昔、巣鴨に住んでいた頃よく通っていたファイト餃子。巣鴨まで散歩に出たついでに、約2年ぶりに訪問しました。ファイト餃子は、千葉県野田市に本店があるホワイト餃子チェーンの技術連鎖店。技術連鎖店は支店とは違い、本店と違うメニューを提供する店という位置づけのようです。久し振りの訪問なので、いろいろと変わっていました。
まず店に入ってすぐに気付くのは、壁一面に貼られていた色紙がなくなったこと。ファイト餃子はテレビや雑誌などによく取り上げられます。有名になったきっかけは、年に一度の「30分以内に餃子40個を食べきると無料」というイベントでした。そのイベントの挑戦者の写真とコメント、達成時間などが書かれた色紙が壁一面に貼り出されていました。面白いのは失敗した人のコメントも出ているところ。「次回こそ」「今年もダメでした」など、どちらかというと失敗者の方が面白かった。その色紙がなくなって、代わりに貼られているのは、取り上げられた新聞や雑誌の切抜きなど。僕が通っていた頃もチャレンジイベントは数年お休みしていました。おばちゃんは復活させたいと言っていましたが、やめてしまったのかもしれません。
久し振りなので店員さんがかなり変わっています。仲良くしていた店員さんはとっくに辞めていて、僕が知っているのはおばちゃん以外にあと2人。そのうちの1人のおねえさんが声を掛けてくれました。この店はフレンドリーな接客がいい。久し振りでもちゃんと顔を覚えてくれているのは嬉しいことです。おばちゃんとは話せませんでしたが、珍しく厨房で餃子を焼いています。昔は滅多に焼かなかったのに、今は焼く人が少ないのでしょうか。
ファイト餃子は皮がおいしい。中身の具の量は少なめですが、その分、皮が分厚くなっています。普通の焼き餃子と違って、たっぷりの油をフライパンに入れて焼くので揚げ餃子のようになります。中国にもこの焼き方をする地方があるそうです。ホワイト餃子の「ホワイト」とは「白さん」のこと。白さんに教えてもらった餃子ということのようです。皮はフランスパンの粉を使っています。これは長年秘密なのだと思っていたのですが、壁に貼られた雑誌の切抜きにも書かれているほど今ではオープンになっています。
メニューでは1人前10個ですが、ファイト餃子は1皿25個が基本。フライパンで1回で25個焼けるので、これをそのままひっくり返すとぴったりと大皿におさまります。この日は2人で40個を注文。待たせないために先に10個とか15個だけを持ってきてくれることが多いのですが、大皿の写真を撮るには、40個くらい頼んでおけば大丈夫。10個、25個、5個というように出てくるので、どこかで大皿が入る可能性が高くなります。
まずは箸ですべての餃子に穴をあけます。これはこの餃子を食べる時の基本。大量の油で焼いているので、穴を開けておかないと口の中を火傷するほど熱々になっています。僕の場合、最後の10個くらいは穴を開けずに残しておきます。食べているうちに冷めてくるので、その方が最後までおいしく食べることができます。
ファイト餃子に来たら、ウーロンハイを飲んでおきたい。なんてことのない普通のウーロンハイですが、量が多くやたらと濃い。これを飲むとファイト餃子に来たなあという実感がわいてきます。昔、よく通っていた頃は、いつも「25個とウーロンハイ」と注文していました。そのうち顔を覚えてもらうと、黙っていてもそのセットが出てくるようになりました。この日も相変わらず濃いウーロンハイ。これを飲むと懐かしい気分にひたることができます。時々、裏メニューで「黒い液体」というのがあって、顔なじみの店員さんが「こっちの方がおいしいよ」と時々出してくれていました。これもチューハイなんですが、中身はおばちゃんの私物?だったんでしょうか。これも家で簡単に作れるんですが、ファイト餃子で飲むとやたらと旨い。あれは今でもあるんでしょうか。次回行った時に忘れずに聞いておこうと思います。
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・ファイト餃子 西巣鴨
・ファイト餃子 西巣鴨 2
■店名:ファイト餃子
■住所:東京都豊島区西巣鴨3-7-3
■電話:03-3917-6261
■営業時間:11:30~14:00 17:00~20:00、(土日祝)11:00~20:00
■定休日:火曜(祝日は営業)・年末年始
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