JR蒲田駅から徒歩5分ほどのところにある、燕三条系ラーメン「らーめん潤」。燕三条系は、新潟の有名なご当地ラーメンですが、東京で食べることができる店は少ないと思います。何度か新潟に行って、杭州飯店など燕三条系のラーメンを食べているので、らーめん潤のような東京進出店にはあまり興味がありませんでした。東京では、どのような味で出しているのか、今更ですが、急に気になったので食べに行ってみました。
中華そば730円を注文。まずはスタンダードなところから。煮干+背油+太麺が燕三条系の条件です。背油は、小油、標準、中油、大油、鬼油の5段階あって、背脂の多さを選ぶことができます。今回は大油にしておきました。鬼油といっても、韃靼らーめん 一秀ほどではないだろうし、大油くらいならスープのバランスもそれほど崩れないだろうという判断です。一秀は、スープ1/3、タレ1/3、背油1/3くらいのイメージ。背油を大量に入れるので、タレの濃さが尋常ではありません。これは恐らくバランスを考慮した結果でしょう。らーめん潤で鬼油にした場合、そういう調整が加わるかどうかは分かりません。煮干の強い香りがしますが、見た目は燕三条系という感じはしません。といっても、燕三条系は福来亭と杭州飯店しか食べたことないので、僕もよく分かっていないのですが。ちょっと物足りないのは、玉ねぎでしょうか。生のエッジのきいた玉ねぎがザクザクと盛られていないとワクワクしません。でもそれだと一般受けはしないので、東京ではこれでいいのかもしれません。大油は、背油が少なくて、ちょっと拍子抜け。これでは鬼油以外に選択肢はないと思います。
表面の黒いのは岩のり。これはらーめん潤以来、新潟でも増えているトッピングだそうです。全体としては、かなりおいしいと思います。東京でも人気が出るのはよくわかります。食べやすいし、燕三条系ラーメンを上手くまとめたなという印象。でも、杭州飯店と比べると、麺もスープも物足りないのは事実。杭州飯店は、スープはパンチが効いているし、麺は強烈な個性があります。それと比べると、らーめん潤は大人しい。燕三条系ラーメンよりも、普通のラーメンに近いような気がします。麺も結構おいしい。でも普通の太麺ですね。杭州飯店のように「ゴムのように伸びる不揃いな麺」ではありません。本当は、らーめん潤の方が燕三条系を代表しているのかもしれません。杭州飯店と福来亭こそが燕三条系だと思っていた僕には、ちょっとした衝撃でした。杭州飯店は杭州飯店でしかない。あれはやっぱり別物だなと、今回改めて思いました。
※現在、ある新番組の製作に関わっています。おもしろいお店、おかしな店主などを探しているのですが、なかなかいい店が見つかりません。僕が「これは面白い!」と思っても、既に他の番組で出ていたり、閉店していたり。どこか面白い、ぶっ飛んだ店ないでしょうか?何かありましたら、kuniroku◆gmail.com(◆を@に変える)まで、メールで教えてください。よろしくお願いします。
■店名:らーめん 潤 蒲田店
■住所:東京都大田区蒲田5-20-7
■電話:03-5714-7255
■営業時間:11:00~翌2:00、日祝11:00~23:00
■定休日:年中無休
大きな地図で見る