小笠原伯爵邸 若松河田

各国料理

昨年、家族で入籍のお祝いをしてもらいました。奥さんのお母さんから「お店はどこがいい?」と聞かれ、「小笠原伯爵邸がいい!」と無邪気に答えてしまいました。噂には聞いていたものの、なかなか訪れる機会のなかった、念願の小笠原伯爵邸への初訪問がようやく適いました。
08103001.JPG
地図を頼りに伯爵邸に向かいます。駅前にそれらしき洋館がありますが、看板が出てないので、イマイチ自信がもてません。一旦駅まで戻って人に聞くと、やはりこの洋館でした。奥に庭もあって、綺麗にライトアップされた雰囲気のいい建物です。でもこんな駅前にあるとは意外でした。
08103020.JPG
柔らかく火入れした蛸(タコ)とポテトのコンフィ
入籍の記念に、白無垢と紋付袴で写真撮影。さすがプロだけに、スタジオは最高の状態。ものすごく綺麗な写真が撮れた。そんな話をしながら、「イベリコハムと黒オリーブのグリッシーニ」を4人でポリポリ食べる。グリッシーニに思い入れのない僕ですが、これはかなりおいしいグリッシーニでした。そしてすぐに「柔らかく火入れした蛸(タコ)とポテトのコンフィ」が運ばれてきます。泡のソースは何ともいえない繊細な香り。
08103002.JPG
卵のスフレ、秋の茸とトリュフ
08103003.JPG
「卵のスフレ、秋の茸とトリュフ」のビジュアルは、巨大なマシュマロのよう。開けるとふわふわな中から卵が顔を出します。これはなかなか意外で楽しい。
08103004.JPG
ブルーベリーのガスパッチョ 小海老添え
08103005.JPG
08103006.JPG
イベリコ豚の塊が運ばれてきて、お願いすると削って出してもらえます。これがかなりの美味で、これまで食べた中ではかなり上位にくるおいしさでした。小笠原伯爵邸で最も印象深かったのは、このイベリコでした。
08103007.JPG
優しく火入れしたフォアグラとフォアグラのマリネ
08103008.JPG
帆立貝のプランチャ サフラン風味ソース
プランチャとは、スペインの鉄板焼きのこと。でも鉄板焼きとは思えないふわふわの帆立貝。フライパンとどうちがうのか、このへんはちょっと疑問。
08103009.JPG
墨いか うにのアロス メロッソ
08103010.JPG
小いかのプランチャ 小松菜とそのクーリ クロロフィラ
08103011.JPG
鱸(スズキ)、青りんごのピューレ 青梗菜で包んだ赤座海老 マラガワイン風味
08103012.JPG
和牛サーロイン 里芋のクレモッソ エシャロットのカラメリゼ添え
08103013.JPG
メロンとミントの小さなスープ
08103014.JPG
マンチェゴチーズ、シナモン風味のパイナップル ココナッツとジャマイカラム
料理あっさりとして食べやすく、味はいいのですが、特別に印象に残るほどの強さがない。古めかしく豪華な建物や、親切なサービスは特筆すべき特徴です。それに対して料理は、豪華というよりも素朴な印象。ただし、記念日にはこのくらいの方がいいのかもしれません。建物は豪華でも、料理がギラギラとしていないのが、この店の品のよさではないでしょか。
08103015.JPG
入籍の記念と言うことで、お祝いのプレートも用意してくれていました。こういう心遣いがうれしい。小笠原伯爵邸はサービスに心がこもっています。
08103016.JPG
08103017.JPG
08103018.JPG
食事の後、スタッフの方が建物内を案内してくれます。ゆったりと時間を費やして、一組のお客さんを大切にする姿勢はいいですね。余裕と言うか、自信のようなものが伝わってきます。
お客さんはたくさん入っていましたが、それでもゆったりとした気分で食事ができるほど、建物は広々としています。サービスも雰囲気もいいし、スペースもゆったりとしているということで、かなりいい気分で食事できます。やはりレストランに求められるのは料理だけではありません。この店のホスピタリティーは客の満足度を高める効果があると思います。
■店名:小笠原伯爵邸
■住所:東京都新宿区河田町10-10
■電話:03-3359-5830
■営業時間:11:30~15:00、18:00~23:00
■定休日:無休
2008.10.30

タイトルとURLをコピーしました