築地市場 見学

築地 月島 勝どき

腹ごしらえも済んだところで、いよいよ市場に向かう。この時間になると、仕事関係の人よりも一般客の方が多いようだ。外国からの見学者や、買い物をする人たち、なんと子連れの家族もいる。年末ならではの光景だ。せまい通路を猛烈な勢いで進むターレー。素人がぼーっとしていたら、すぐに事故になってしまう。築地では、仕事の邪魔にならないように、事故に巻き込まれないように、よく周りを見ながら歩かないといけない。
つきじろう氏
マグロ
カニ
はたはた
市場の中に入って驚くのは、魚市場とは思えないほど、魚の臭いがしないことだ。換気設備が充実しているのだろう。ひんやりと澄んだ空気は気持ちがいい。こんなに快適なら誰でも築地好きになってしまう。
値札の表示は、ほとんどがプロ向け。産地と値段だけ書かれていることが多い。つきじろうさんが購入したハタハタは、「子持ちK2,500」という表示だった。Kは1キロの意味で、1kgで2,500円ということ。ずいぶん愛想のない書き方だが、市場の忙しさからするとこんなものだろう。このハタハタ、ずいぶんたくさん買うなあと思っていたら、なんと後で我々にも分けてくれた。4尾くらいもらったので、家族二人で焼いたり、鍋にしたり。新鮮なハタハタはうまかった。「そのまま食べれるよ」という一般客向けの表示もあった。店によるのか、時間帯によるのか、一般客の方も見てくれているのが嬉しい。
メロン
セリ
次は野菜市場に移動。野菜市場は「やっちゃば」と呼ばれているそうだ。魚市場のように天井が高い広大な空間ではなく、普通の倉庫のような場所。こちらの方がゆったりとして、魚市場のような忙しさは感じない。
野菜市場の職員の方が「もう少ししたら、メロンのセリが始まるから見ていけば?」と声を掛けてくれた。セリをはじめて見たけれど、何を言っているか全然分からなかった。何やらブツブツと喋って、ものすごい勢いで振りかぶって指をさす。それが落札の合図なのだろう。時々一斉に手が上がるのは、見ていて面白い。みんな狙っているものは同じようだ。素人から見て違いは全く分からなかったが、やはりりプロの目は違う。
つきじろうさんがセリの様子を見事な動画にしてくれている。つきじろうさんもはじめて見たというほど珍しいセリの様子はこちらのリンクからどうぞ。http://tsukijigo.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-4ff2.html
海沿い
築地市場
つきじろうさんの築地ガイドは、普通のガイドとはひと味違う。普通は行かない場所まで、築地市場を隅々まで案内してくれる。ガイドさんによって、見せる場所や説明の仕方などいろいろあるだろう。つきじろうさんは、築地で一番人気のあるブログを書かれているだけあって、初心者の見るべきところだけでなく、一般にはあまり知られていない面白いところもたくさん教えてくれた。築地場内になる郵便局や床屋さん、トイレの入口に貼られた「カップラーメンを持ち込まないこと」という注意書きなど、マニアックなスポットが満載だ。
はじめて船着場にも行ってみた。早朝の賑やかさが想像できないほど、この時間はのんびりとしている。途中、タイヤが2つ立て掛けられていたが、つきじろうさんによると、マグロを下ろす時のクッション代わりに使うものらしい。マグロを投げ落とす光景が浮かんでくるようだ。
最後にビルの屋上から築地市場を見せてもらった。ここから見ると、市場が元々駅のホームだったというのがよく理解できる。ホームを湾曲させたのは長さを稼ぐ工夫だそうだ。しかしこういうスポットをよく見つけたなと思う。普通のガイドだと、こういう場所に案内はできない。少人数だからできることだろう。
女獅子
男獅子
玉子塚
以前行ったことのある波除稲荷神社。この神社は、築地の埋立て工事をしている時発見された御神体を祭っている。荒波で難航していた埋立て工事は、この御神体を祭った後、波が収まり工事が順調に進んだという。左右に座る巨大な獅子頭。片方はお歯黒を塗っているのが面白い。敷地内に玉子塚、海老塚、鮟鱇塚など、海産物にまつわる塚が多いのも築地ならでは。いやあ、楽しい築地見学だった。そして、そろそろお昼になる。ということは、やはり築地でもう一食ということになった。いや、そういえば一食で終わらなかったんだった。。

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