1年前に「ミシュラン上陸!」ということでジャン=リュック・ナレさん(ミシュランガイド総責任者)をゲストスピーカーにFJ会議が開催されました。その後「ミシュランガイド東京2008」が発売されて半年が過ぎ、今回はナレさん2度目の登場!ミシュラン発売からこれまでのことや、今年発売の2009年版の話など興味深いお話を聞くことができました。横川潤さん(作家・食文化評論家・文教大准教授)提示のテーマに沿って質問を募るスタイルでミシュランに迫ります。
フードジャーナリスト会議って何?という方はコチラ。
今回は出席者から厳しい質問もいくつか出ていましたが、ジョークを交えてかわすあたりはさすがです。ちょっと表情が硬い気もしますが・・。
まずは恒例のトークから。ナレさんが来るということで、この時から会場はソワソワしてます。
プロジェクターを使って横川さんからテーマが出されます。これに沿って参加者から質問を募るというスタイル。
ミシュランが発売されて半年以上経ちましたが、「取材に来たのに、写真を断ったらミシュランに載らなかった」という店があったり、「~は掲載を拒否したらしい」という噂などもチラホラ出てきています。そのへんの話をナレさんに聞くと、「写真をお願いするのは、掲載前提ではなく、まだセレクションの途中の段階。写真がなくても載せるべき店は載せるし、掲載を断られても載せる。」とのこと。これは批評の自由ということで、載せるかどうかはミシュランの判断という考えだそうです。でも写真をお願いするのはほぼ掲載が決まった段階という話もあり、このへんの事情はよく分かりませんでした。
ちなみに東京以外のアジアの都市のミシュランガイドが今年中に発売されるそうです。発表は8月末。さてどこでしょう?中国のどこかでしょうか?それとヨーロッパの星付き1,800店を全て載せたガイドを製作中だそうです。これも売れそうですね。
現在、三星は世界で68店だそうです。「星は皿の中にある」ということで、「地下鉄の入口の通路にあるような寿司屋でも料理がよければいい」。「東京版が出たことで、ミシュランが料理のみを評価対象にしていることを分ってもらえた」と言っていました。これはもちろん「すきやばし次郎」のことですね。
今回は会場からも多くの質問が出ました。その中で個別の店の話もチラホラ。ゴードン・ラムゼイはシェフが変わったから・・とか。あと知らなかったんですが、緑色のミシュランがあるみたいですね。これは観光ガイドだそうです。こちらの調査員は身分を明かして調査しているので「ミシュランの調査員を見た!」というのはグリーンガイドの調査員だったりするようです。
日本はミシュラン以前から飲食店の評価をしていた!ということで、主催者のわぐりたかしさんが見つけてきた会席料理の番付。日本人は昔からランキングが好きだったんですね。
今回はイスの上に資料と水とミシュランの非売品!その他帰りに山ほどお土産をもらいました。ミシュラン絡みだからなのか、FJ会議がメジャーになってきたからなのか。重たい紙袋を2つ下げて帰りました。
【以前の記事】
・第13回フードジャーナリスト会議 魚柄仁之助!
・第12回フードジャーナリスト会議 アラン・デュカス!
・第11回 FJ会議:創業300年「赤福」10代目 濱田益嗣会長(観光カリスマ)※中止
⇒詳しくはコチラ
・第10回フードジャーナリスト会議 東京カリ~番長!
・第9回フードジャーナリスト会議 ミシュラン!!
・第8回フードジャーナリスト会議に出席!