おまかせが一通り終了したところで、「ぼんぼちとかもあるよ」と言ってくれたので、続きをお願いすることにしました。「おまかせ」はバードコートに元々あったものなのでしょうか。僕ははじめて伺った時から、「おまかせ」のようなものでお願いしています。席に座ってすぐ、「適当に焼いていい?」と聞かれたので、はじめはそういう店なのだと思っていました。それ以来、焼き物は全ておまかせ。ソリやぼんぼちなど数の少ない希少部位も、いくつか残しておいてくれています。一通りの後の追加が、バードコートの真骨頂ではないでしょうか。※バードコート 北千住 4の続きです。
まずは、「ぼんぼちとか何本か下さい」というあいまいな注文。出てきたのはイメージ通り、ソリ、ツル、ぼんぼちなどです。ソリは太ももの付け根の部分、ツルは首。ぼんぼちは尾っぽの先の肉です。奥久慈軍鶏のソリは絶品ですね。これだけは絶対に食べて帰りたいものです。ぼんぼちは良質な脂が詰まったワイルドな部位。好みが分かれる部位ですが、これもうまいですよ。
この日はビールの後、ずっと赤ワインを飲み続けています。やはり焼き鳥には赤ワインが一番合いますね。ワインはいつもこちらで選びますが、「こっちの方がオススメ」と大抵言われます。野島さんにそう言われると、いつも変えてしまうのですが、同じ銘柄でもヴィンテージの違うものを出してくれたり、ワインに関しても結局おまかせ状態です。
野菜も少し焼いて欲しいと思い、ミョウガと椎茸の軸を追加しました。すかさずお口直しが出るあたり、ずいぶん変わったなと感じます。水もシーガルフォーの浄水器にしたり、細かな変更がいくつもあるようです。
店員さんも増えましたね。今までは、長手方向のカウンターを担当している方が2番手で、それ以外の方の印象はあまりありませんでした。この日は、新しい店員さんも、それぞれが自分の判断でよく動いているという印象。そのおかげで、野島さんが焼き物により集中できる環境になったのだと思います。実はサイドメニューの味については微妙な変化があります。ただ、この変化に気付く人はあまりいないというほどの小さな違いです。
シメの定番、軍鶏の親子丼、軍鶏の雑炊、軍鶏の卵のプリン。普通は1つでいいんでしょうけど、僕はいつも全て注文します。どれも独特のおいしさなので、どれか1つを我慢するというのが難しい。1つずつを2~3人で食べればいいので、1人でなければ、全部頼んでも大丈夫だと思います。
それでも食べ過ぎた感はやはりあります。でもおいしいからしょうがない。昨年のバードコートは一昨年とは全然違っていました。焼き鳥では既に最高レベルにあると思いますが、まだまだ上を目指して進化を続けています。今年も、更に進化するのでしょうか。どこがどう変わっていくのか、今後も注目したいと思います。
【以前の記事】
バードコート 北千住 4
バードコート 北千住 3
バードコート 北千住 2
バードコート 北千住 1
■店名:バードコート
■住所:東京都足立区千住3-68
■電話:03-3881-8818
■営業時間:17:30~23:00
■定休日:月曜日
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