずいぶんと生ビールがおいしく飲むことができると思う。
メニューを見ていて気になった「かまぼこ薫製」はお通しで出してくれた。薫製メニューはかなりしっかりとしていて、「うなぎ燻製」や「明太子燻製」などもあり、完成度はかなり高い。
おでんにも力を入れている。「八品盛り合せ」はかなりのボリューム。出汁は薄味だがしっかりとした旨味があり、たいへん品がいい。
たこ、はんぺん、大根、ちくわ麩などがうまかった。特に「たこ」はしっかりと煮込まれていて柔らかく味がよくしみていた。これはほんとにうまかった。
「UFO」という珍しいタネがあったので、わざわざ指名して入れてもらった。白身魚と豆腐の魚河岸揚げだそうだ。ふんわりとクリーミーで変わった食感が面白い。八品おまかせというスタイルだが、気になったものは言えば入れてもらえるようだ。
それから「鯨おでん」も頼んでみた。「くじらのタン(さえずり)」と「棒すじ」があるのだが、迷わず「さえずり」を注文。なかなか押さえるべきところを押さえている。日本酒をおいしく飲める料理がいくつも用意されているのはさすがだ。
「うなぎ燻製」や「明太子燻製」がきたので、飲み物を変えることにした。プレモルの後は超炭酸ハイボール。ハイボールは何種類かあるが、たぶんこれがスタンダードなハイボールなのだろう。
「セロリのきんぴら」は止まらないうまさ。「蔵王クリームチーズ」もなかなかイケる。「さわらの味醂麹焼き」は、「さわら」にきたら「さわら」を食べなきゃと思って頼んだのだが、どうやらちょっと違うようだ。
店内に「椹(さわら)の樽香酒」という看板があって、「爽やかな香りがいつまでも続く「椹」の木、ヒノキ科の高級木材であるその香りを移す事によって日本酒の新たな楽しみ方を提案・・・」と書かれていた。そっか、その「さわら」なのかと話しつつ、ここはやっぱり「椹(さわら)の樽香酒」を飲んでみなければということになった。
これに合わせてもうひとつ、日本酒をシェイクして空気を含ませつつ急冷する「日本酒×氷」というカクテルも注文。これは目の前で作ってくれる。
日本酒のアテは「エイヒレ炙り」だ。かなり火の勢いがあったので、よく見てないと焦げてしまいそうだ。自分の分は自分で焼いてさっさと食べてしまう。一口食べては「椹(さわら)の樽香酒」を流し込む。この店は日本酒がうまい。日本酒に合う料理がちゃんと用意されているのもありがたい。
「フォアグラ茶漬け」とかいう気になるメニューもあったが、ここではハシゴするのが優先だ。店員さんに一言いって予約していた和食「うおまん」に移動した。
■店名:うおまんダイニング
■住所:東京都千代田区丸の内1-1-3日本生命丸の内ガーデンタワーB1
■電話:03-5224-5510