投稿日:  居酒屋, 神楽坂 牛込 飯田橋

伊勢藤 神楽坂

居酒屋通の岡部さんのお誘いで、神楽坂の伊勢藤に行ってきました。毘沙門天のすぐそばにひっそりと佇む日本家屋。縄のれんがなければ居酒屋の存在に気づかないほどひっそりとしています。伊勢藤の創業は昭和12年、現在の建物は昭和23年に建てたものだそうです。中に入ると、静かに張り詰めた空気が流れています。コポコポと湯が沸く音以外何の音も聞こえません。カウンターの前でお燗の番をしているのがご主人。店内は静まり返っています。

小さな座敷に通されました。席に着くと、岡部さん、Mさんお二人とも正座をしています。「なんで正座してるんですか?」と聞くと、「しっ!静かに・・」。なぜ静かにしなければならないのだろうかと、疑問に思いつつ、そのまま4人正座して、お通しが来るまで黙って待ちます。これではまともな会話すらできません。岡部さんはこの状態を面白がっているように見えますが、実際はどうなのでしょう。初訪なので、このへんの感覚がつかめません。

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伊勢藤では、大きな声を出すことはできません。話をする時はひそひそ声が基本。少しお酒が入って盛り上がってきたカウンターのお客さんは、「静かにしてください」と注意されていました。ここでは酔っ払ってはいけません。

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酒は「白鷹」のみ。「お燗でよろしいですか?」とだけ聞かれます。もちろんお燗です。日替わりのお通しは1汁4菜。この日は、ウニ、豆、たけのこ、鴨といったラインナップ。

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「御用があれば鳴らしてください」と大きな鈴が渡されます。これは罠でしょうか。こんなもの鳴らしたら怒られるに決まってます。酒の追加など、どうしても鳴らさなければいけない時は、ごくごく慎重に。ゆっくり持ち上げて、少し傾けると、ガランと小さく鳴りました。そのかすかな音を聞き分けて、すぐにお店の方が来てくれます。

なんだかんだ言って、酒を何度もお替りしました。でも緊張しているせいか、それほど酔いがまわりません。ちょっといい気分になってきた頃、次の店に行くことにしました。お会計は一人3,000円いかないくらい。それほど飲んでないし、食べてもいません。それでも上質な時間を過ごした満足感は、何ものにも変えがたい。さすがに老舗中の老舗。ただならぬ空気が流れる素晴らしい居酒屋でした。


■店名:伊勢藤
■住所:東京都新宿区神楽坂4-2
■電話:03-3260-6363
■営業時間:17:00~20:30
■定休日:土曜・日曜・祝日
2009.5.20

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