『東京「駅近」居酒屋名店探訪』(東京書籍)(税込1,365円)が明後日発売になります。先週印刷を終え、全国に発送されました。7月13日(水)には都内主要書店には並ぶ予定で、少なくとも今週中には全国配本になります。今回の本は、数ある東京の居酒屋の名店の中でも、特に山手線など主要駅の「駅近」居酒屋を取り上げています(山手線は全駅掲載!)。
個人的なテーマや掲載店に関しては、『東京「駅近」居酒屋探訪』(東京書籍)を執筆しますに書いた通りです。居酒屋本の著者としては若手になるので、新しい店の発掘に果敢に挑戦しています。といっても、僕にとってはおなじみの店ばかりで、ブログに書くにしても新しすぎる店を、ブログを飛び越えて先に紹介したりもしています。
居酒屋には流行があって、昔名店といわれた店も、なぜか今では忘れ去られていたりします。そんな中にも、変わらぬ名店がたくさんあります。そういう店を改めて掘り起こすことにも力を注ぎました。大げさに聞こえますが、そういう店は取材を拒否するからメディアに登場しなくなっているケースがほとんど。今回も多くの店に断られましたが、一部の店からは「君が書くならいいよ」と特別に許可をもらったりもしました。さらに、未だメディアにも出ていない店(でも既に人気店!)もいくつか取材をしました。
僕は主に山の手線内の店を中心に取り上げました。居酒屋本に登場する店は、下町のいわゆる安居酒屋が中心になることが多いものです。「これからの居酒屋本は違う」ということが、僕のセレクトを見れば分かっていただけると思います。高級感のある大衆店、女性にも安心して勧められる店であることも考慮して選んだつもりです。酒にも料理にも間違いのない店を選んだ結果、ミシュランガイド掲載店も2店入りました。
執筆者は、ナビゲーターとして人気ブログ「居酒屋礼賛」の浜田信郎氏、築地王小関敦之氏、「酔わせて下町」・読売新聞土曜夕刊「ぶらり食記」などを連載されている居酒屋ライター藤原法仁氏、それと僕の4名です。今回は藤原さんと僕が主力で書かせてもらいました。藤原さんは、今話題のスカイツリー周辺の駅近居酒屋を網羅し、ホッピーや梅シロップ、ホイスなどの変わった飲み物についての記事や、様々なカウンター形状についての考察など、マニアックなコラムが用意されています。居酒屋マニアを自称する方々にも参考になる部分が多いのではないでしょうか。
昨日、1冊手元に届きました。全ページカラーで、紙はサラリと薄く持ち歩きできる重さです。白を基調にしたデザインは、居酒屋本とは思えないほどオシャレに仕上がっています。マニアにも初心者にも楽しめる本になっていると思います。この本を片手に居酒屋デビューしてみては如何でしょうか。
■東京 「駅近」居酒屋名店探訪
■浜田信郎 ・ くにろく ・ 小関敦之 ・ 藤原法仁 著
■定価:1,365円(本体 1,300円)
■発売年月:2011.07.14
■体裁:四六変型判 並製 160頁