新型コロナウイルスの影響でしばらくは過去記事です。大塚で今応援したい店の一つ。大塚駅前の大塚三業通にある「割烹 松し満(まつしま)」。松し満は昭和23年創業。元は料亭を営んでいた。今年72年目、割烹になって8年という。大塚は旧三業地だけに、昔は芸者さんがたくさんいた。(三業地についてはコチラ)。今でも松し満と宮川だけは芸者さんを呼ぶことができる。戦前は700人もいた芸者さんも、最後の1人になってしまった。それにしても700人とはすごい人数だ。大塚花街の規模の大きさが分かるというものだ。料亭も減り、芸者も減ったが、大塚が居酒屋の聖地と言われるのは、三業地の歴史があるからだ。こういう場所だからこそ、いい料理屋も酒場も栄えるのだろう。松し満のご主人も、若い頃はアメリカにいたりもしたが、今では料理屋を継いで暖簾を立派に守っている。
知名度はあまり無いかも知れないが、地元のお客さんからは絶大な支持を受けている。有名無名に関わらず、いい店がたくさんあるのが大塚〜巣鴨近辺だ。有名店も数多くあるが、知名度だけで優劣を付けることはできない。それが大塚という街の奥深さだと思う。ミシュランに載った「はなおか」は松し満の隣にある。こうして新旧の良店が軒を並べるのが大塚の素晴らしいところだ。
「鯛のかぶと煮」900円
料理は「本日のおすすめ」、「定番御料理」、「小鉢」、「〆の一杯」に分かれている。冷蔵庫の扉に黄白赤青のマグネットで色分けして貼り出されている。とても注文しやすい分類だ。
「まぐろと長芋の梅和え」300円
「白魚のウニ和え」300円。小鉢は各300円でお通しとしても出される。
「刺身 鮪といか盛り合わせ」1,000円
「刺身 甲いか」800円
「鳥の竜田揚げ」850円
「胡瓜の辛子漬け」300円
「いわしの卯の花漬け」300円
「ふぐのひれ酒」800円
「エビしんじょ揚げ」
「カニの茶わん蒸し」500円
「カレーうどん」400円
「茶そば」400円
■店名:割烹 松し満
■住所:東京都豊島区南大塚1-51-18
■電話:03-3941-4708