本日発売の週刊現代、「今週のうまいもの番付」というコーナーで、『美味しい“サバの味噌煮”を出すお店~首都圏ベスト10~』 を紹介しています。84~85ページに見開きで出ていますので、よろしければご覧下さい。
しかし、サバの味噌煮とは難しいお題です。鯖は「サバの生き腐れ」という言葉があるほど、足が早く鮮度を保つのが難しい魚です。サバの味噌煮は、新鮮なサバを使った方がおいしい。でも、そんなに新鮮な鯖が入るなら、普通は刺身や〆鯖などにするでしょう。上等な鯖を味噌煮にする店は少ないものです。
うまいサバの味噌煮を食べようと思ったら、割烹のランチでサバの味噌煮定食を食べるのがベストです。ただこれをレギュラーメニューにしている店は少ないので、今回のセレクトからは外してあります。ランチの煮魚などは、前日の余りを使うことが多いので、〆鯖がメニューにある居酒屋のランチではお目に掛かる機会はありません。意外と登場の機会は限られているのです。
そんなわけで、美味しいサバの味噌煮を出す店を10店あげるというのは、思った以上に難しい作業でした。どういう時にサバの味噌煮を食べたかを思い出してみても、ランチの定食か、居酒屋で「もう1品」という時についでに注文するくらい。「この店のサバの味噌煮が旨いんだよ」と言えるほどの店は、東京にはほとんどありません。
今回は、業態、客層、シチュエーションなど様々な角度から見て、番付を作成しました。サバの味噌煮の有名店もいくつかありますが、評判にはあまりこだわっていません。掲載された10店を見てみると、サバの味噌煮が我々にとってどういう存在なのかが、なんとなく見えてくる気がします。居酒屋、定食屋、カフェ、そしサバの味噌煮専門店まで、様々なお店を紹介しています。ぜひ一度ご覧下さい。