2012年08月27日

姫路 明石焼き タコピア

昨年に引き続き、青春18きっぷを使って実家のある福岡に帰省した。青春18きっぷについては昨年の記事を見て欲しい。要は2,300円でJR在来線が1日乗り放題になるキップ。ちなみに18歳以下とか学生のみとかそういう制限は一切ない。福岡まで9回くらい乗り換えていく。大変だなあと思って出発したのだが、意外と楽なものだった。安いので貧乏な学生時代によく使ったという人も多い。僕の場合は飛行機に乗ったり途中で宿泊したりするので全然安くはならないんだけど。途中下車で食べ歩くことと、在来線を乗り継いで帰るノンビリ旅を楽しむのがこの旅の目的。何回乗り降りしてもいいというシステムは、食べ歩きに向いて便利だ。

明石焼き風たこ焼

明石焼き風たこ焼をダシにつける
明石焼き風たこ焼(390円) 明石焼きにソースをつけて、更にダシにも浸す

この旅は23時頃東京発の「ムーンライトながら」の指定席を確保するところから始まる。この列車に乗るのは、たぶん多くが青春18きっぷの人たちだ。東京から大垣までを23時~翌朝の5時で行く在来線で列車の中で1泊する。こんな電車普通の人は乗らない。ところがこの列車の指定席を確保するために、発売される1ヶ月前の早朝には行列ができる。僕も出発予定だった土曜日の席が取れず、1日前倒して帰省せざるを得なかった。それくらい知る人ぞ知る人気の列車なのだ。

最初に駅を降りたのは姫路駅だった。この旅行記は京都も大阪も越えていきなり姫路からはじまる。行きはすっ飛ばして1日で帰り、帰りは泊まりつつ食べ歩く。大垣でムーンライトながらを下りて、2回ほど乗り換えて、着いたのが姫路だった。普通の電車に2~3時間乗ったりして、ようやくここで1時間ほど休憩を取る。休憩といってもやることは一つ。当然食べ歩きしかない。

姫路といえば以前からずっと気になっていたことがある。神戸周辺で食べられている明石焼き。なぜか姫路だけ食べ方が違うのだ。たこ焼きはソースやマヨネーズ、青のりなどをかけて食べる。明石焼きはダシ汁につけて食べる。ソースも一緒に出てきて、お好みでどちらでもどうぞという店もある。でも姫路では、明石焼きにソースをつけて、更にダシにも浸して食べる。それも姫路ではほぼ全員がこの食べ方をするという。誰がこんな食べ方をはじめたのだろうか?諸説あるが元祖と言われるのが、姫路駅ビル地下にあったタコピアだ。1959年(昭和34年)、タコピアは姫路駅デパートの地下フードコートにオープン。ここで50年以上営業したが、駅前広場の整備に伴い2011年、商業施設「フェスタ」に移転した。

いか焼
いか焼(200円)

フェスタの1階にはいつくかの飲食店が並んでいる。雰囲気はデパートのイートインコーナーそのもの。なんとなく新潟イタリアンを思い出した。驚いたのは券売機に銘酒「龍力」があること(龍力特別本醸造「誠龍」(180ml)250円)。そうか龍力は姫路の酒であった。それにしても東京にも熱心なファンがいるような知る人ぞ知る名酒が、こんなにも身近に飲めるとは。しかも地元で飲む龍力は格別のうまさだ。鮮度に関係するのだろうか。とにかくフレッシュでうまい。東京で飲むのと全然違うではないか。こんなうまい酒ばかり飲んでいたら、姫路の人は東京では酒が飲めないのかもしれない。そのくらいの大きな差がある気がした。

さて本題の明石焼き。タコピアでは「明石焼風たこ焼(390円)」となっている。「風」なんですね。食券をおばちゃんに渡すと、昔なつかしの黄金のヤカンからドボドボとダシを注いでお椀に入れてくれた。寿司を並べる木製のゲタ(そのままゲタと呼ばれている)のもっと長いやつを出してきて、たこ焼きの鉄板をサッっとひっくり返した。思わず「あっ!」と叫びそうになったが、なんと明石焼きはとっくに出来上がっていたのだ。しかも鉄板1枚分が1人前。なんと素早く無駄がないのだろうか。ていうか、いくつ作り置きしているんだ。おばちゃんの早業にもちょっと驚いた。

さらに驚いたことがある。味については全くといっていいほど期待してなかったのだが、これが意外とうまかった。意外とうまいどころか、次回登場するラーメン、大阪で食べたたこ焼きなどを含めた今回の旅行のB級ネタの中でも1、2を争うほどにうまかった。ただ、何故これほどまでにうまいのか頭では理解できない。ほんとに意味が分からない。そもそもなぜソースをつけたものをダシに入れて食べてみたのか?いや、その点に疑問を持つのは止めておこう。結果的にはうまかったのだから。では何故、姫路だけがこの食べ方なのだろうか?こんなにうまいならもっと他県に広まってもいいような気がするが。いや、でもやっぱりちょっと邪道な感じがしなくもない。タコピアで「明石焼き風」としているのは、明石焼きに敬意を払ってのことだろうか。やはり駅ビルの地下あたりでひっそり楽しむべき禁断の味なのかもしれない。




■店名:タコピア
■住所:兵庫県姫路市駅前町363-1 フェスタビル南館 1F
■電話:079-221-3577
■営業時間:10:00~20:00
■定休日:フェスタビルに準ずる


大きな地図で見る


トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://kuniroku.com/mt/mt-tb.cgi/910

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)