「西麻布の「またぎ」を貸し切って忘年会するんだけど、くにちゃんもくる~?」いつもグルメな会を主催する沙樹さんからお誘いがきました。今回は渋谷「ゆうじ」のゆうじさんと「福わうち」の三宮さんのおかげで実現した貸切の会です。「またぎ」は鹿やキジやイノシシなどジビエを炭焼きで食べさせる店。元は葉山にあったのが都内に移転してきました。わざわざ葉山まで訪れるファンがいるほどの人気店だったそうです。これは楽しみですねえ。
六本木から歩いて店の近くまで来ました。ところがお店がなかなか見つからない。ぐるぐると同じところを回って、「そろそろやばいな」と思い始めた頃、外で道案内をしている沙樹さんと三宮さんを見つけました。「すぐそこの明かりの点いてる店だよ」と教わり目の前まで行きますが、今度は入口が見当たらない。しばらく探してようやく木製の「またぎ」と書かれた看板を見つけて店内に入ることができました。
お店に入ると既に半分くらいの人が集まっています。細長の囲炉裏を囲んで長方形の4辺に座席があります。沙樹さんと親交のある方々が約20人集合しての忘年会。どこに座っていいかよく分からないので適当に座って様子をみます。結果的に、右に大崎さん、左にはんつ遠藤さんという大御所に挟まれた席になってしまいました。焼き係りはどう考えても僕でしょうね。目の前は「七彩」の阪田さん、「凪」のあーさん。料理のプロの前で満足のいく焼き加減で焼けるのか、緊張してしまいます。
まずはキンメダイ。刺身でもいけそうですが、とりあえず焼いてみます。キンメは焼きすぎるとすぐ網にくっつくので難しい。並み居る食通の方々のプレッシャーを感じながら、細心の注意を払って焼きに入ります。これは焼くというよりも軽く炙る程度でよさそうですね。
〆鯖も少し焼いてみることになりました。これも炙る程度がいいですね。焼かなくてもおいしく食べられるものに、わざわざ火を通すのだから加減が難しい。何枚かを一組の塊にして、皮を下にして焼くといいようです。皮が焼けたら、身はそれほど火を通さなくても大丈夫。とにかく焼き過ぎてしまうと台無しになるので神経を使います。
鹿肉(モモ)は肉汁が出てきたらひっくり返さずにすぐ食べます。このへんの加減は焼く前に少し教えてくれますが、はじめての人には勝手が分からず苦労しそうです。
お次はキジです。ササミは生でもいけるそうですが、少し焼いてみます。ササミは焼鳥屋でも半生が普通なので、ジビエといえども半生で問題ないでしょう。
鴨はササミ、むね、レバーなどの盛り合わせです。部位ごとに焼き加減を変える繊細さが要求されます。これはさすがに難しいので、みなさんに加減を聞きながら焼いてみます。普通のお客さんはこれを自分達で焼けるのでしょうか。焼き手の腕によって味わいがずいぶん違ってきそうですね。
囲炉裏を囲んでのお喋りは楽しく、忘年会はずいぶん盛り上がりました。僕も途中で完全に酔っ払って後どうなったかよく覚えてません。大崎さんの発行するフリーペーパー「ラ~メンバンク」をもらって上機嫌だったようですが・・。
■住所:東京都港区西麻布3-1-15 RFビル 1階
■電話:03-3796-3388
■営業時間:18:00~23:00
■定休日:不定休