バードコートには年に何度も行く。顔なじみの店が増えてきたので、一通り訪問するのは大変。そろそろ行かなければと思いつつ、なかなか訪問できないことも多い。そんな中、僕が必ず年に3回以上は行きたいと思うのは、バードコート、焼肉ゆうじ、鮨水谷など。バードコートは、店主の野島さんが仕事に打ち込む姿がいい。焼き場での真剣な表情は、1本の焼き鳥に対する執念にも似たものを感じる。こういう店は必ず旨いものだ。僕自身、バードコートで外したことは一度もない。
ツル、ソリ、ペタなどの希少部位はいつも用意してくれている。ソリはももの付け根の肉。僕が大好きな部位だ。ペタはシッポの付け根の肉。脂身と皮目の具合がなんともいい。つくねやレバーパテは、バードコートでに来たら必ず注文する。つくねの卵はパンにつけて食べると旨い。いつもこれを食べながら赤ワインを飲む。至福の時間だ。
ネギマはネギを食べるためにある。僕がこのことに気づいたのは、はじめてバードコートのネギマを食べた時だ。手羽先は皮の焦げ目が香ばしい。恐らく1羽で1本だろうから、もしあれば注文しておきたい。わさび焼きの見た目はササミに似ている。むね肉なのでササミとは味が違う。しっとりとして旨い。
砂肝、ナンコツ、レバー、ボンボチなども注文した。ボンボチは尾っぽの先の肉。脂が詰まったワイルドな部位だ。シメの定番、軍鶏の親子丼と軍鶏の卵のプリン。軍鶏の親子丼の旨さはたまらない。東京で有名な親子丼はいくつか食べたが、バードコートの親子丼ほどのものには未だ出会っていない。それほどに圧倒的な存在感がある。完成度の高い親子丼だ。
バードコートは、煮込みで有名な大はしの向かいにある。思えばものすごい場所に出店したものだ。この2店、ハシゴできなくはないだろう。どちらも地域に根ざした名店と言っていいだろう。バードコートはこの内容にしてはリーズナブルな店だと思う。それでも北千住にしてはかなり割高のようだ。逆に言うと、この場所だからこの値段で提供できているということでもある。
野島さんご夫婦には、いつもよくしてもらっている。お店に伺う時は、奥様とのお喋りも楽しみの一つだ。野島さんには、予約の時に「ブロガーのくにです」と言うように言われている。でも電話に奥様が出ると毎回混乱する。本名を告げると「誰だか分かんないじゃん」と言われ、余計混乱する。毎回ややこしいやり取りをするのもなんなので、次回はなんとかしようと思う。
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バードコート 北千住 2
バードコート 北千住 1
■店名:バードコート
■住所:東京都足立区千住3-68
■電話:03-3881-8818
■営業時間:17:30~23:00
■定休日:月曜日
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