キッチン南海 神保町

神田 御茶ノ水 神保町

神保町にはキッチン南海、いもやさぼうるボンディなど、昔からの有名店がいくつもあります。特に喫茶店や定食屋は、昔ながらの神保町らしい雰囲気を残した店が多い。その中でも代表的な店は、すずらん通りにある「キッチン南海」ではないでしょうか。僕が知っているだけでも、少なくとも20年弱はいつも満席の状態が続いています。料理が出てくるのも早ければ、客が食べ終わるのも早い。カチャカチャと食器の音だけがする店内は、静かな活気に満ちています。
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学生時代は古本を買いに神保町に通いました。当時よく食べたのは、学生相手にものすごいボリュームを出すような定食屋ばかり。最近ではもう食べる気がしないほどの量で、油の多さも半端ではありません。その頃はあまり通うことがなかった、キッチン南海。客層はサラリーマンが圧倒的に多く、落ち着かない雰囲気に思えました。出来上がった料理は次々とカウンターに上げられ、客も黙々と食べ進めています。ここでは客も店もせわしなく、当時学生だった僕としては、「ゆっくり食事ができない店」という印象でした。
キッチン南海といえば、黒いカレーライスが有名ですが、今回はひらめフライ狙いで訪問。ひらめフライ しょうが焼ライス700円は、お店の人は「ひらしょう」と呼んでいます。19:35に訪問すると、ひらめは既に売り切れ。仕方なく、エビフライ しょうが焼ライス780円にしました。店員さんが「はい、えびしょうが!」と威勢よく叫びます。こちらは「えびしょうが」と言うんですね。
なかなかボリュームのあるセットです。大きなエビが特徴で、衣はカリッとして香ばしい。しょうが焼きは玉ねぎが甘く、いい味を出しています。僕の食べ歩きの原点の街、神保町。その中でも食べ歩きを始めた頃の、わくわくするような感覚を思い出させてくれる店の一つが、このキッチン南海です。

■店名:キッチン南海
■住所:東京都千代田区神田神保町1-5
■最寄駅:都営地下鉄三田線 A7出口 徒歩5分
■営業時間:11:15~16:00 16:45~20:00/土11:15~20:00
■定休日:日曜

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