今、最も人気のある焼肉店の一つ、焼肉ジャンボ。本郷にできた支店は、本郷三丁目駅の近くにあります。本店は江戸川区の篠崎町にあり、交通の便が悪い。本郷店は息子さんの店で、場所もいいですから、今後はこちらが中心になっていきそうです。僕は本郷に住んでいたのに、ジャンボ本郷店は未訪でした。ジャンボの常連、ラーメン王小林さんと、仲間を募って本郷店に行くことにしました。ジャンボ常連のKABOさんはジャンボTシャツで登場。店員さんも同じTシャツを着ているのでややこしい。特別ゲストに、ジャンボ常連のホルモンヌ小口綾子さんもお誘いしました。
「裏メニューもございます」とメニューに書いてあるのは面白い。「売切御免」と書かれた裏メニューには、希少部位が並んでいます。いつもあるわけではないから、レギュラーメニューからは外しているのでしょう。ジャンボを代表するミスジなんか、1頭に2kgくらいしかとれない部位。いつもあるはずはありません。シンシン2,100円、トモ三角2,450円、中肉2,100円、ミスジ2,800円、キムチ盛合せ1,100円などを注文。ミスジとトモ三角は焼肉ジャンボのメインなので外せません。
ジャンボはやはり正肉の店です。どれも薄切りで脂ぎっているので、焼くのが大変。焼肉の問題は、客に肉を焼かせるところですね。店がいくらいい肉を揃えても、焼き方が悪いとですぐに肉が台無しになってしまいます。特にジャンボのように脂が多い薄肉を素人が焼くのは難しい。鉄板に触れるか触れないかのところで、肉の脂が落ちて大きな炎が上がります。その火で軽くあぶるくらいがいいでしょうか。鉄板に置いてしまうと、一瞬で焼きあがってしまいます。この薄さであれば、新たな焼き台を開発した方がいいんじゃないかと思うほどです。
シャバ臓焼1,300円は、篠崎のジャンボ本店ではじめて食べて気に入ったメニュー。その時、厨房にいたのは、本郷店の店主だそうです。長年、篠崎の厨房にいたということは、本郷の味は篠崎と同等と言えるでしょう。トモ三角の握りは、なんと旨いことか。やはりこういう肉は焼かないというのも選択の一つ。もしくは、もっと思い切って焼いてしまって、焦げた脂の旨さを味わうというのもいいかもしれない。
ミノ焼き、レバ焼き1,000円、上タン塩1,950円など、ジャンボにしては珍しいホルモンも注文。混乱している人も多いかもしれませんが、レバーはもちろん、タンもホルモンですので、念のため。最も食べられているホルモンは、牛タンではないでしょうか。
脂っこい肉ばかりを食べると、後半飽きてきます。ミスジを焼いてご飯にのせて食べることにしました。肉の脂と白米は合いますね。一緒に生卵もたのんで、卵かけ焼肉ご飯にします。このへんで僕はもう終了ぎみ。みんなはまだ食べ足りない様子で、カレーライス900円、オムライス1,050円など次々と注文します。最後にデザートですが、ジャンボでは女子にだけ出されます。ゴールデンキウイのババロア。でも焼肉屋のデザートといえば杏仁豆腐。というのは、スタミナ苑的な発想でしょうか。
しかし、よく分からないのは日本人の味覚です。短角牛のような脂身の少ない肉が流行っているので、ヘルシー嗜好に行くのかと思えば、そうでもない。ジャンボのミスジのような脂の多い霜降り肉も依然として人気です。飼料にこだわり、自由に運動をさせた牛も飼育されています。ストレスなく健康に育った牛は、おいしいでしょうか?一般的には、硬くておいしい。「硬い」というのが問題で、噛めば噛むほどおいしい、というやつです。
「柔らかい」がイコール「おいしい」の意味になる日本では、あまり食べない肉ではないでしょうか。普通の日本人は好きじゃないと思います。短角牛も同じです。広大な草原でのびのびと育てられて、健康で脂肪が少ない。おいしいかどうかは、個人の趣向ですが、短角牛と霜降りの黒毛和牛が同時に好まれているというのが不思議なところ。ちなみに霜降りの牛というのは、それほど健康ではないと思います。普通は筋肉の中に脂肪が入り込んだりしないでしょうですから。たっぷり食べさせて、運動はさせない。僕も気をつけないといけません。
焼肉ジャンボ本郷店、おいしかったです。肉は本店と遜色ないし、店内はガラス張りのオシャレな雰囲気。駅から近いというのも魅力です。帰りは、小林さん、小口さんと3人で、湯島の大喜に行きました。武川さん曰く、「ジャンボから大喜って、最近このコースで来る人多いんですよね」。ということは、結構みなさん食べるんですね。僕は、ラーメンはラーメン王に任せておいて、ウーロンハイだけにしておきました。
■店名:焼肉ジャンボ 本郷店
■住所:東京都文京区本郷3-38-1 本郷イシワタビル 1F
■電話:03-5689-8929
■営業時間:17:00~24:00 (L.O.23:00)
■定休日:お盆、年末年始
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