2009年10月29日

ヤマガタ サンダンデロ 銀座

ヤマガタ サンダンデロは、山形アル・ケッチャーノの奥田政行シェフが今年の4月に銀座にオープンさせた店。アル・ケッチャーノ同様、山形の食材を使用した自然派イタリアンだ。銀座の山形物産館2階にある簡素な店舗は、奥田シェフの人柄が現れているように思う。今回は、常連さんからのお誘いで、奥田シェフがいらっしゃる日に訪問することができた。

ワラサのカルパッチョ

イワナと平目のテリーヌ

マグロとトマトの冷製カッペリーニ
コースは10,000円のおまかせ。サンダンデロのセペシャリテ中心に構成された12皿のコース。

最初に、塩をちりばめた美しい皿が登場した。ワラサのカルパッチョは、なんと満月の日の海水で作った塩とオリーブオイルのみの味付け。

イワナと平目のテリーヌ、マグロとトマトの冷製カッペリーニと続き、徐々に味が増えるように工夫されている。前半はオリーブオイルと塩のみの味付けで、素材を生かした料理が続く。塩も優しく控えめなのがいい。オリーブオイルは1種類だが、塩は前半だけでも数種類使い分けていた。

赤えびのリゾット

甘鯛の松笠焼き
赤えびのリゾットは、だだちゃ豆とエビのコントラストが印象的。コメは来年の秋発売される「つや姫」という新種。発売前だが、サンタンデロで食べることができる。

甘鯛の松笠焼きは、パリパリの皮と、みずの実のシャキッっとした食感の違いが楽しめる。

ツチクジラのカツレツ

ツチクジラ
実はこの日、奥田シェフは料理教室のため南房総に行かれていた。しかも先日書いた、この方々の企画だということを、行きのバスの中で聞いて驚いた。世間は狭いものだ。しかも、ちょうどこの日にお店に訪問するとは、すごい偶然。このクジラも料理教室で使用した食材。南房総産ツチクジラのカツレツだ。

スーパー小松菜とサザエのスープ

フォアグラとイチジク

丸山さんちの羊のグリル
スーパー小松菜とサザエのスープは、「鯨の味が口に残っている時に食べてください」と奥田さんに言われた。微かな苦味が大人の味だ。これを飲むとサッパリとして、次の料理に向かう準備ができる。

フォアグラとイチジクは、ジェラートとソースにもイチジクを使用した逸品。丸山さんちの羊のグリルは、丸山さんが育てた羊。だだちゃ豆を食べて育った羊だ。

素材を生かした優しい付けばかりなので、ここまで食べ進んでも、もたれることもなく、サッパリとしている。こってりとしたイタリアンは、もう食べる気がしない。後半まで食欲が持たなくなってきた。そもそも日本人は、欧米人のように、オリーブオイルを大量に採れる体ではないのではないか。

だだちゃ豆のジェラートとパンナコッタ
だだちゃ豆のジェラートとパンナコッタは、なんとジェラートに味醂をかけて食べる。味の組み合わせの妙を、実験的に楽しませてくれる。奥田シェフはサービス精神の豊かな方だ。ジェラートを持ってきて、その場で吟醸酒を垂らしたり、実験をしてくれた。

ヤマガタ サンダンデロは、控えめな塩とオリーブオイルで、素材をうまく活かしたイタリアンだった。皿の中だけでなく、コース全体での味のバランスもよく考えられている。なにより、軽く、食べやすいところがいい。近いうち、ぜひアル・ケッチャーノにも行ってみたい。

【ご一緒した方々(ブロガー)】
「東京のむのむ」のむのむさん
「馳走に屋号に意匠あり」まさぴ。さん
「天然プチトマ子」プチトマ子さん
・しずりんさん(幹事)

■店名: ヤマガタ サンダンデロ(YAMAGATA San-Dan-Delo)
■住所:東京都中央区銀座1-5-10 ギンザファーストファイブビル 2F
■電話:03-5250-1755
■営業時間:11:30~15:00、18:00~23:00


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コメント

美味しかったですね~。今まで食べてきたイタリアンとは一線を画していると思います。

日本人に合った、そして素材を活かした料理。日本の食材に重きを置き、枠にとらわれずに時に実験的なお茶目な食べ方もする同レストランですね。

食べる人が豆をかけたり、塩をかけたり、味醂を垂らしたりと選択の自由があるところも、面白かったです。そして、それがシェフの思惑を超えてない味に仕上がっているというのも、奥田シェフのすごさかもしれません。

◆天然プチトマ子さん
ほんと日本人によく合ったイタリアンですよね。おいしくて面白いですね。最近では一番でした。食事は味だけでなく、楽しめることも大切。素材に敬意を表す姿勢も素晴らしいですね。そういう思いをひしひしと感じました。

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