新型コロナの影響でしばらくは過去記事です。テレビで何度も紹介されて有名になった「兆徳」。以前住んでいた家からも近く、15年くらい前から知っている店だが、こんな行列店になるとは考えもしなかった。この日はオープン前に並んで50分待ち。町中華の名店であることは間違いないので、長時間行列してでも一度は行っておく価値がある店だと思う。
この店に来て改めて感じるのは、真面目にキッチリと作れば美味しい料理ができるということだ。もちろんご主人の並外れたセンスによるところも大きいが、厨房を見ていると真面目に丁寧に作ることの大切さを感じることができる。名物の「兆徳そば」はその場でニンニクをする。こういうところが他店との違いではないだろうか。
兆徳の有名なメニュー「玉子チャーハン」。これは必ず頼んでおくべきメニューだ。塩と醤油があるが、おすすめは塩。黄金色のパラパラのチャーハンは兆徳の名物だ。もう一つのおすすめは、「揚げ餃子」だ。焼き餃子と揚げ餃子は同じ餃子を使っているそうだが、焼き餃子は割と普通の印象なのに対して、揚げ餃子は黒酢餡との相性もよく、より個性的でバランスが取れている。
最後の〆に「兆徳そば」は欠かせない。ただ、ニンニクがすごいので、その後に予定がない日でないと注文しづらいものだ。ニンニクもいいが、ベースのスープが中華風の出汁の旨さを感じるところがいい。ビジュアルの良さも際立っている。中央に麺をうず高く盛っていて、その上にちょこんと海苔が一枚載っている。周囲はニンニクの浮いたスープ。なんとも言えぬ美しさだ。
玉子チャーハン(塩) 700円
スープ
揚げ餃子(6個)600円
焼き餃子(6個)450円
兆徳そば(ニンニク味)750円
参考までに待ち時間を書いておく。店に着いたのが11:20、すでに20人待ちだった。オープンの11:30では30人待ち。中に入ったのは14人くらいだった。店内はカウンター席が8席、4人掛けのテーブル席が3つ。20席はあるはずだが、テーブル席は2人で使っていたので、14人しか入らなかったようだ。12:00には、何人並んでいるか分からないほど、後ろの方まで人が溢れていた。この頃から、行列の後半は歩道の反対側に列を作りはじめる。マンションの入口があるので、これを避けて反対側に並ぶのだ。12:20にようやく入店。カウンター席に通された。僕らが店を出た12:50で30人待ち。回転は早いが、常時30人も並んでいるので、1時間ほど並ぶつもりでいた方がいいのかもしれない。
■店名:中華料理 兆徳
■住所:東京都文京区向丘1-10-5
■電話:03-5684-5650