お誘いをいただいて、銀座「夢酒みずき」の「三陸帆立のバターすき焼き」を試食してきた。夢酒みずきは、「大七」で酒造りをしていた店長と女性利き酒師が、料理に合わせて日本酒を提案する創作和食の店だ。
試食させてもらった「三陸帆立のバターすき焼き」は、「食べる前から旨い鍋」というふれこみ。これはどういう意味かと思ったら、まずは帆立をバターで炒める。その時の音や香りが、もう食べる前から美味しい感じ。その匂いが他の席にも伝わって、「あの料理は何ですか?」ということになるらしい。店中に伝播するほどのいい香りなのだ。
夢酒みずきは料理も日本酒も豊富だ。「三陸帆立のバターすき焼き」は、いろいろ食べた後で、最後にシメとして注文するものらしい。帆立をせりと長ネギで食べた後、そのままカレーライスに移行する。これがシメのカレーになるのだ。
「三陸帆立のバターすき焼き」というネーミングは、同行したトマ子さんが命名したもの。元々は「三陸帆立のすき焼き」だったのを、「バター」という単語を一つ入れるとしっくりときて、その場で改名することになった。期間限定メニューだけど、たぶん来年の3月まではあると思います。気になる方は是非どうぞ。
トマ子さんの当日の記事はコチラ⇒三陸帆立のバターすき焼き in夢酒みずき
このメニューは陸奥八仙と合わせる。まずはピンクラベル吟醸酒。バターのいい香りがしてきた。これを岩塩と平兵衛酢(へべす)で食べる。平兵衛酢というのは、江戸時代、日向市西川内の平兵衛さんが発見したからこの名になった。柚子、スダチ、カボスよりも香りや味わいが豊かだと言われる柑橘だ。
いよいよ本番の「三陸帆立のバターすき焼き」が登場。帆立ももちろんおいしいけど、せりと長ネギがまた、うまい。陸奥八仙は赤ラベル特別純米酒に移行。こういう料理としっかりとした日本酒はほんとうによく合う。
最後は帆立に鰹出汁を加えて、シメのカレーライスになる。酒は黒ラベル純米吟醸酒だ。料理に合わせて日本酒が出てくるのが夢酒みずきのスタイル。「三陸帆立のバターすき焼き」には、陸奥八仙を合わせる。これは蔵元さんにも試食してもらったそうなので、陸奥八仙お墨付きと言ってもいいのかもしれない。今回のメニューは、たぶん3月くらいまでの限定メニュー。その後もいろいろな料理と日本酒のマリアージュを追及していく予定だそうだ。
■店名:夢酒みずき
■住所:東京都中央区銀座6-7-6ラペビルB1
■電話:03-5537-1888