たまには阿佐ヶ谷で飲もうということで、のむのむさん、相方さん、あなちゃん、トマ子さんが阿佐ヶ谷に集合。のむのむさんが人気店「豚八戒」の2階を予約してくれた。1階はカウンターで7席ほど。みんな肩を寄せ合うようにぎっしりと座っている。人気店でこれだけ座席が少なければ行列するのは仕方がない。数少ない空き席を求めて店外に並ぶ人の姿が絶えない。2階は座敷で予約のみ利用可。1日1組で4名以上から予約ができて、定員は8名前後。北京の路地裏にあるような木造家屋の2階。まるでホームパーティに招かれたような不思議な感覚の部屋だった。
火鍋
羊肉
2階に上がる階段がものすごく急で驚いた。まるでハシゴのような勾配。階段の幅はせまく通るのがやっと。帰りは酔っ払っているだろうから気をつけないといけない。
2階は注文方法が面白い。部屋の片隅に金属製の筒がある。それに向かって注文を言うと、下から「はーい」という奥様の声が筒ごしに聞こえる。やがて木製の手動式エレベーターがゴトゴトと音をたてながら上がってくる。料理や食器の上げ下げはこのエレベーターを使う。この手作り感がなんともいい。
今回のお目当ては火鍋。2階の座敷を予約したときだけ注文できるという幻のメニューだ。レタス、白菜、ネギ、椎茸、まいたけ、えのき茸、パクチー、豆苗などの野菜類、豚肉、鶏肉、羊肉、レバーなどの肉類、ほたて、海老、つくねなどの魚介類と具材は豊富。僕らは5人で4人前を注文。それでもこのボリュームには驚いた。ものすごくコスパがいい。
火鍋は赤白2種類のスープに分かれている。赤いスープはかなり辛く、白いスープはマイルドで深みがある。どちらも薬膳が入っていて、独特の味わい。これにごまダレや葱、パクチーなどの薬味を入れる。時間が経つとスープに具材のダシが溶け込んで、だんだん旨味を増してくる。赤いスープも辛さが和らいで加速度的に美味しくなる。後半は断然赤いスープがうまくなった。
華餃子
四川風麻辣水餃子。ラー油とパクチーがのっている。
この店は餃子がいろいろとあって、どれも美味しい。華餃子(羽根付焼餃子540円)、八戒餃子(精進蒸餃子500円)、天逢餃子(豆腐水餃子480円)、明蝦餃子(海老水餃子600円)などとにかく全ての種類を注文した。
のむのむさんの定番、油淋鶏(中華風鶏の唐揚580円)と、じゃがいも細切(400円)。これはほんとにうまかった。餃子もいろいろあるけれど、まずはじゃがいも細切を食べないと豚八戒に来たという感じはしない。そのくらいに印象深い一品だった。
油淋鶏
コシのある素麺
この筒に向かって注文を言う。奥に見えるのが手動式エレベーターと滑車。
酒はビール、日本酒、焼酎、あとサワーは結構種類がある。中国らしいサンザシサワーとか、ブルーベリーサワーもちょっと気になった。紹興酒は6種、白酒も2種ある。
阿佐ヶ谷のポテンシャルは高い。豚八戒のようなレベルの高い店が他にもいろいろとある。気になっている店もまだいくつかあるので、時々阿佐ヶ谷を飲み歩いてみようと思う。
■店名:餃子坊 豚八戒
■住所:東京都杉並区阿佐谷南3-37-5
■電話:03-3398-552
■営業時間:18:00~24:00(L.O.23:30)
■定休日:月曜日
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