サン・パウ 日本橋

各国料理

スペインの本店が三ツ星で、日本にあるこの支店も2年連続の二ツ星という、ミシュランからは高い評価を受けている店です。コレド日本橋の別館ANNEXがサン・パウになっています。まず目に付くのは、外から丸見えの青いタイルの厨房。てきぱきと動く様子が外からでもよくわかります。
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厨房の写真を撮っていると、お店の方が入り口からこちらの様子を伺っていました。予約していることを告げ中に入ります。1階は正面がワインセラーになっていました。これはなかなか綺麗です。ここで上着を脱いで2階に向かいます。
2階は入ってすぐのところにソファが並んでいて、大きな花とシャンデリア、絵画などが飾られた豪華な内装になっています。左にシガールーム、右はテラスになっていて外に出ることもできます。正面奥はバーカウンターでした。広くはないものの、機能的にゆったりと空間が使われていてなかなかいい。全体的に、豪華だけども控えめでスタイリッシュな空間になっています。
訪問はクリスマス前ですが、既に部分的にクリスマスメニューになっていました。デグスタシオンメニュー22,000円とガストロノミクメニュー18,000円がありました。今回は18,000円の方にします。まずは4種のミクロメニューが出てきます。
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はじめに出てきたのは、小川に鴨を表現したもの。鴨はマジパンで出来ています。こういう遊び心のある料理は楽しいものです。
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他の3つは一度に運ばれてきました。ミクロメニューというだけあって、どれも一口サイズのものばかり。全く傾向の違う料理を少しずつ楽しめるのがいい。続いて出てきた「比内地鶏のキュービックスープ」は、固形に固めた材料にお湯を注ぐというもので、感動するほどではないものの、アイデアは面白い。メインは魚と肉。魚は「イカ2008」と題されたもので、5種類のソースが使われています。これはなかなかうまい。
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「アンコウとロメスコソース」は、カリカリに揚げたアンコウがソースにピッタリ合っていておいしい。これはかなり満足度の高い料理です。
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肉料理は、サン・パウを代表する一品「イベリコ豚のプルーマ」です。血が滴るくらいにレアな焼き加減が絶妙。こんなうまいイベリコははじめて食べました。さすがサンパウを代表する料理です。
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「5種類のチーズプレート」はチーズ一つにつき、突合せが一品。イラストつきのメニューを渡されます。コロミエールには木苺のサラダ、イボレスには赤ワインとスイカ、サントモールには松の実のガレッタ、ボーフォールにはハーブのビスキュイ、ゴルゴンゾーラドルチェにはトマトゼリーとバジルという、サンパウおすすめの組み合わせで一口ずつ出されます。
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デザートもイラストつきのメニューがあります。本店のシェフが女性ということで、こういうものが好きなのだとか。いつも空いた時間に手書きしているそうです。
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デザートで面白いのは、海苔の裏側にチョコレートを塗ったもの。チョコと海苔の組合わせは意外でしたが、これがなかなかイケる。それから小さなアイスクリームもありました。これは明らかにうまい棒かなにかを意識したもので、日本向けに考えられたものです。このへんの感覚はとても楽しい。
料理全体の印象としては、素材を重視して味付けは控えめにしている感じでした。変な調味料は使わず食材の個性を引き出すために、塩で食べさせるものが多い。ちょっとしょっぱく感じるかもしれませんが、上質の焼き鳥をタレで食べると勿体ないので塩で食べたくなる、その感覚です。
ワインはRUEDA Las Brisas 9,000円にしました。ワインは7,000円くらいからいいものがあります。料理はかなり満足度が高い。見た目がかわいいものが多くアイデアが面白い。塩を利かせた食材重視の姿勢にも好感が持てました。
■店名:RESTAURANT SANT PAU レストラン サンパウ
■住所:東京都中央区日本橋1-6-1 コレド日本橋 ANNEX
■電話:03-3517-5700
■営業時間:11:30~15:30/土日12:00~15:30、18:00~24:00
■定休日:月曜日
2008.12.05

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